更新日時:2019.06.23
【F1第5節/町田×大分】終了27秒前のタイムアウトに怒り心頭「大分の監督にはスポーツにおけるマナーを学んでもらいたい」(町田 ルイス・ベルナット監督)
PHOTO BY軍記ひろし
6月23日(日)にFリーグ2019/2020 ディビジョン1第5節のペスカドーラ町田vsバサジィ大分が町田市立総合体育館で行われ、町田は2-7で敗れている。
ホーム初勝利を目指す町田が、開幕から4連勝中と好調の大分を迎えた一戦。立ち上がりから押し込まれる展開の中、2分、10分に失点する。なかなかチャンスを作れない町田だったが、それでも11分にカウンターのチャンス。室田祐希が入れたシュート性のボールが相手のオウンゴールを誘発して、前半のうちに1点を返した。
しかし後半は大分の攻撃を抑えることができずに失点を重ねていく。1-5と突き放された26分からパワープレーに入った町田だったが、ここでも大分に2点を奪われる苦しい展開に。試合終了間際には3対1のカウンターの場面から最後はクレパウジ・ヴィニシウスが一矢報いるが反撃もここまで。3連敗で名古屋セントラルを迎えることになった。
勝つためには守りの部分を
ルイス・ベルナット監督(ペスカドーラ町田)
──試合を振り返って。
監督としてみなさんにリスペクトの気持ちを持ってやってきました。試合を振り返る前に一言だけみなさんに伝えたいことがあります。今回の試合の中で7-2と大差で勝っているにも関わらず、大分の監督は27秒でタイムアウトを取りました。
チームへのリスペクトが足りないと思いますし、その行動に驚きを感じています。こういったことは監督として、許させることではありません。なぜかといえば、これはスポーツで、そこにはマナーというものがあります。
スポーツは勝ち負けの世界ですが、こういった試合を通じて、若い子供たちに自分たちが見せるべきものがあります。ただ、今回の試合ではそういう大事な部分が欠けていたと思います。
今日の試合でいえば、残り27秒の中でタイムアウトをとって、戦術を変える必要はありません。自分たちの選手は試合の中で、そしてピッチ外で、焦る気持ちがある中でもマナーを守って戦っています。大分の選手たちと同様に毎日トレーニングに励んでいます。
こういった試合の中、負けているにも関わらず最後まで走り、戦う姿勢、自分たちのフットサルを信じて戦う姿勢、そういうものをメッセージとして子供たちに見せる。最後まで戦い抜く精神を、町田の選手たちは見せてくれました。
町田の選手たちは、最後まで無駄なく集中して最後まで戦ってくれました。無駄なファウルもなく、最後まで戦う意思がありましたが、大分はそこへのリスペクトが欠けていました。大分の監督にはスポーツにおけるマナーを学んでもらいたいと思います。
例えば、試合の中で負けている状況で相手の選手をケガさせるような悪質なプレーをする人もいます。しかし負けていてもそれはいけないことです。負けることもスポーツの1つで、そういう部分も子供たちに伝えることが大事です。
勝っているのにこういう行為をしてはいけませんし、スポーツで勝つことの意味、マナーを学んで欲しいと思います。こういう行為、選手たちへのリスペクトの欠如を見過ごすわけにはいかず、この会見でみなさんに伝えたいと思います。
今日は町田の選手、大分の選手ともに素晴らしいプレーを見せてくれました。ただ、外にいる人が主役を取りたいという行為で、あのような結果が出たのは残念です。
試合の前半を振り返ると集中できていたと思います。今日は4試合目ですが、選手たちが一番良いパフォーマンスを出せていた第1節の試合のような戦いでした。
後半に入ると悪い流れになり、その中でディフェンスが崩れる点、失点が多くなる点、そういった課題が出ました。勝つためには守りの部分をしっかりしなければいけません。
この敗戦は痛手ですが、その中でも来週は2試合控えていて、一人一人がモチベーションを保てるようにチームとしてのマネジメントをして、修正して来週もチーム一丸で戦いたいと思います。
こういった記者会見でお話聞いてもらいありがとうございます。大分の選手には素晴らしい試合見せてもらってありがとうと伝えたいです。彼らはトップに立つチームですし、彼らの姿勢が良いプレーにつながっているので拍手を送りたいと思います。
──好調な大分に対してどういう狙いで試合を進めたのか?
彼らの戦術は深い位置にボールを運んできます。そこを意識させて試合に臨みました。まずはハーフウェイまで下がって、彼らがボールを下げたところからプレスをかけるように伝えました。
ピヴォに当てられることをなるべく阻止したくて、自分たちが下がることで、相手にボールを下げさせようという狙いがありました。ピヴォに通らないように寄せていくことが1つの戦術でした。
前半はその流れでマネジメントできていましたが、後半は気持ちの部分でボールを奪いたい気持ちが強い選手がいて、そこで相手に交わされたり、剥がされた後の展開で失点しています。そこが敗因です。
今はケガ人が多く、ピヴォの選手がいない中で自分たちがボールを回す展開にするためにも4人で回してビルドアップしていく狙いでした。相手のフィクソを引きつけて、その裏をとるのが戦略の1つでした。前半はできていたので、良い展開だったと思います。
試合の中で、選手たちと話している際に何度か失点してしまし、そのゴールシーンを見ることができていません。アシスタントに聞くと、長いボールからピヴォに反転シュートを許しています。そこは今回の改善伝です。マネジメントしなければいけない部分だと思います。
選手は焦りの気持ち、試合の中で結果が出ていない焦るがあります。そこから冷静さを失い、試合の中で集中力が低下し、焦りから良い判断ができないことが起きているのが現状です。この悪い流れを断ち切り、良い試合運びが出来るようにしたいです。
私は常に選手たちを支えたいと思っています。彼らの気持ち、悪い流れの中でも最後まで戦う姿勢は素晴らしいですし、監督として彼らを守りチームを支えたいと思っています。
彼らにとっても気持ち、焦り、流れの中で壁にぶつかっていると思います。それを乗り越えて新たな強い町田を作っていきたいと思います。
滝田学(ペスカドーラ町田)
──試合を振り返って。
相手どうこうというより僕ら自身の不甲斐なさがあります。最後に起きたことは本当に悔しさしかないです。
それを導いたのは僕ら自身。試合を反省しつつ、優勝を目指していくチームを作る姿勢は変わらずにまた頑張ります。
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