【ネクスト・ヒーローはオレだ!】多摩大フットサル部とバルドラール浦安で磨かれた原石。石田健太郎が目指す日本代表は「行かなければならない場所」
PHOTO BY軍記ひろし
全てが自分にしかできない経験
──特にU-20日本代表として国を背負ってプレーした経験はとても大きなものだったのでは?
同年代のトップレベルの選手と一緒にプレーすることで、新たな刺激がありました。アジアでしたが、世界で戦う責任も感じましたし、そういう責任は出場した選手しか味わえないものです。あの大会は負けて悔しかったですが、それ以上に楽しかったですね。
──ここまでは3段飛ばしくらいのサクセスストーリーですよね。
自分はあまり計画性がないんで、目の前のことをやることで精一杯でした。でも浦安に入ってU-20に招集されて。本当に一気に時間が過ぎていきましたね。浦安に入ったばかりの時は試合に出られませんでしたが、全てが今の自分にしかできない経験だと思って毎日を過ごしていました。
──本当にこの数年で多くの経験をしました。
確かに経験しましたが、今のチームはベテランが抜けて自分が中心だと考えつつもどこかで先輩に頼ってしまう部分がありました。そこでもっと自分が引っ張っていくことがあれば順位にも反映できると思っています。もう21歳で最初にプレーした18歳の頃から3年も経っています。今のままじゃ物足りないと感じていますしもっとやれると思っています。
──その物足りなさとはどういう部分ですか?
プレー面でいえばゴールが少ないと思います。それはずっと個人的な課題です。加入した最初のシーズンはゴールを獲れなくて、2年目は3ゴール、昨シーズンは6ゴールでした。出場時間を考えるともっと獲らなければいけないなと思うので、ゴールはずっと課題です。
──石田選手が浦安に加入して米川監督、高橋健介監督、アルベルト・リケル監督と3人の指導者から学んでいます。今のリケル監督はいかがですか?
健介さんもスペイン仕込みの練習をしていました。当然、リケルもそうなのですが、健介さんよりもシンプル。健介さんは戦術の部分が大きかったですが、リケルは本当にシンプルで、相手から離れてトラップする、シュートを打つなどフットサルの最初の部分であり、大事なところに力を入れています。
──スペインメソッドを受けて、基本をやり直せるのは良いことですね。
自分自身としても助かっています。そして1番は、全体的な強度が変わりました。守備の強度が出せないと試合に出られません。そういう意味では、より守備の部分で成長したと思います。
──守備の手応えを感じているとのことですが、それ以外で自分のストロングは?
リズムを作るプレーやターン、スルーパスなどが持ち味です。ただ、それだけじゃ相手にとって嫌な選手ではあるかもしれないですが、怖い選手ではない。怖さを出すためにドリブルやシュートを磨く必要があります。
──そういう怖さが出てくれば日本代表も見えてくるはずですね。
(同じU-20日本代表として戦った清水)和也くんや圭汰が代表に入っている中で、そこは意識はしています。自分もいきたいなじゃなくて、いかなきゃいけない場所。そのためにもっと全体的にレベルを上げる必要があります。特に意識している選手は西谷(良介)選手。彼のような選手が一人でもチームにいるとリズムが生まれますし、個人的には西谷選手のようになれるように意識しています。
──ここまですごく真面目に受け答えしてくれた石田選手ですが、チーム内での立ち位置はいかがですか?
あまりいじられたりはしないですね(笑)。浦安はみんな優しく、仲良くやっています。上下関係はありますが、そんなに厳しくなくて、とにかく仲が良いですね。
──長坂拓海選手とは同じ高校ですよね?
彼とは入れ替わりだったで、僕が中学の頃に上の練習に行かせてもらっていた時に知った感じです。ただ、拓海くん自身も上下関係をあまり気にしないので(笑)。仲良くしてもらっています。
──これまでサッカーやフットサル漬けの毎日だったと思いますが、他に趣味は?
…。それ、今探しているんですよ。趣味がなくて(笑)。ただ、一人でいるのは好きじゃないので、大学の友達とかとご飯に行ったりしています。高校のサッカー部の同級生もこっちでサッカーを頑張っているので、よく会っていますね。
──えっ!? 趣味がない?
高校生の時から探しています(笑)。本当にサッカーばかりの毎日だったので、みんなで集まってもサッカーのことばかりです。趣味を探しているんですが、読書はできない人なんでね(笑)。何かを見つけたいですね。体を動かすことは好きで、バスケは好きです。千葉ジェッツとかも観に行きますね。
──それじゃ日本代表を目指しつつ、趣味も見つけないといけないですね(笑)
どちらも頑張ります(笑)。
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