7月28日から30日の3日間にかけて、Ｆリーグ2023-2024ディビジョン１第10節が各会場で開催された。

1カ月半ぶりのにホームで勝利

7月28日には、立川泉体育館にて立川アスレティックFC vs Y.S.C.C.横浜が行われた。

今シーズン、リーグ戦での5勝利のうち4勝がアウェイゲームと、ホームでなかなか勝ち星を挙げられず苦しむ立川。しかし今節は、Ｆリーグ最多得点を誇る横浜との撃ち合いを制し、1カ月半ぶりに立川のアリーナで勝利を収めた。

立ち上がりから拮抗する展開で、先にスコアを動かしたのは立川だった。12分、流れるようなパスワークから、左サイドの中村充のマイナスのクロスを、上村充哉がワンタッチで流し込み先制点を奪う。14分には同点に追いつかれるものの、16分、相手のシュートブロックからの跳ね返りを、菅谷知寿がジャンピングボレーで押し込み追加点を決めた。さらに17分、南雲颯太の巧みな動きで相手ディフェンスをかわして、左足でニアサイドに突き刺し、3-1で試合を折り返した。

続く第2ピリオドも両者激しい攻防がつづき、28分、酒井遼太郎から湯浅拓斗にボールを預け、折り返しをゴール前に走り込んだ酒井が決め、4点目をマーク。しかしここから横浜の反撃を受け、連続で2失点。1点差に詰められるが、39分に中村がパワープレー返しでダメ押し弾を決め、残り9秒で1点を返されたものの試合は終了。終盤のシーソーゲームを制し、ホーム2勝目を飾った。

横浜としては、田村佳翔がキャリア初のハットトリックの活躍を見せたものの、連勝は6でストップとなった。

残り4秒での劇的な逆転ゴール

7月30日には、町田市立総合体育館にて、ペスカドーラ町田vs名古屋オーシャンズが開催された。

ABEMAによる現地実況も行われ、2,000人を超える観客が集まった注目の「灼熱の首位攻防戦」は、残り4秒の決勝点で天地が逆転し、過去15度リーグ王者に輝いた名古屋が、その勝負強さを見せる試合となった。

試合が動いたのは開始からわずか6秒、吉川智貴の左サイドの突破からファー詰めでダルランが先制点を決める。さらにアンドレシート、ダルランのシュートで追加点を狙うも、町田の番人・ジオヴァンニに阻まれゴールを奪うことはできず。すると9分に同点弾、10分に逆転ゴールを決められてしまう。その後も町田の強度の高い守備に苦しみ、1点ビハインドで第1ピリオドを終えた。

蒸し暑い会場でシュートが決まらず、第1ピリオドでは焦りも見えた名古屋だったが、第2ピリオドには落ち着きを取り戻し、虎視眈々とゴールを狙う。すると30分、篠田龍馬のロングスローを甲斐稜人が右サイドで受け取り、左足シュートで古巣を相手にみごとな「恩返し弾」を決め、同点に追いついた。

互いに5ファウルの状況で試合も終盤に差しかかり、残り3分で名古屋はパワープレーを仕掛ける。失点のリスクを抱えながら迎えた、残り13秒、ゴールキックからのラストチャンスを得ると、アンドレシートからの斜めのパスをファーサイドに詰めていた鬼塚祥慶が押し込み、残り4秒で決勝弾をマーク。

1点ビハインドから劇的な逆転を演じた名古屋が、首位に返り咲いた。

■試合結果

7月28日（金）

7月29日（土）

7月30日（土）

■順位表

■次節試合日程

8月5日（土）

8月6日（日）