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作成日時:2020.08.12
更新日時:2020.08.13

【フットサルコートは日本の未来!前編】全国の半分超の施設が売上50%減少……コロナ禍で生き残るにはどうすべきか?

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【座談会メンバー】
木暮賢一郎
元フットサル日本代表
ピープルスポーツ株式会社 取締役
株式会社ラクシーズ 取締役

金子諭

株式会社エフネットスポーツ 代表
一般社団法人 日本フットサル施設連盟 事務局長

田尻美寧貴
キャプテン翼スタジアム天王寺 総支配人
一般社団法人 日本フットサル施設連盟 常務理事

藤井健太
元フットサル日本代表
デフフットサル日本代表 監督

岩本義弘
REAL SPORTS編集長
Fリーグ実行委員

北健一郎
SAL編集長

※座談会は6月29日に実施

【フットサルコートは日本の未来!後編】を読む

フットサル施設はフットボールの未来につながる場所

木暮 今、日本全国のフットサル施設が、昨今の新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。今回みなさんに集まってもらったきっかけの一つに、金子さんがまとめた「フットサル施設経営状況レポート」がありました。コロナによって、7割の施設が50%以上の減収という報告でしたが、飲食業界や商業施設の現状は世間に取り上げられている一方で、フットサル施設についてははほとんど知られていない。フットサルコートでは、たくさんのスクールが行われていて、たくさんの人が蹴っていて、そこに働く人がいます。

僕は、フットサルコートは日本のフットボールの未来を担う場所だと思っています。施設がなくなれば、子どもの蹴る場所がなくなってしまう。フットボールを日本の文化にしていく観点で考えても、フットサル施設の窮状を知られていないのは深刻だと思います。

そこで、より多くの人に現状を知ってもらいたいと思い、フットサル施設や実情に詳しく、知見のある人たちに集まってもらいました。決してネガティブな話ではなく、現状をきちんと理解した上で、フットサル施設が、フットボールを文化にするきっかけとなる重要な場所だということを、改めて発信していける機会にできたらと考えています。みなさん、今日はよろしくお願いします。

一同 よろしくお願いします。

木暮 まずは、それぞれの自己紹介と、フットサル施設との関わりをお聞かせください。最初に僕からいきますね。施設連盟のレポートが出る少し前に、健太くんが「フットサル施設が閉鎖してしまう危機」という投稿をSNSで出したのですが、僕たちのような「フットサル黎明期の第一世代」と言われる時代の選手たちは、フットサルコートでプレーすることが当たり前でした。僕は20年前、横浜のセンター北にあるコートで、夜の21時から練習をして、土日はワンデー大会に出ていました。決勝くらいまでいかないとレベルの高い試合ができないのですが、やる場所がそこしかないから毎週のように民間施設の大会に出場していましたね。知り合いも増えたし、切磋琢磨した仲間が日本代表にもなったりしました。

2003年くらいからはトレーニングも体育館などでやるようになったので、フットサル施設で蹴る機会は減りましたが、僕の原点がフットサルコートです。それと、父親の会社でコートやイベントの予約などを管理するシステムを手掛けていて、僕は現在引き継いでいるところです。「蹴る」だけではない立場からフットサル施設を見るようになって感じることがあります。それに、コロナどうこうではなく、施設が昔以上に盛り上がってほしいなと。子どもたちが蹴る場所でもありますから、フットボールの未来にも影響してくるものだと思っています。では、続いて金子さんからお願いします。

金子 僕は、高校3年生でサッカー部を引退した1997年からフットサルを始めました。木暮さんや、その一つ上の世代の選手にあこがれていて、当時流行った“スウェットにトッパーのシューズ”というスタイルでした(笑)。それで、2000年にエフネットスポーツという会社を立ち上げて、2004年にFFC柏、2005年にFFC東川口を作りました。今は埼玉と千葉で3施設を運営しています。

そのかたわらで、日本フットサル施設連盟の事務局長をしています。先日のレポートは71施設にアンケートを取り、現状をヒアリングしたものです。地域差もありますが、総じてかなり苦しいですね。緊急事態宣言が明けてから少し回復していますが、どう盛り返していくかを仲間と話しています。フットサル施設は、一般の大人のプレーヤーがフットサルをする場所であり、子どもがスクールに通う場所。こうした民間施設が多いスポーツはなかなかないですから、どう存続させていくか。これは1施設の話ではなく、日本全体としてどのように取り組んで、存続させて、活用していくかということを考えています。

田尻 僕は、岩本さんと同じフロムワンという会社に在籍していた時に新大阪と天王寺にキャプテン翼スタジアム施設を作り、4年前に独立しました。今は天王寺の運営をしているのですが、4月、5月で売り上げが大きく減りました。各自治体が休業要請を出していましたが、屋外のフットサル施設は、その対象にならなかったんです。支援金を受けられない、と。その一方で、営業していると“自粛警察”に非難されてしまう。どこまで営業したらいいのか、4月中旬くらいまでは悩みました。施設連盟の仲間と情報交換したりして、4月中旬から3週間は休業しないといけないだろうと。早いところでは、1カ月半くらい休業したところもあります。その間も、家賃と人件費が発生しながら、営業停止。本当に苦しんだ施設は多いと思います。復旧できるように、みんなで協力してやっていきたいと思っています。

藤井 僕の場合は、木暮からも話があったけど、フットサルを始めたところから施設にお世話になってきました。フットサルの今は、施設があったから。自分の中でも大きなものです。専門学校を卒業して社会人となり、奈良のASPAフットサルクラブにスポンサーになってもらい、全国を目指していきました。その頃から、ワンデー大会などでみんなと切磋琢磨できる場所があることが大きかったですね。

2005年くらいからは、大阪のマグフットサルで社員として働いて、スクールをしたり、それ以外に、自分で大会を開催したりしていました。選手を引退してからは、今もクリニックをしていますが、自分にとってのフットサル施設は、出会いの場所であり、選手としても人としても成長させてもらった、幸せを得られる場所です。でも、クリニックをようやく再開できるという時に、その施設の方がすごく苦しいと話していた。そういう場所がなくなったら、みんなが出会えなくなるし、楽しめないし、幸せになれない。自分が関わる場所だけでもせめて何かできることがあるんじゃないかと、(Twitterを)投稿しました。反応してくれた人がいたのは、そうした思いの人が多いということかもしれないですね。コロナ禍で改めて、施設が大事だということに気付きました。

岩本 僕が最初にフットサルを始めたのは1995年か96年くらいでしたね。最初はインターネットの掲示板で集まって、今でいう個サルのような感じです。フットサルコートでつながった新しい人間関係もたくさんありますし、サッカーメディア、クライアントとも一緒に蹴ったりして、あの場所から人間関係が広がった。フロムワンの社長時代に施設を立ち上げたけど、実際は、作るたびに借り入れが1億円増えていくような感覚でしたね(苦笑)。良いパートナーがいたから乗り切れましたが、フットサル施設の運営は、売り上げの変動がかなりある。ゲリラ豪雨がすごい時期は売り上げが大変だったよね……。

田尻 そうそう、新大阪では最初、ビアガーデンも併設していたからね。

岩本 本当に天候で会社がつぶれそうだった。今のコロナも、言ってしまえばそういう状況です。ある程度の収束に向かっても、施設が本当になくなってしまう怖さが常につきまとっている。今は、株式会社TSUBASAでキャプテン翼のライツ事業もしているので、『キャプテン翼スタジアム』を運営しているフロムワンや田尻とは、今でも関わりがある中でやっていますね。

それと僕は、外部の有識者メンバーとしてFリーグの実行委員にも入っています。今はどのクラブも本当に大変な思いをしています。F1もF2の実行委員も、以前はみんなあまり意見を言わなかったのですが、自分たちが続けられるかどうかという状況で、かなりシビアな意見を出し合っています。僕の肌感覚として、日本でフットサルの事業をしている人には、相当な危機が訪れていると思っています。それは逆に言えば、これまできちんと売り上げがあったからこそ難しくなっている、ということです。アマチュアスポーツの多くは公共施設を使うので、これだけ民間施設のあるスポーツはめずらしい。だからこそダメージは大きいですし、そういう時だからこそ、横の連携がすごく大事になると思っています。

フットサル施設の4月、5月は7割が50%の減収

木暮 今回は、『SAL』の北健一郎さんにも参加してもらっていますし、岩本さんの『リアルスポーツ』などメディアを通した発信もできると思います。僕や健太くんは元選手だし、施設とのトライアングル関係の中で、次につながっていくようなことを話せればいいなと思います。最初に現場の様子を教えてもらいたいのですが、「ソーシャルディスタンス」はどうされていますか? これまで個人参加型フットサルで蹴っていたような人でも、「どうやってプレーすればいい?」みたいな感覚もあると思います。

田尻 いろんな対策をしていますね。ただし今は、みんなが模索状態。ハイタッチや挨拶をしないという決め事があっても、ゴールを決めたらついつい抱き合って喜んでしまう、とか。みんな答えを持っていないからこそ、施設側はデリケートになります。うちの場合は、更衣室で「密」が起きないように、着替えるだけで出てきてもらいます。着替えは3分以内。今後の季節は悩みますが、シャワーも中止しています。シャワーが使えないからと、離れてしまうお客さんもいます。シャワーを解禁した施設もある中で、難しい判断ですね。

金子 緊急事態宣言明け前の4月中に、再開に向けたガイドラインを、施設連盟として意見を合わせながらまとめました。情報が錯綜しているので、正しいこととそうではないことが分からないので、指針が必要だろうと。たとえば、濃厚接触とは、1メートル以内の距離で15分以上の会話をすることですから、プレー中の感染リスクはそれほど高くないだろうと考えて、更衣室やトイレの使い方、クラブハウス、ベンチ、人が集まって滞在する可能性がある場所を中心にケアすることにしました。それと、接触感染を避けるために、ビブスを使い回さないようにした。汗での感染はないですが、汗を拭いた時に唾液がつく可能性があるので。洗濯が大変ですが(苦笑)。うちの施設の更衣室はある程度の広さがあるので、窓を開けて換気をしながら、滞在時間を短くして、会話を避けてもらう。シャワーは使っています。やはり仕事帰りに蹴るような方も多いので、使いたいですよね。

田尻 個サルを再開した当初はかなり厳しめにやりました。マスクをしてもらい、プレースピードは通常より20〜30%程度落とすことで、心拍数を上げすぎずに試運転してくださいと。それと、コート外の部分に養生テープでマーキングをして、プレーしていない時間はそこで待機してもらいました。ベンチも撤収して、会話も極力自粛してもらいました。周辺の施設ではもう少し緩い基準で運営していたこともあって、お客さんは流出していきました。その後、社会情勢を見ながら徐々に基準を下げて、マーキングをやめて、マスクの着用はプレー中以外にしました。プレー中は任意ですね。7月からはシャワーを解禁しようと考えています(7月上旬から一部制限を設けながらシャワーの利用も再開)。

木暮 コロナ禍とは関係なく、フットサル施設の利用は個サルにシフトしてきた印象がありますよね。

田尻 個サル参加者の6、7割は常連客で、残りの方も含めて、会員化してアドレスを登録してもらっていますが、虚偽の可能性もありますから、素性の分からない人がいるかもしれません。その怖さはありますね。飲食店などで勤務する方の日中の利用も多いので、ウイルスを保有している人が来てしまうリスクは常にあると思っています。

岩本 施設の稼働率はどれくらい下がったのでしょうか?

金子 71施設のフットサル施設担当者にウェブアンケートで回答してもらったのですが、売り上げベースでは、4月と5月を合わせて、70%以上落ちた施設が、全体の5.5割に上りました。50%以上の減収を合わせると7割を超えます。フットサル施設の場合、家賃と設備投資の返済と人件費など固定費が中心なので、5割以上の減収は相当なダメージです。うちの場合、6月も30%の減収です。個サルは回復して、スクールも再開しましたが、大会やイベントができていません。それとレンタルコートのお客さんが戻ってこない。誰かがやれないという理由で再開できていないチームが多いようです。6月は、収益が戻っている施設とそうではない施設に分かれます。再びアンケートを取りますが、まだまだ厳しいという話を聞いています。

田尻 チーム利用に依存してきた施設はきついと思いますね。一方で、個人を重視していた施設は、比較的戻りが早いように感じます。

岩本 イベントができないのはやはり痛いですよね?

金子 うちはもともとイベントから始めた施設なので厳しいですね。その点で言えば、フットサル施設だけではなくイベント業者で働く仲間も、かなり厳しいと聞いています。

木暮 大会も再開できていないですか?

金子 までですね。7月後半くらいに開催したいですが、募集期間を考えると、現状ではなかなか難しい。

田尻 うちも5月にやろうとしたけど、集まらなかった。先日(6月21日に)なんとか16チーム集まったのですが、本当は24か30チームを集めて3カテゴリーで開催したかったので、まだまだ回復途上ですね。

パッションのある選手を施設に呼べるかどうかが鍵?

木暮 今は、サッカークラブなどがスクールでも定期的に施設を活用していますよね。

岩本 Jリーグを目指すようなクラブチームのジュニアユースやジュニアなどは日頃からフットサル施設を利用していましたが、東京の施設は6月までは一切、営業できていませんでした。だから、クラブも活動場所を変えようという話にもなっていきましたね。他にも、Jクラブなどもフットサル施設を使ったイベントをしていましたけど、それもできない。イベントを専門にしてきた会社はかなり多いので、仲介業者を含めて、これからがより厳しくなりそうですね。

Jリーグの場合、今シーズンのスポンサー企業からの入金は、コロナショックの前でした。それに、リーグもクラブを支援する財源を確保しているので今は大丈夫です。ただ、来シーズンはガクッと落ちてしまいかねない。コロナの影響でどの企業もスポーツにお金を使わなくなっていくのは間違いありません。メディアを運営していても、スポンサー企業が今は広告を出している場合じゃないということをリアルに感じます。それに、そうした直接的なもの以外にも、スポーツにお金が落ちてこなくなる可能性がもっとあります。みんな、この先の世の中がどんなことになるか分からない分、使うお金を減らしますよね。

木暮 飲食店などは閉鎖してしまったお店もありますが、フットサルはどうですか?

金子 今のところ、すでに閉鎖したところと、閉鎖予定が数施設です。直接コロナの影響かはわかりませんが、『フィスコフットサルアレナとしまえん』は、再開発の都合で『としまえん』自体の8月31日の閉園が決まっていましたが、それが早まることになります。東京都の競技フットサルとしては痛いですよね。アンダーカテゴリーのリーグ戦や公式戦など、かなりの頻度で使ってきましたから。

多くの施設は、5割以上の減収で政府の支援金の対象となったことで、これまでの貯蓄などと合わせてなんとか持ち堪えている状況です。だから、閉鎖となるかどうかはこれからが正念場。仮に第二波が来た場合にどうなるかを聞いたところ、継続できないが15%、1カ月しか持たないが40%、2カ月しか持たないが10%、3カ月しか持たないが11%、4カ月しか持たないが18%ということで、5割の施設が、1、2カ月分しか余裕がない。だから、第二波に備えて、そこまでにどれくらい回復できるかが重要です。今回のことで新たな借り入れをするところもありますから、その返済が始まるとさらに苦しくなる。フットサル施設は、2002年以降のブームに乗って成長して、その後に苦しい時代を過ごし、今はみんなで工夫をしている時期でした。そこにコロナがきてしまったことで、ダメージが大きいですね。

木暮 どちらかと言えば、個サルよりもレンタルをどう回復するか。

田尻 健太はいろんな施設でクリニックをしているよね。僕は、コンテンツ型というか、開催する人に対してお客さんが集まるものが集客のキーになると思っています。うちの施設でもやってもらっていて、1回の売り上げは大きくなくても、安定して15人〜20人くらいが来てくれる。料金が多少高くても、人についているから、そこにはきちんとニーズがある。地域ごとにやっているFリーガーや元Jリーガーもいると思うから、施設はそういう選手とうまくタッグを組むのがいいんじゃないかと思いますね。

今度、(女子フットサルチーム、アルコ神戸の)中野絵美選手が4年ぶりにアルコに戻ってきて、以前やっていた「エミクリ」をやるのですが、再開を待っている人がかなりいるんですね。それに、「健太クリニックファミリー」というチームが、レンタルでチーム利用してくれています。それぞれの施設で、そういったものが発生する仕組みがあるといいですよね。今は個人のつながりで企画し開催していますが、Fリーグには選手会はないので、施設連盟やリーグといったところと有機的につながるといいなと、漠然と考えています。

木暮 クリニックは、どういったすみ分けで行っていますか?

田尻 単発ではなく、定期的に開催されるものですね。毎週何曜日に開催とすることで、お客さんの日常に落とし込めるし、施設は安定した売り上げを期待でき、選手(元選手)も、ギャランティーが保証されます。打ち上げ花火のようなイベントを開催するのももちろんいいですが、そうではない安定したものを持つことも、施設として必要ではないかと思います。

木暮 実は、その仕組みを考えたことがあります。現在、280施設が加盟している予約システムを持っているのですが、そこで施設と選手・元選手をマッチングしてクリニックができないかなと。現状は、個人で直接のやりとりをした方がお互いにメリットがある構図なので、そこをうまく解決するような仕組みを作れないかなと。

田尻 選手の熱量やパッションとか、ちゃんと教えてあげたいんだという気持ちの強さが、集客や長期的な売り上げにつながると思います。健太は、お客さんとの距離が近いし、愛されている。一方で、知名度もあってもそういうことを考えていなかった方と実施した時にうまくいかないこともありました。人柄や想いも大切なので、一概に決められるものではないという側面もあると思いますね。金子さんの施設では、選手がスクールのコーチをしているケースも多いですよね。

金子 現在のスクールコーチは、元バルドラール浦安の選手ですね。大人のクラスも担当してくれています。定期的な開催ですが、クリニックというか、練習会ですね。お客さんは、毎週ステップアップを目指すから、7、8割は常連です。それとは別に、イベント的に選手のクリニックを開催することもあります。やはり、ネームバリューよりも、想いや人柄のある選手の方が集まるということはありますね。

木暮 フットサルの良いところというか、元日本代表クラスの選手であっても、一般の方と気軽に触れ合えますよね。元サッカー日本代表だと、そう簡単ではないのかなと。良し悪しありますけど、昔からフットサルは選手とファンとの距離が近かったからこそ、選手を活用したクリニックが盛況でした。そういうものが、今後の施設の安定した集客につながるのであればどんどんやってみるべきですよね。現役選手は難しくても、僕らのような元日本代表や元Fリーガーと一緒にできるような仕組みを作ってみたいです。

金子 これはすごく個人的な意見なのですが、2007年にFリーグができてからは、選手と施設の距離が離れてしまいました。もともとは距離が近かったし、そこに選手もいることで集まるお客さんもいました。今は逆に、選手と一般の方は、もちろん近い距離を作れることもあるけど、遠く感じている人が多いのかなと。Fリーグの集客が伸びていないのは、そういったことも理由にあるのかなと思いますね。

木暮 そういう意味では、現役選手を施設に呼びたいよね。

金子 そうですね。

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