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【コラム】偉大な父の背中を追い越すために──。甲斐稜人が目指すは現代フットサルとのハイブリッド

PHOTO BY川嶋正隆

記録と記憶に残る選手に

ただ、これらは全てU-18のカテゴリーの中だからこそ。Fリーグでのプレーはそう甘くはなく、稜人も「スピード感やフィジカル差の部分は不安がある」と分析。その中で「駆け引きで剥がせるように。そして自分で仕掛けて左足でシュートを決める。得点にこだわってやっていきたいです」と自分の長所を生かしてプレーしていくイメージを既に持っているようだ。

実際に日本代表入りを目指している選手たちは口々に「結果を出せる選手」、「ゴールを奪える選手」にならなければいけないと語る。勝負の世界に身を置いている以上は、結果が求めらるのは当然。現代フットサルにおいても“個の力”がよりフォーカスされるだけに、稜人が言う局面で「駆け引きから剥がしてゴールを奪う」ことができる選手が称えられる。

トップリーグの舞台でその駆け引きを身につけ、目に見えるゴール数で結果を残すことができれば、偉大な父にとって縁がなかった日本代表も見えてくる。結果の世界だからこそ、代表に上り詰めることで「父を越えた」と言えるだろう。

──しかしだ。

やはりここでもあの言葉が出てきてしまうのだが、「甲斐修侍の息子」だからこそ“魅せて勝つこと”へのこだわりを持ち続けて欲しいと思ってしまう。

甲斐修侍はカスカヴェウ、ペスカドーラと多くの人々の印象に残るプレーをしてきた。だからこそ見るものは「今日も甲斐さんがどんなプレーをするのか楽しみ」と思い、チームメイトも「甲斐さんならきっと何かをやってくれる」と期待する。それに結果で応えてきたことでカリスマ性が出来上がった。だからこそ、稜人には日本代表になるなど目に見える結果だけでなく、人々の心を掴んでしまうようなプレーにも期待したい。つまりは“記録と記憶に残る選手”だ。

「カスカベウ時代の父のプレーは覚えていないんです。でもみんなからの話を聞いて、本当にすごい選手だったんだなって。僕も父に負けないように、そして新しい甲斐に。甲斐と言えば稜人となるようにプレーしていきたいです」

町田が悲願のリーグ制覇を成し遂げて歓喜の輪が広がる中、その中心に稜人がいる。そんな場面が訪れた時こそ、本当に「父を越えた」と言えるだろう。数年後、それを実現させるために、甲斐稜人の新たな挑戦が始まる。

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