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【単独取材】フットサルはラグビーW杯の成功に続けるか? ブルーノ監督が日本の関係者に求めること

PHOTO BY軍記ひろし

このままのレベルを維持すれば内村の復帰は近い

──もう一つのところですが、新たに入った八木選手について。直近の試合でコンディションが上がり、高いパフォーマンスを見せている選手がたくさんいると思います。例えば、湘南ベルマーレの内村俊太選手もその一人ではないかと思います。そういった選手がいるなかで、八木選手を選んだ理由とは何でしょうか?

みなさんが、監督や指導者のマインドで選手を見て意見を持つことは、このスポーツの素晴らしさでもあると思いますし、視点を豊かにしてくれるものです。おっしゃるような状況は過去にも味わってきました。

2018年の加藤未渚実がそうですね。アジア選手権直前の親善試合で招集した際にも、同様の質問をされたことを記憶しています。結果的には、アジア選手権のメンバーには選ばれませんでしたが、その後の代表活動で中軸となっていった経緯があります。そういったものは、戦略的に判断をしています。これまでのいろいろな経緯、自分と一緒に仕事をしてきているときのパフォーマンスや関係性、チームでの最適なあり方、参加の仕方なども含めてすべてで判断しています。ですからそこは、自分の戦略の一環で八木を招集しているということです。

それで内村についてのもう一つのポイントとして、まさにおっしゃった通りいいパフォーマンスをしていると思いますし、調子がいい選手はそうやって目立ってピッチに(好調が)出ていると思います。実際に、本人とも話をしました。「そのパフォーマンスのレベルを維持できていれば“復帰”は近い」というコミュニケーションを取りました。では今回はなぜ呼んでいないのかというと、「復帰」と話したように、過去にきてもらっていて、そのときのパフォーマンスやリアクションもありましたから、そういったものを加味しています。なおかつ彼は、クラブと代表チームで求められるプレースタイルに違いがあります。今年に入って少しまた変化していますが、特に昨シーズンはそれが大きくありました。そういった背景もあるので、トータルで考えたときにこういう順序になっています。

ただし、復帰が近い状況にあるということは言えます。後は、みなさんご存知のことで、リマインドのような話になりますが、代表チームの招集リストとは実際に、戦略の下に判断していきますが、遠征などに向けては、パッと集めた最強メンバーを翌日から連れて行くわけにはいきません。リストを固めて名前を入れていく作業は、実際には1カ月くらい前には決めないといけない背景があります。ですから、このリストが作られた後にも、内村の試合については3回、試合を視察しました。1カ月前から最近の共同開催も見ていて、そこで好調な曲線を描いていたことは間違いありません。ですが、そういったことも合わせて考えて、こういったリストになっているということです。

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