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作成日時:2023.06.24
更新日時:2023.06.24

【女子F開幕節|記者会見/湘南vs浦安】参入初戦、選手時代の“古巣”に敗れた湘南・中島孝監督「まずはもう、悔しい。ただ、浦安の基準を感じられたことはポジティブだった」

PHOTO BY海野伸明

18日、日本女子フットサルリーグ2023-2024(女子Fリーグ)第1節、アニージャ湘南vsバルドラール浦安ラス・ボニータスが行われた。

女子Fリーグに新規参入し、ホームアリーナで開幕戦を迎えたアニージャ湘南。関東リーグを席巻し、全勝優勝を成し遂げた“関東の女王”である湘南が、“女子Fの女王”である浦安に挑み、0-9で敗れた。

今シーズンから指揮官に就任した中島孝監督は、現役時代に長年プレーした浦安との対戦を特別な思いで迎えた。しかし、結果としては大敗。「自分が選手の頃に感じていた、負けた時の気持ちを思い出しました」と唇を噛んだ。

女子Fリーグ2023-2024シーズン日程

試合後、中島孝監督とキャプテンの髙橋奈々が、記者会見に出席した。

アニージャ湘南|中島孝監督

──試合を振り返って。

まずはもう、悔しいです。

率直な気持ちを話すと、浦安の強さをまじまじと感じました。おそらく選手たちは僕以上のプレッシャーを感じていたと思います。一つポジティブなことを言うと、日本の女子フットサルの頂点に立つ浦安の基準を、選手も我々スタッフも含め、リーグ参入後の初戦で感じられたことは、いい経験になりました

──やはり最初の2失点が敗因として大きかったとは思いますが、失点から少し時間をおいてタイムアウトを取っていました。どういった話をしたのでしょうか。

僕らとしては前半をロースコアで進めていくプランを用意して、トレーニングを積んできましたし、リスクヘッジも含めて選手たちに伝えていました。しっかり準備したなかで失点が続いてしまったので、想像以上に早くプランがずれてしまい、ゲームを難しくしてしまったという印象が強く残っています。

タイムアウトに関しては、もちろんこのまま終わるつもりはないぞと。1点ずつ返していくことしかできないスポーツなので、しっかりと向き合ってやっていこうという話と修正点を伝えました。

──異なるタイプのGKがいるなかで、今日は川谷明日香選手が先発でした。起用の意図を教えてください。

2人とももちろん能力ある選手ですが、本当に細かいところの差で川谷を先発にすべきだと判断しました。僕としては、交互に起用するとか、出場機会を平等に2人でシェアしてもらうという考えはありません。できれば1人が圧倒的な違いを見せてしっかりとゴールを守ってもらい、そのなかで、二番手、三番手の選手が成長していく仕組みをつくりたいです。現状、そこまで2人の大きな差がないので本当に細かい部分と、開幕までの練習試合のパフォーマンスを見て判断しました。お互いにいい関係を築きながらも、それぞれの違いをこれから見せてほしいなと思ってます。

──浦安の米川正夫監督は、中島監督が現役の時に選手と監督という関係性でした。引退して数年後、こうして監督として再会しいろんな想いもあったのでは?

米川監督だけではなく、ラスボニの選手たちも含め、僕のフットサル人生に大きく関わってきたクラブと、素敵な巡り合わせで対戦することができました。本当に「幸せです」という一言に尽きます。ただ勝負になったらもちろん負けたくないという気持ちでした。米川とは本当に仲がいいですし、監督業の先輩なので、いろんなアドバイスをもらいながら、吸収できるものは吸収していきたいです。その関係を大事にしながら、アニージャ湘南をどんどん強いチームに成長させて、また上位リーグで対戦したいです。

──次戦の相手である流経大メニーナ龍ケ崎は、浦安とはまたタイプもレベルも異なる相手になりますが、試合への意気込みをお願いします。

今日見ていただいたとおり、我々はフットサルの内容だけではなく、この女子Fリーグでの強度、あとは緊張感や雰囲気も、経験が足りないチームです。メニーナさんは、普段サッカーしかプレーしていないという情報は入っていますが、それでも彼女たちのクラブ、学校としての歴史のなかでは、このリーグでの経験もあります。自分たちは次でまだ2試合目で、難しいゲームになることは想像できるので、とにかく一つずつできることを増やしていければなと。できることが増えていけば自信にもつながるので、選手たちには成功体験を積んでもらって、どんどん成長していってもらいたいです。

一番足りないのは、一人ひとりの責任感

アニージャ湘南|髙橋奈々

──試合を振り返って。

監督と一緒で、悔しい気持ちでいっぱいです。ただ、試合のなかではポジティブなこともあったので、この気持ちを忘れることなく、しっかり次の練習から取り組みます。細部のところをもう少しチームとしてこだわって、高いクオリティを求めていく必要があると感じました。まだまだ試合は続くので、継続してやっていきたいです。

高橋選手はかつてサッカーのトップリーグでプレーして、フットサルでもトップリーグにたどり着いたなか、こういうスタートになりました。競技は違えど、上の舞台で戦ってきた高橋選手から見て今のチームに足りないと思うことをあえて一つ言うとするなら?

難しいですね……。たくさんあるんですけど、選手としての責任感は一人ひとりがもう少し持っていくべきかなと思います。

──次戦の流経大メニーナ龍ケ崎戦に向けて意気込みをお願いします。

今日の試合で感じたことを無駄にしないように、次の試合に臨みます。勝負である以上結果がほしいので、臆することなくチャレンジし続けたいです。

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