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作成日時:2023.02.05
更新日時:2023.02.09

【試合後コメント/浦安vs 大阪】圧巻5得点!3連勝でリーグ戦を終えた大阪「北海道戦以降、新しく取り組んできたゲームモデルを体現してくれて結果に繋げてくれた」(永井義文監督)

PHOTO BY高橋学

2月3日(金)、Fリーグ2022-2023 ディビジョン1第22節、バルドラール浦安 vs シュライカー大阪戦が行われた。

試合の立ち上がりから、相手にボールを保持され攻め込まれながら、大阪はしっかりと守備を固め、カウンターからチャンスを狙う。前半12分にPKを献上してしまい大きなピンチを迎えるものの、ゴレイロ・矢内大介が冷静に対応し、失点を防いだ。

ここから一気に自分たちのペースに試合を持ち込んだ大阪は13分、相手陣内でのキックインのチャンスから、浮き玉のパスを野村悠翔がダイレクトでファーサイドに送り、これを樋口未樹也が決めて先制点を奪うと、14分には、加藤未渚実のクロスを加藤翼が胸で受け取り、中央に落としたボールを齋藤日向が落ち着いて決め、0-2で第1ピリオドを終えた。

続く第2ピリオドにおいては、今度は大阪がPKを獲得すると、このチャンスを10番・相井忍が決めて3点目を奪う。その後もPP返しでさらに2点を追加してゲームは終盤へ。残り1秒で失点を許すも、第20節のエスポラーダ北海道戦から3連勝で2022-2023シーズンのリーグ戦を締めくくった。

試合後、永井監督が会見に出席した。

「アタッキング」から「プロアクティブ」へ

--試合を振り返って。

まず、自チームの選手たちはよく頑張ったというのと、あとはやはり、浦安の強さというのを感じたゲームでした。スコアはああいうスコアになりましたけど、公式記録を見てもらったらわかるように、彼らの攻撃力はすごいとのだと。プレーオフに出るチームだなと肌で感じました。そういう相手に対して自分たちの新しく取り組んできたゲームモデルを体現してくれて結果に繋げてくれたことに、選手、現場スタッフ、クラブスタッフのみんなに感謝したいです。

--シーズンの総括としての質問です。序盤のすみだ戦ですごく大阪強いな、今年行くんじゃないかなという印象でした。そしてまた今日、強い大阪を見ることができて、序盤と今日の試合すごく良かったんですが、どういうことがあったのか教えていただけますか。

年間を通して自分たちは「アタッキングフットサル」で圧倒するということをゲームモデルにおいてシーズンをスタートさせました。それで開幕戦はああいう、キーパーをあげてとか、そういう攻撃で圧倒するチームをつくっていきました。けど、シュート本数はトップ4だったんですけど、順位とシュート決定率は下から2番とか3番とかだったんですよね。シュートを打っても決めきれないという現状があって、勝ちを引き寄せられない前半戦だったので、中断期間はそこに対してより決める確率を上げられるようにさらに攻撃にとりくんだんですけど、それが実を結ばずに終盤までいってしまった。で、そこから大きくゲームモデルを変えることは難しい状況だったので、残留を決定してから、やはり今のままでは全日本選手権で優勝するとか、強いチームと戦うことは難しいというなかで、北海道戦の週からゲームモデルを変えて、「アタッキングフットサル」から、自分たちは「プロアクティブフットサル」って言ってるんですけど、少し先見的に相手を見てとか、自分たちが主体的に相手を予測してボールを奪ってカウンターをするとか、そういうのに変えて攻撃を強くしたことで、この3連勝に繋がりました。シーズンの終わり方としては、良い終わり方だったと思いますけど、序盤戦に関しては強い責任を感じています。

--今日は全員ハードワークをして、結果に繋がったと思いますが、特に野村選手が良かったなと感じました。彼に期待していること、今日期待したことを教えてください。

彼はゴールをとる力が、一本のシュートの決定率が非常に高い。シュート本数も打ちますけど、ゴールやシュートというところに彼の良さがあるので、それをどう活かすかというところで、自分は彼を活かすし、彼は自分自身で活かしてもらうということに期待をしています。それは攻撃で点を取ること、定位置攻撃だけじゃなくて、トランジションでの移行の攻撃でも点を決める力は持っているので、その2つの局面プラス、セットプレーで点を取ってもらうっていうことを期待しています。今日もすごく頑張ってくれたと思いますが、彼ならあとら2点は取れると思っています。

--あと1秒で完封勝利でしたね。

ははははは。あと1秒でしたね。自分たちの脆さも出た一方で、若い選手たちはそういう経験をすることもすごく大事なことなので、色んな意味でプラスだったと思います。

--今シーズン怪我人が出たり、つい最近だと体調不良もあったり色んなことがあったシーズンだと思うのですが、この22試合を活かして全日本どんな戦いをしたいですか。

今日みたいなゲームをするというのが、自分たちが全日本選手権で一つでも多く勝ってタイトルに近づくためには必要なことなので、今日のようなゲームをしたいなと思います。全員で一致団結して頑張ります。

感情でゲームに勝つことを、チームに残してくれた

--相井選手が最後の試合ということで、点も取りましたが、彼が若いチームに伝えてくれたこと、残してくれるものについて感じているものがあれば教えてください。

彼が残してくれたものは「ゲームに勝つ」ということ。フットサルっていうのを、相手がいて自分たちがいてというゲームなので、例えば11……11はちょっと細いところですけど、技術、戦術、メンタル・心理、フィジカル、あとは彼が残してくれたものとしてはプラスで、エモーション。感情のところ。この5つで、よく言われる4つの柱じゃなくて、感情のエモーションっていうところを彼はすごく残してくれたので。それが時には若い選手にとってはプレッシャーに感じてしまうことがあるかもしれませんが、シーズンを通して彼なりに工夫もしてくれていて、少し言い方をコントロールしていたりとか。でも、核となる感情の部分は譲らずに選手たちに伝え続けてくれていて、僕も彼には感謝しています。自分自身との関係性とかも、年齢で言えば彼のほうが一つ上ですから、そういう難しい環境も彼にはあったと思いますけど、でも本当にチームのために最年長として立ち振る舞って、プレーして、結果だして、選手たちも感謝の気持ちを強く持っていますし、そういう気持ちを彼が点を決めてみんなで勝つというかたちで送り出せたことは、非常に良かったかなと思っています。

--PKを蹴ることは決まっていた?

はい。PKとか第2PKとか、いろんな局面のなかで、彼が点を取る。それは送り出すのに点を取らせてあげようとかそういうことではなくて、戦略的にも彼が点を取ると間違いなくチームが乗る、勢いがつけられるというのは確信していたので、PKも彼が蹴ることは決まっていました。

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