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【キタケンレポート】ブルーノ・ジャパンが第2戦で見せた「戦術的修正力」。なぜディフェンスの立ち位置をわずかに下げたのか?

PHOTO BY軍記ひろし

スペクタクルなプレスvs プレス回避

先制は5分、ゴール正面のFKで加藤未渚実がヒールパスをして森岡薫がシュート。これがコースが変わって、ゴールネットを揺らす。しかし、18分に自分たちのキックインからボールを失い、一気にカウンターを食らって失点。同点で折り返すことになった。

後半も日本は高い位置からプレスをかけ続ける。それに対し、タイは安易にロングボールを蹴るのではなく、パスをつないでプレスをかわそうと試みる。日本は1列目のプレスがはがされても、素早く2列目、3列目がカバーし、その間に1列目がポジションを取り直し、強度を保ち続けた。

「パスを回された時間もあったけど、ハーフを超えてくることはあまりなかった。守備自体は決壊していない。自信を持ってやっていきたい」(皆本晃)

ディフェンスは、ブルーノ・ガルシア監督が就任してから3年間で最も強調してきものだ。「ボールを持っている時間でも、持っていない時間でも、主役として圧倒するスタイルを目指している」。強度の高いプレスによって、相手の選択肢を限定させて、ボールを奪ってから素早く攻撃を仕掛ける。

タイという、組織的にビルドアップしてくるチームと戦ったことで、日本のプレスがかなりのクオリティにあることが確認できた。これはアジアはもちろん、ヨーロッパや南米などの自分たちより格上のチームと戦う時に大きな武器になるだろう。

日本は後半16分に星翔太が追加点を決める。残り4分、タイはパワープレーに入るが、FP4人とGKの連動した守りでゴールを割らせず、残り36秒でキックインから星が反転シュートで3点目を挙げて突き放した。

第1戦でチームの課題が浮き彫りになって、それを中1日で修正し、第2戦では結果と内容の両方を得る。ある意味で理想的な2試合だったと言えるかもしれない。

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