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作成日時:2021.02.06
更新日時:2021.02.13

【両チーム記者会見/F1立川・府中 vs 名古屋】アスレが1週間前に優勝を決めたオーシャンズに善戦するも結果は4-5での敗戦に。

PHOTO BY高橋学

2月6日(土)、Fリーグ2020-2021 ディビジョン1の立川・府中アスレティックFC vs 名古屋オーシャンズが立川市泉市民体育館で行われ、アウェイの名古屋が5-4で勝利。試合後、記者会見が行われ両チームの監督とキャプテンが出席しました。

■この試合のハイライトはこちら(ABEMAビデオ)

日本一のチームを倒すにはまだ甘かった

山田マルコス勇慈監督(立川・府中アスレティックFC)

──試合を振り返って。

一言で言うと、もったいない試合でした。第1ピリオドからチームの入り方がよく、ゲームプランもハマっていて、第2ピリオドへ向けて自信が持てていました。ただし相手の改善もあり、言い訳にはできませんがPKのジャッジもあり精神的な切り替えが遅く、結果に響いてしまった。名古屋になかなか勝てていない状況で、今日は本当に勝ちたかったので全日本フットサル選手権でやり返せるその日を待つしかないです。

──立ち上がり、どんなゲームプランがうまくいっていたのか。また、どういったところでゲームプランが崩れてしまったのでしょうか。

ディフェンスが相手の定位置攻撃にやられないようにポジションを決めていたことでリスクの大きいシーンが少なかった。1失点はしましたけど、守備として大きな崩れはありませんでしたし、2、3回くらい黒本(ギレルメ)も見事にピンチを救ってくれました。攻撃では積極的に走り、第2ピリオドに流れを持っていくプランでした。そこは狙い通りで、1点リードもしていたのでそれ以上の流れでした。ですが相手の縦突破にうちのディフェンスはダメージを受けてしまいましたが、それよりもPKのジャッジやボールロストもあり、その2つで崩れてしまった。相手が名古屋だと少しでも集中が下がってしまうとやられてしまう。日本一のチームを倒すにはまだ甘かったなと。この経験は苦いですけど、薬になったと思います。

上村充哉(立川・府中アスレティックFC)

──試合を振り返って。

いいところも悪いところもありましたが、エラーが起きてしまったときに名古屋はしっかりと決めてきて、試合巧者なんだなと思いました。うちも悪かったわけではないですが、40分間通して勝ち切れませんでした。

──今シーズンの立ち上がりはチーム自体不調で2戦目の名古屋戦では0-7で大敗してしまった。それから今日、4-5と善戦してた要因は?

結果だけ見れば善戦したのかなと思いますけど、負けは負けです。そこに0-7とか4-5というのは特に関係ないですね。2試合目のときはチームのディフェンスシステムを変えて初めての試合だったのでエラーも出ましたし、僕たちの予期していないところで失点してしまい試合が壊れてしまいました。今日のようにぽんぽんと失点をしなかったら名古屋とも全然戦える戦力が揃っているチームだと思います。

全日本選手権という新しい目標へ向かっていく

フエンテス監督(名古屋オーシャンズ)

──試合を振り返って。

第1ピリオドから第2ピリオドに向けての守備の部分が緩く、修正が必要な部分が多くあった試合でした。試合終盤のパワープレーから失点しまったところでも課題が残りました。それでもこうして苦しい試合の中でも勝ち点3を取れたことには嬉しく思います。

なぜなら先週、リーグ優勝が決まったあとの試合でしたし、相手もクオリティの高いチームだったので危険なゲームでした。大きな目標を達成したあとの試合で結果を残すことはとても難しいことですし、アウェイでの移動もあった中でもみんながハードワークしてくれたこともしっかりと評価しています。もちろん課題はたくさんありますがそれは練習から修正していきたいです。

──優勝を決めた直後の試合は難しくなると思いますがこの1週間どのような準備をしてきましたか?

優勝が決まったとはいえ、次の目標に向かって進んでいかなければいけなかったのでとても難しい1週間でした。1月から私たちの環境も変わって、今はより神経を使って適応しなければいけない期間でもあります。あとはケガ人の中には無理をしてでも取り組んでいた選手もいました。リュウタやトモキ(吉川智貴)がピッチに戻ってきましたがベストな状態ではない。チームとして一度まとまって、通常通り次の目標へ進んでいこうという考えでした。それでも調整は難しかったですが、勝ってこの試合でいろいろな課題が生まれたので修正して次へ進むために気を引き締められるきっかけにもなったのでよかったです。

──優勝が決まりましたが、来週の湘南ベルマーレ戦はリベンジマッチになります。その翌日にはエスポラーダ北海道戦も控えている中でどんなテーマを持って試合に臨みますか?

個人的には、リベンジマッチとは捉えていません。残りの3試合を私たちの未来に繋げるようにしたいと思っています。先ほどの話でもあったように、優勝決まったとはいえどモチベーションを下げることなく私たちの成長を考えて、次の目標に向かって取り組んでいきたいです。そのためにはもちろん結果が重要になりますし、勝利を求めてこの連戦を戦っていきたいです。湘南も北海道も強豪クラブで、湘南には今シーズン、唯一敗れているチームなので選手はそのことをプラスアルファのモチベーションにしてくれたらなという考えです。

星龍太(名古屋オーシャンズ)

──試合を振り返って。

先週、優勝が決まっての試合で、みんなとは「いつも通りのメンタルで戦おう」という気持ちでいましたが、チームスポーツとして全体が一つの方向に向かわせることは難しいことだなと第1ピリオドに感じました。ですが第2ピリオドは負けない強いオーシャンズを見せられたと思います。最後はパワープレーで2失点して悔しい思いもしました。修正点もありますし、全日本選手権へ向けてやることもあるので、課題が浮き彫りになった非常に意味のある試合になりました。

──全体が一つに向かう難しさとはどういったものでしょうか?

集団スポーツなのでいろいろな性格の選手がいます。北原(亘)キャプテンがいたときから教わっていたことで、僕も実感していることですが、みんな勝ちに向かう中でも「点を取りたい」とか「失点を0抑えたい」、「いいパスを出したい」など人によって考えが違います。それが優勝が決まったことで、「もっとやれるぞ」となってしまう。僕もケガで試合に出られなかった分、ピッチでいいプレーをしようとして他の選手と方向性が違ってきてしまう。それは悪いことではないですけど、第1ピリオドに関してはそれぞれをまとめるのが難しかった。

ディフェンスだったり、名古屋オーシャンズとしてやらなければいけないプレーができていないことが全体としてありました。負けて折り返してしまったことは悔しいですけど、モチベーションを持ち直すきっかけにもなりましたし、監督からも「やらなければいけない」という指示がハーフタイムにあったのでそこでまた気を引き締められました。僕はキャプテンになって5年目になりますけど、そこは難しくもあり楽しさの一つでもあると感じています。

──何度も優勝を経験していますが優勝したあとの過ごし方で工夫していることは?

いつもはプレーオフがあるのでプレーオフに向けて、1位は決まっているけれど気を抜くことはありませんでした。ですが今シーズンはリーグ戦の結果だけで優勝が決まった、Fリーグ開幕当初のような形でした。僕が名古屋にいたときはなかった優勝の仕方でしたが、監督からもあったように選手権という新しい目標があるので、そこへ向けて戦う4試合という位置付けです。また新しい目標を見据えた上で試合ができたことはよかったです。

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