更新日時:2023.03.09
【日本代表】U-20代表時代に叶わなかった、強敵・イランと自身初の対戦を前に中村充「今までのことは全て忘れて、決勝に向けてやるだけ」
PHOTO BYJFAPR
2023年最初のフル代表の活動として、タイ遠征で6カ国国際親善大会を戦う日本代表。
日本は初戦でモザンビーク、2回戦でタイを撃破すると、5日の準決勝ではサウジアラビアにも勝利し決勝へと駒を進めた。宿敵・イランとの決戦前日となる6日、初めてフル代表に選ばれた中村充がオンライン取材に応じた。
外国の選手と戦い、自分にとっていい経験になっている
──初のフル代表での活動ですが、ここまでどのような印象ですか?
個人的な完成度というか、細かいパスの部分も求められますし、初めての代表なので戸惑いもありましたが、自分のできることを発揮することが当然の場所なんだなと思います。
──今シーズン、Fリーグでの活躍も光っていますし、パフォーマンスを引き上げていると思いますが、なにかきっかっけや意識していることはありましたか?
(ペスカドーラ町田から立川アスレティックFCに)移籍して1年目で、監督の求めることがディフェンスだったので、まずはそこにフィットできるように取り組んでいました。そのうち、ゴールと攻撃へのスイッチを比嘉リカルド監督に求められるようになりました。僕もそういったプレーは好きですし、得意な部分でもあるので、自分のやりたい攻撃を監督のビジョンとすり合わせられたたことで自ずと結果につながったのかなと思います。
──アスレでは、上村充哉や金澤空など、先に代表で戦っている同年代や年下の選手がいます。どんなことを考えながらプレーしていましたか?
僕もまだ移籍1年目ですし、途中は怪我もしていたので代表に選ばれなくて焦るというよりかは、みんなが代表活動に行って帰ってきた時に、変わった部分を感じ取って刺激をもらっていました。招集されてきたメンバーはみんな、帰ってきてチームに落とし込んできてくれるので、ありがたいなと思っていました。
──国外の遠征で、海外の相手と真剣勝負で戦うなかでどのようなことを感じていますか?
決めるところを決めるというのと、ちょっとした一歩のパスのズレや自分の足りない部分がハッキリわかります。外国の選手だと間合いも違いますし、異なる戦い方や判断をしないといけない。自分にとっていい経験になっているなと感じています。
──フル代表が初めてとは思えないくらい、周りとの連携やワンタッチパスもうまくできているように見えます。ここがやりやすいなどはありますか?
初めてのフル代表ですし、コンセプトやセットプレーについてもイチから覚える必要がありました。セットを組む相手は同世代で、(清水)和也も(石田)健太郎も(アンダー世代の代表で)一緒にやったことがるので、プレーのすり合わせはやればできると思っていたんですが、代表の動き方はわからない状態でしたから、そこをまず第一に考えて、自分に落とし込むためにやってきました。サウジアラビア戦で、やっと自分のやりたいようなプレーができてるなと思ったくらいなので、僕のなかではすごくできているという感覚ではありません。
──代表初ゴールを振り返っていかがですか?
あれはもう、アルトゥールのおかげですね。くるかなとは思っていたので、触るだけでちょっと浮かそうかなとか、そのくらいです。初ゴールはうれしかったです。
──イランはU-20代表で出場したAFC U-20フットサル選手権タイ2017で戦いたかったなかで実現しなかった対戦です。そこに向けては?
U-20の時には強いと言われていたし、あのような終わり方(日本は準々決勝でイラクに敗れて敗退)になってやりたかったなという思いが強かったですが、イランと対戦するのは初めてなので、相手を思い描きながら動いて、とにかく勝つために今までのことは全て忘れてやるだけかなと思っています。
──原田快や毛利元亮など、海外でやっている選手の成長したことなどは?プレーについて、中村選手自身が興味を持って話をしたりは?
いや、ココロはおちゃらけているんで(笑)。プレーはもちろん、判断などは海外で変わっていると思いますが、もともと1対1は、素晴らしいものを持っています。踏み込むタイミングなどは見て盗めるので、単純にバルセロナってどんな街なのとか、そうい話をみんなで話しています。
(毛利)元亮ともしゃべりますけど、プレーに関してどうとかはあんまりないですね。今は同じセットではないですし、一緒にプレーしていないので。対峙したりしてボールの受け方や体の使い方がうまくなったなというのは感じますが、一緒にやっていたことがあるので問題なく同じセットでもできると思います。
──帰国後は全日本選手権が控えています。どんな戦いをしたいですか?
オーシャンカップ、Fリーグと2位で終わっていますから、狙うは優勝だけ。どれだけパフォーマンスを発揮できるかいい機会だと思うので、立川に戻ったら優勝に向かって、いいチームなので全員で戦っていきます。
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