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作成日時:2018.06.24
更新日時:2024.03.08

【F1第2節/浦安×すみだ】次節は金曜日にホーム開幕戦!「“華金”をフットサルに費やしてくれる方々に楽しさを提供したい」(須賀雄大監督)

PHOTO BY本田好伸

6月24日(日)に行われたDUARIG Fリーグ2018/2019ディビジョン1の第2節で、フウガドールすみだはアウェイでバルドラール浦安に5-3で勝利を収めた。

序盤に2点を先取されたフウガドールすみだだったが、前半途中からペースアップ。後半に入って25分にエース・清水和也のゴールで反撃の狼煙を上げると、直後に1点を返されたものの、28分の中田秀人が決めて再び1点差に。さらに29分、相手が退場者を出して1人少ないチャンスを迎えると、大薗諒が豪快なシュートを決めて同点に追い付くことに成功した。

そして34分、左サイドで仕掛けたボラがニアサイドにゴールを決めて勝ち越すと、最後は、残り1秒で清水がダメ押しのゴールを奪って勝負あり。すみだは今シーズン初勝利を手にした。



ボラの筋肉は柔らかかった(笑)

須賀雄大監督(フウガドールすみだ)
浦安がホーム開幕戦、(前節に)湘南を破っての2試合目ですから、難しい試合になるだろうという印象を持っていました。自分たちがやりたいフットサルを前半からできていたが、失点の仕方が想定していた形とは違って、いつものような躍動感のあるプレーや雰囲気を出せませんでした。ただ、ハーフタイムに問題点を正面から受け入れて、後半にリスタートできたことが勝因ではないかと思います。

──今シーズンの浦安の印象はどうだったか。
まず、守備の強度が高くなったという印象ですが、その分、逆にそこをかいくぐることでチャンスが生まれるということではないかと思いました。そこに対して逃げるのではなく、しっかりと立ち向かうことでゴールを奪えるというマインドセットをしました。もちろん、星翔太選手や荒牧太郎選手という、ゴールを決められる、試合を決められる選手が退団したのですが、逆にその選手が取ってくれるという依存感がなくなったことで、どんな形でもいいから点を取るというような怖さがあるのではないかなと。それはセットプレーや、カウンター、プレス回避から、ピヴォがターンしたところで人数を掛けて走り込んでくるところはかなり変わったなと思います。

──大薗諒、中田秀人が点を取った。逆転勝利というだけでも価値があるが、彼らが取ったことも大きいのではないか。
大薗は今日はプレーが悪かったわけではなく、清水(和也)が自分のプレーを持ってクオリティを示したことと、(試合中に)ケガ人(田口元気)が出て、宮崎(曉)、ボラ、岡村(康平)、諸江(剣語)のセットは、4人のセットとして非常に躍動するものだったのでそこを崩せなかったということもあり、彼のプレータイムは少し限定されました。(相手の退場者を出した後の)退場局面も練習していた(数的優位を作る)形で、しっかりとそのプレーモデルを意識した上で、ファーストシュートで一番難しいニア上のコースへのゴールを決められたので、非常に頼もしいです。

中田は、見えない部分で、実は自分たちでは数字(試合のデータ)を取っているのですが、目に見えたパスやシュートではない献身性を出してくれています。彼は実は、チームで一番スプリントが多い選手です。なかなかそういうところは評価をされづらいですが、チームのために誰よりもスプリントしているのは、見えないところで相手にとって嫌なプレーになっていたり、もしくは自分たちのチャンスを演出しているところにつながっているのかなと。彼らはもっともっと向上していかないといけないところもありますが、伸びしろが一番大きい2人だと思っているので、引き続き、厳しい試合を多く経験して成長していってほしい。

──この試合が、彼らの転機にもなりそうですね。
中田については、去年、初ゴールまで30試合掛かってしまったので、2節で点を奪えた、しかも(日本代表の守護神でもある)藤原潤から決められたことは、自信になるのではないかなと思います。大薗についても、チームをより助けるゴールを決めたいと思っている中で、退場局面でしたがしっかりとゴールを決められたことは、今シーズン転機になると思うので、その自信を確信に変えてほしいなと思います。

──北海道も5000人を超える観客を集めたり、他チームも開幕戦でいい雰囲気を作り出しているようです。次はホーム開幕戦ですが、そこに向けての意気込みをお願いします。
金曜日開催ということで、ある程度は大人な方が集まるのかなと思っています。僕らは、良いプレーをしてフットサルを楽しんでもらうことは目的でやっていますが、やはり大事な金曜日を、“華金”をフットサルを見ることに費やしてくれている方に向けて、何が提示できるのかという日になると思っています。僕自身は、もちろん難しい顔をして選手たちが戦って、細かい判断や駆け引きのあるフットサルも好きですが、見にきてくださる方は、ベンチを見たらすごく楽しそうにやっているとか、仲間を励ましているとか、そういうところも含めて見に来て良かったなと思ってもらえる試合をお届けしないと、ずっと難しい顔をして行き詰まっている感じだとお客さんはまた来てくれないのかなと。ちょっと誤解を恐れずにいうと、前半はビールを飲んで、(定番メニューの本格石釜パン工房TomTomの)カツサンドを食べて、楽しむ。それでみんなと「あの選手ってこうだよね」と談笑してもらう。それで後半の勝負どころで一気に緊張感を僕らが持っていって「このゲームどうなるんだろう」というものに引き込んでいくような、お客さんの一喜一憂するような楽しさを提供しないといけないのかなと思っています。例えば、勝つ負ける以上のプレーというのは、誰も見たくないようなラフプレーがあったら興ざめしてしまうだろうし、レフリーへの過度な文句もそうですし、逆に相手チームとちょっとしたところで握手したりするシーンにお客さんは引かれる面もあると思います。そういう意味で自分たちが見せらる、勝ち負け以上のものをホームでは見せていきたいと。今シーズンは派手な補強がなかったので最初からたくさんのお客さんに来てもらえるかは分からないですが、リピーターをつかんでいきたいと思っています。初戦(のヴォスクオーレ仙台戦)に来てくれた方が次のエスポラーダ北海道戦にも行きたいとなって、最終的に尻上がりにどんどん入場者数を増やしていきたいと思います。

──入場者数の目標はありますか?
昨年は上回りたいと思っています。だいたい、うちの墨田区総合体育館のホームは1200〜1300人が入っているとしっかりと入っている印象を持てるので、まずはベースとしてそこの数字が入れば良い雰囲気を作れると思います。そこで勝っていけばリピーターも増えていくのかなと。金曜日開催ということで人数は読めないですが、それくらいの集客をできたらいいなと思います。

──ボラ選手が3-3から勝ち越しゴールを決めて、須賀監督がボラ選手に持ち上げられていましたが、感想は?
ボラは、彼が素晴らしい経歴の選手ということは言うまでもないですが、今シーズンは相手チームによってセットや出場時間を変えていくこともやっていきたいなと思っている中で、前回のペスカドーラ町田戦は彼がそれほど多く出られなかった。彼自身、そういうつもりでやっているわけではないからこそ、しっかりとチームの助けになりたい、貢献したいという気持ちがあったと思います。その中で、彼が今週のトレーニングで見せていてチームへの検診や、空気を上げていこうという姿勢が本当に素晴らしかった。それで今日、彼が苦しい時間もある中でチャレンジを続けて、最後にゴールという形で結果を残せたことは彼の手応えにもなったと思う。それで改めて、こういうプレーを続けていくんだという信頼をお互いに持っているのかなと。

──真っ先にベンチの須賀監督のところまで走って来て、抱えられていました。その感触は……。
そっちの意味でしたか(笑)。やっぱり、柔らかいなと。清水とかは角ばっていそうですけど、和也も誠也も。でもボラはどちらかというと柔らかい良い筋肉だなと。



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