更新日時:2019.06.22
【F1第5節/湘南×仙台】かまぼこダービーを制した湘南が2連勝!しかし指揮官の反応は「納得がいかない部分がある」(湘南 奥村敬人監督)
PHOTO BY軍記ひろし
6月22日(土)にFリーグ2019/2020 ディビジョン1第5節、湘南ベルマーレvsヴォスクオーレ仙台による“かまぼこダービー”が小田原アリーナで行われ、湘南は4-3で勝利している。
鈴廣かまぼこがスポンサーにつく湘南と阿部かまぼこがスポンサーにつく仙台による“かまぼこダービー”。試合は立ち上がりからスコアが動く展開となった。5分に相手陣内でボールを奪った植松晃都が高溝黎磨とのワンツーで抜け出してネットを揺らす。同点とされた後の10分にはこぼれ球を刈り込みが押し込んで勝ち越しに成功。しかし前半のうちに同点とされて2-2で試合を折り返す。
後半立ち上がりも先にスコアを動かしたのは湘南で、21分に林田フェリペ良孝が勝ち越しゴールを奪う。さらに28分にはオウンゴールで加点に成功し、この試合初めて2点差を付けた。直後にパワープレーを開始した仙台に1点を返されるが、その後は得点を許さず。1点差で逃げ切った湘南がかまぼこダービーを制して2連勝を飾った。
U-20日本代表の萩原真夏にエール
奥村敬人監督(湘南ベルマーレ)
──試合を振り返って。
雨で足元が悪い中、たくさんの方が後押しに来てくださって、勝利を届けることができて嬉しく思います。ありがとうございました。
試合は常に先手を取ってた部分が勝利に繋がったと思います。ただ、ディフェンスの部分。球際には本当に強く行こうと言っていた中で、そこで行けずに2失点しているのは自分の中で納得できません。勝ったからいいではなく、常にそういう場面はあってはいけません。
もっと練習から締めて、チームの士気を高めていかなければいけないのかなと強く感じました。選手たちはすごく頑張ってくれて、出た時間の中で最大限の努力をしてくれました。自分自身の中のわだかまり。納得がいかない部分がありました。
今日はロンドリーナが関東リーグで4-8で負けました。高橋広大がロンドリーナではなくこちらで出場したのですが、ロンドリーナが負けて悔しい思いがあったと思います。自分がやってやろうという思いが強かったのかなと。
もっと言えば、先週はメンバーに入れるつもりでしたが、土壇場で入れなかった経緯があります。彼自身はそこで悔しい思いをしましたし、今日の試合に関してはワンプレー、ワンプレーに気持ちがこもっていました。そういう部分で勝利に貢献してくれたと思っています。
また、明日はU-18の関東大会が地元でありホームである小田原アリーナであります。試合前に彼らもすごく良い挨拶をしていました。植松以来の全国に出て、ロンドリーナという名前を広めてもらいたいと思います。
──高橋選手もケガから戻ってきて、今日は3セットで回していた。今季はアグレッシブに戦うテーマがある中で、3セットで回せるよさがあるのでは?
個人的に、今日の試合は良さが出ていなかったと思っています。ただ、3セットを組んで短い時間で回せること、各セットに色があるという中で、体力的な部分。Fリーグの各チームはフィジカルベースが上がってきて後半勝負のような戦いになっています。体力的に温存できるという意味では良いことだと思います。
ただ、3セットが機能したかといえばそうじゃないかなと。特に1stセットが2失点してゴールも奪えていません。僕の中ではフィットしていないので、後半はそこを解体して、他のセットに入れました。2ndセット、3rdはリズムもよかったと思います。
今後は、相手によって変える必要があります。セットの組み合わせは相手によって変えます。今日はたまたま悪かったのかなと思います。それは調子の良し悪しがありますし、臨機応変に対応するのが僕の仕事です。
選手は出た時間で良いパフォーマンスをしてくれました。今日の目的は、勝ち点4を7にすること。そこに関しては達成できて、目の前の相手に勝って順位を上げられたのは、選手たちのやる気になると思います。
次は元気がもっとやってくれるでしょう(笑)。まだ復帰2試合目なのでね。キャプテンとしてすごく頑張っていますし、体力的にまだ難しい部分もあります。もっとコンディションが上がってきて、大分戦や町田戦でやってくれると思います。(鍛代:2試合ともやりますよ)。
──今日はU-20日本代表がアジア王者をかけて決勝に臨む。ロンドリーナの萩原真夏選手もメンバーに入っているが、メッセージを。
前回大会のメンバーには晃都、清水和也選手、内田隼太選手などそうそうたるメンバーでした。それに比べると今回は小粒な印象でしたが、イラン戦を見て戦っているなと。負けない気迫や目の前の相手と戦う気持ちがすごく出ています。
半年前に一度、U-20の練習を見たことがあって、帰りは真夏と一緒に帰ったんですが、その時の彼のプレーが本当にひどくて(苦笑)。すみだのサテライトチームと試合をしていたのですが、大丈夫かなと思ってしまうくらいでした。
その試合からこの前のイラン戦を見て、こういう舞台を経験して、国を背負ってプレするプレッシャーの中で戦うことで成長するんだなと思いました。イラン戦の延長なんか全てのゴールがスーパーゴールでした。勝ちたい気持ちがボールやプレーに乗っていたと思います。
ただ、決勝で勝たないとイランに勝った意味はないです。それはみんな分かっていると思うので、なんとか一丸となって戦ってもらって。僕たちもみんな応援しています。ぜひ優勝して日本に帰ってきてもらいたいと思います。頑張ってください。
鍛代元気(湘南ベルマーレ)
──試合を振り返って。
勝ったけど…。というのが残った試合で、個人的にもチームとしてもそういう思いがあります。ただ、ホームでは負けちゃいけない場所ですが、そこで勝てていなくて。でも今日は勝ってリーグ戦で連勝できたことはプラスに捉えています。
その中で、反省すべき点はわかりやすく出ているので、そこを反省して改善しなければいけません。次は連戦なので、球際は試合のカギになります。フィジカルベースの部分で戦えないと連戦はきついので、そこはしっかりチームとして準備していきたいと思います。1試合1試合を戦っていくための次の1週間にしたいと思います。
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