更新日時:2019.06.05
【SALオピニオン】リーグが放つ第二の矢。ファンやサポーターは今こそ思いの丈をぶちまけるとき
PHOTO BY軍記ひろし
「クラウドファンディングを実施」
6月4日にFリーグから出されたこのリリースは正直に言って驚いた。
確かにクラウドファンディング自体は流行っており、Fリーグ界でも立川・府中アスレティックFCが公式マスコット「アスレくん」を作成。フウガドールすみだは、アリーナに大型ビジョンを設置することに成功した。
しかし、“1クラブ”と“リーグ”では意味合いが大きく違う。リーグはクラウドファンディングを介してまで資金を集めなければいけないほどの状態なのだろうか──。
最大の理由は意見交換?
このクラウドファンディングにおける個人的な一番の驚きは、目標金額だった。30万円に設定されているが、これは数社にスポンサーを依頼すれば対応可能に思える。失礼を承知で言えばこの程度の金額を、クラウドファンディングを行わないと集められないのかと驚愕した。
しかしクラウドファンディングサイト“Ready for”を見ていると、リーグ側が求めているものは金額ではないように感じられる。
サイト上にある今回のクラウドファンディング実施の意義について以下のようにある。
「発展途上にあるからこそ、ファンの皆さまのご意見を大切にし、ともにFリーグを作り上げていければと考えております。今回、公募で新しいメンバーを迎え、新たな取り組みを始めます」
「その第一歩として、このクラウドファンディングを通じて、一部ではありますがFリーグの企画運営に参画していただき、皆さまとともに、Fリーグを進化させていきたいと考えております」
つまり、リーグ側が本当に求めているのは“Fリーグ界を発展させるための企画力を持った人材”。そしてクラウドファンディングで集まった支援金を元に、ファンやサポーターが求める企画を実行しようとしているのだ。
これはとても理にかなっていて、スポンサーから集めた資金であればそれを自由に使うことは難しい。しかしクラウドファンディングで集めた資金であれば、リーグの考えに賛同したファンやサポーターの大事なお金を資金として、その方たちへの満足度を優先して自由に使うことが可能だ。そこに企画力を持った人材も手にすることができれば、リーグとしては一石二鳥といったところか。
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