更新日時:2021.01.21
【清水和也スペイン移籍記者会見】「世界一のリーグでプレーできることにワクワクしいるし、不安よりも成し遂げたいという野心が強い」
PHOTO BY軍記ひろし
7月21日、スペインのエルポソ・ムルシアFSへ期限付き移籍する清水和也についての記者会見が墨田区総合体育館で行われた。
会見に臨んだ清水は真っ直ぐな目で淡々と発言し、移籍を決断するに至るまでの葛藤、昔からの目標だったスペインで挑戦できることについて、内に秘める野心を露わにした。
外国人の選手と常日頃から切磋琢磨して、レベルを上げたいという思いがあった
須賀雄大監督(フウガドールすみだ)
──清水和也選手の契約に関する説明をお願いします。
今日はお集まりいただいてありがとうございます。もうすでに発表させていただいてますが、清水和也がスペインのエルポソに挑戦するということでご報告の会見を開かさせていただきました。
フウガに加入する時から「世界で活躍する」という目標を掲げていました。「その時が来れば自然と道が開けるからまずは自分のプレーに集中しよう」と伝えて、Fリーグ、日本代表でしっかりと成績を残してきました。
その中で先方から獲得のオファーが届きました。契約に関しては完全移籍ではなく、フウガに保有権を残した形になります。なので基本的にまずは1年、しっかりとプレーして結果を残せればその先も延長していくという契約です。
僕自身としてはトップでプレーさせたいですけど、そこに対してのハードルはあるので基本的にはまずは1年、しっかりやって結果を残してからというニュアンスです。向こうとしては長くいてほしいという前提での話です。
1年目にいきなりトップに上がることも十分あり得る話しなので、彼の性格的にも結果を出しているならという選手なのでそこはちゃんと希望として伝えています。もう清水は(選手としては)若いとは思ってなくて、活躍していて普通の歳だと思っているので長い期間、結果を出すという段階として見てほしいという話をした上で、そういう可能性は十分あるという話をしています。
僕自身、彼が向こうでできる限り結果を残してくれることに期待しています。フウガは2028年にアジア制覇という目標を掲げているので、清水が大きくなり、その頃には下部組織の子たちが大きくなっているという、そんなフウガをお客さんたちには楽しみにしてほしいなと思います。
清水和也(フウガドールすみだ)
本日はお集まりいただきありがとうございます。
この度、スペインのエルポソ・ムルシアFSに移籍することが決まりました。個人としては、すごく葛藤があった中で、須賀さんが前向きに検討していただき、決断しました。Bチームからのスタートですが、フウガに入団した当初よりサテライトからトップに上がる際に掲げていた目標といったものをブラさないで、自分を信じてプレーしていけば自然と結果を残せると思うので、まず最初の1年で結果を残してトップに上がり、その先も可能性を信じてやっていきたいです。
──エルポソの印象とスペインのリーグの印象について。
スペインリーグは世界最高峰の選手が集まっていて、世界一のリーグだと思ってます。その中でプレーできるチャンスを自らの手で勝ち取る機会があることにワクワクし、そこでプレーすることをイメージして過ごしてきました。どうなるかわからない中で、スぺインの地でやれるか不安はありますが、成し遂げたいという野心の方が強いです。
エルポソのトップチームにはスペイン代表やブラジル代表というレベルのが高い選手がいる中で、下部組織から選手を上げる育成型のチームと頭に入ってます。その中で外国人枠の選手としてシビアな戦いが待ってますが、それを勝ち取る経験は向こうに行かないとわからないと思うので、すごくワクワクしています。
──今回の移籍は期限が決まっていますが、できれば1年でも長くやりたいと思っているのでしょうか。
まず僕の中では1年で(トップチームに)上がるという目標を掲げています。それから先は今のところは考えていません。まず、目の前のことに対してチャレンジすることが一番いい選択だと思っているので、仮に上がっても、またさらなる高みを目指す性格なので、まず1年やってみないと正直、わからないところはあります。
──具体的にはどんな葛藤がありましたか。
シーズン途中でチームを離れることにすごく葛藤がありました。フウガに入って5年目で、最初は何もできなかった中で少しずつチームの中心になり、個人としてシーズン当初、納得できなかったので、このままチームを離れてしまうのは自分にとってもチームにとってもダメなのかなという中で、葛藤がありました。
そんな中でも須賀さんはすごく前向きに移籍を検討してくれて、チームのみんなにも説明してくれて、個人としては残りの日数をフウガに全力を注ぐという気持ちに切り替えることができたので、そこの葛藤は今は大丈夫ですけど、シーズン当初は悩んでいました。
──代表活動を考えると移動が大変で、2年後のワールドカップが控えていることを考慮したら残るのも手だと思います。代表についてはどのように考えていますか。
2月のAFCアジア選手権で負けて以来、外国人の選手と常日頃から切磋琢磨して、レベルを上げたいという思いがあり、大会が終わってから須賀さんに話をしたことを覚えています。
あまり代表での活動は考えていなくて、昨シーズン、アジアインドアゲームズ、東アジア選手権、アジア選手権と代表で国際試合を経験してスタイルや監督の求めていることを自分の中で理解してきたつもりなので、スペインに行って代表に関われない時期があると思いますが、年間スケジュールには海外遠征や国際Aマッチが決まっている中で、しっかりとスペインで結果を出せば選ばれるかなという思いがあります。代表のことは気にしていませんでした。
──明日は名古屋オーシャンズという1年目から印象に残っている相手と最後に戦います。
自分の中では名古屋にハットトリックしたりとか、リーグで初めて名古屋に勝てた試合に点を取っている中で、簡単に仕事をさせてくれないチームと認識していますし、アジアでトップレベルのチームとやれるのはすごく大きなものを得られるチャンスだと思っています。ただ、うちのチームの良さを名古屋に対しても出して、真っ向勝負で自分の仕事ができればいいなと思います。まずはチームの勝利のために自分ができることを100%出していきたいと思います。
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