更新日時:2026.08.04
愛する故郷・熊本のためにできること。町田・礒貝飛那大「何がなんでも勝たないといけない」【F1第10節|インタビュー/町田】

PHOTO BY満本泰介
【メットライフ生命Fリーグ2026-27 ディビジョン1】ペスカドーラ町田 4-2 ボルクバレット北九州(7月31日/町田市立総合体育館)
7月31日、メットライフ生命Fリーグ2026-27シーズン第10節、ペスカドーラ町田とボルクバレット北九州が対戦した。序盤に2失点を許し、苦しい立ち上がりとなった町田だったが、そこから4得点を挙げて逆転。途中、退場者を出して数的不利となるも、北九州の猛攻を凌ぎ切り、4-2で勝利を収めた。
この日、人一倍“気焔”を吐いていたのが礒貝飛那大だった。がむしゃらにボールに食らいついてはゴールに迫り、身を挺してシュートを防いでは雄叫びを挙げる。試合終盤には足を攣りながらもチームのために懸命に走り続けた。
その闘志の裏にあったのは、故郷・熊本県への想いだった。7月28日、熊本県で最大震度7を観測した「令和8年熊本地震」が発生。礒貝の出身地である熊本県宇城市は、最も大きな被害を受けた地域の一つだ。
愛する故郷のために、離れた場所で戦う自分には何ができるのか──。礒貝の胸中とは。試合後、話を聞いた。
取材・文=溝口優輝
「見てるから頑張って。それで力もらえるから」

──今日の試合を振り返っていかがですか?
北九州が素晴らしいチームだということは試合前からわかっていました。序盤に自分たちのミスから2失点してしまったのですが、直近の3試合でも、ミスをしない意識を続けていたので、優勝争いをしていく上でそこは課題だなと。
決め切る力に関しては、前節の浦安戦でも決定機を多く外すところが課題でしたが、今日は逆転できて良かったです。2失点した後はミスもありましたが、それ以上の失点をしないで乗り越えられたことは良かったと思います。
──退場者を出し、数的不利になる苦しい時間がありました。
そこで失点したら1点差に迫られる状況でしたが、守り切る自信はありました。昨シーズンからパワープレーに対するディフェンスの完成度は高くなっていますし、相手が1人多くても守れるだろう、と。(宮崎)岳くんのパスのうまさは知っていましたし、その特徴を消しながらプレーすることを意識していました。
──第10節までを終え、今後に向けてはどのようなことを考えていますか?
9月に名古屋、浦安、しながわといった上位チームとの連戦があるので、一つも落とせないという気持ちで戦います。今シーズンは特に、1戦1戦、目の前の試合を全力で戦うことを重視しているので、まずは中断明け初戦となる北海道戦に重きを置いて、練習に取り組んでいきます。

──7月28日に礒貝選手の地元・熊本県で起きた地震について、お話を聞かせてもらえますか?
熊本県の中でも宇城市と八代市が震度7で、その地域が一番の被害を受けていました……。僕は宇城市の出身で、八代市には中学生の時に所属していたチームもあるので、たくさんの知り合いから生活が難しいという話を聞いていました。親からも、最近やっと電気が通ったと聞きました。そんな状況でも僕の試合が週末にあるのを知っていてくれて、「見てるから頑張って。それで力もらえるから」という連絡をたくさんもらったので、今日は何がなんでも勝たないといけないと意気込んで試合に入りました。
──パワープレーの守備では、体を張ったシュートブロックが印象的でした。
あまりシュートブロックをして雄叫びを上げることはないんですけど、今日は自然と気持ちが入っちゃいましたね。
──試合後には自ら募金活動をされていましたね。
今日、クラブに相談したところ、募金やTシャツの準備をしてくれました。本当に素晴らしいチームだなと、クラブには感謝しています。僕にできることは微力ですが、今日集まったお金は非常食などの購入のために使って、宇城や八代、熊本の困っている人たちに届けようと思います。試合後、多くのファン・サポーターの方々が募金してくれましたし、力を貸してくれたたくさんの人に感謝して、地元に想いを届けられたらと思います。















