更新日時:2019.09.19
【日本代表候補合宿】浸透するブルーノの哲学。“ワールドカップ初戦”に向けて日本代表はこれからいかに備えるのか?
PHOTO BY軍記ひろし
10月に行われるAFCアジア選手権予選にまで残された時間はわずか。今回のトレーニングキャンプと9月23日、25日に行われる国際親善試合の2回のみだ。
いよいよ大詰めともいえるブルーノジャパンは今、どんな取り組みをしているのだろうか。アジア選手権本戦、その先につながるワールドカップを見据えたプランについて迫った。
名古屋のアジア制覇はこれ以上にない結果だと感じている
──今回の代表合宿ではどういったところを重点的に見ていますか?
実は国内での合宿は今回が最後になります。そんな中でも常に持っているテーマは「どんなタイミングで呼ばれても準備ができている選手の層を厚くすること」。これまでにも合宿の回数を重ねていき、中核になってくる選手の輪が大きくなり(チームとしての)幹が太くなっています。その流れで今回のキャンプは来月のタイ代表との親善試合、その後に控えているAFCアジア選手権予選、アジア選手権の本戦につなげていくためのブラッシュアップというふうに考えています。
──監督の考えが深くまで浸透しているのか、今日いきなり紅白戦をやっても選手たちはスムーズに動けているように見えました。
前回集まった機会から5週間空いての合宿でしたが準備する間もなく、実戦形式をやってみるシチュエーションでセッションを行いました。実際に今日のシミュレーションをやってみたときに浸透ぶりがかなりしっかりしているなと感じ、振り返って満足しています。手応えもある反面、ディテールを磨きこんでいくことは引き続きやっていかなければいけないです。
──先日、名古屋オーシャンズがイランに2度勝ってAFCクラブ選手権を優勝しました。日本代表にとっても次のアジア選手権に向けて測れるものはあったのではないでしょうか?
まずは何よりも、メディアを通して名古屋オーシャンズに祝福を送りたいです。日本のフットサルにとっても非常に大きく素晴らしいニュースをもたらしてくれたと思っています。この優勝は、U-20日本代表の優勝と併せて私たちにとってポジティブなものだと思っています。もちろん大会としてはクラブの選手権ですので対戦相手の中にも外国人選手が混ざっていたり、性質が違うことは間違いないです。ただ、名古屋は日本人が大勢を占めていた中でああいった戦いを見せた。その中での勝利は何しろ素晴らしいことですし、僕らにとっても力になる。これ以上にない結果だと感じています。
──クラブ選手権ではゴールのなかった吉川智貴選手が大会MVPを獲得しました。
確かに、ゴールは生まれませんでしたが彼のパフォーマンスを見ているとチームへの貢献度合は目覚ましいかったです。彼がチームで果たしている役割は攻撃でも守備でも本当に大きな支えになっていました。そこは評価されるべきですし、そういう見られ方をしてMVPを獲得したということもいいニュースの一つですね。
──また、タイ・ソンナムFCの一員として参加した清水和也選手が10ゴールを挙げて得点王に輝きました。
もちろんそれもすごく素晴らしいニュースだと思っています。日本を代表するチームが優勝して、そのチームから日本人選手がMVPに選ばれ、もう一人その大会に参加している日本人が得点王になった。名古屋の優勝と吉川選手のMVPに輪をかけてみんなを明るくさせる要素になっていると思います。
──9月にはタイ代表との国際親善試合が2試合あります。この試合でどんなことを得たいとお考えですか?
いろいろな異なった状況において私たちが作ってきているプレーモデル、その様々な側面を適応させてみせること。それが通用するように磨き上げることです。そうすることによって、予選のマカオ戦、韓国戦への最善の準備になると確信しています。
──では、今までやってきたことを実戦でいかにできるかを試す場ということでしょうか?
今年の残りの活動で一番大事なアジア予選に向けた最後の合宿機会にもなるので、まさにそれがテーマです。アジア選手権につながる、さらにいえばワールドカップにつながる3つの連続した大会に向かっていく最後の機会ですからね。
──前回、立川市で行われたメンバーとほぼ同じメンバーが今回の合宿に召集されました。今後の活動はこのメンバーがベースになるのでしょうか?
ケガの問題で召集できていない選手、ケガから治ったばかりで呼べていない選手もいます。復帰した選手の中にはコンディション的にも全然問題のない状況で、いつ呼ばれてもおかしくない選手もいます。それを踏まえると、2回連続で呼んでいるこの選手たちとケガ明けの選手たち、プラス海外でプレーしている選手たちの中から絞っていこうと考えています。
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