更新日時:2018.09.01
【F1第11節/すみだ×大阪】中3日のホームで連勝!「5人のハーモニーを奏でるようなプレーができていた」(すみだ 須賀雄大監督)
PHOTO BY軍記ひろし
8月31日(金)にDUARIG Fリーグ2018/2019ディビジョン1の第11節が墨田区総合体育館で行われ、ホームのフウガドールすみだは、シュライカー大阪に3-2で勝利した。
前節のアグレミーナ浜松戦から中3日で迎えたホーム2連戦。この日も、平日夜にも関わらず多くの観客が詰めかけると、その声援の後押しを受けたすみだが躍動。4分に、素早い攻撃から相手を崩すと、最後は春木啓佑の2試合連続ゴールで先制。8分に追いつかれたものの、10分にはカウンターから大薗諒のゴールが決まって再び勝ち越しに成功。しかし、前半の終了間際、粘る大阪に1点を返され、2-2で折り返した。
後半、23分に大薗が再びゴールを奪って勝ち越すと、その後も試合はすみだペースに。チームが掲げる「躍動感」を前面に押し出した試合を披露して、なおかつ3-2で連勝。一時は、11位まで沈んだ順位も、暫定ながら7位まで浮上して、プレーオフ進出をかけた争いに踏み止まった。
選手へのメッセージを込めた2セットにした
須賀雄大監督(フウガドールすみだ)
──今日の試合を振り返って。
この1勝はいろんな意味で大きいと思っています。勝ち点もそうですし、ここで勝てればプレーオフ争いにギリギリ踏み止まれると思っていました。そしてそれ以上に、金曜の夜にこんなにも多くのお客さんが来てくれました。それは、クラブの試みも様々あるのですが、選手も一人ひとりが自分で考えて、お客さんを呼ぼうというマインドになっていて、それでたくさんの人たちが来てくれたのかなと思います。そうした中で、フウガのリピーターになってくれるような内容、熱さにしたいと思っていたので、2つの側面で成功できてよかったです。
戦術的なところでは、今シーズンの頭からずっと取り組んできたボールを持ったところでのバリエーションのところで、前半以上に後半は特に、自分たちが自信を持ってプレーできたことは、選手が一つずつ積み重ねてきたからこそ。昨シーズン以上に強いチームになれると思っているので、ここから自信を持ってまたやっていきたいと思います。
──1stセットはある程度は固定していたのですが、2ndセットは変えながらやっていました。
1stセットは非常に再現性が高いプレーをできるセットです。それぞれのキャラクターが非常にハマっている印象があります。諸江(剣語)、春木(啓佑)、岡村(康平)、宮崎(曉)の4人に、大黒(章太郎)を加えた5人が、それぞれの持ち味をしっかりと理解した上で、5人のハーモニーを奏でるようなプレーが、トレーニグと前回の試合でできていたので、多くをいじりたくはないと思って固定しました。
2ndセットは、3セットでいく考えもあったのですが、大阪という相手に対して、自分の中で確信的な部分を考えたときに、2セットの中でやっていこうと強く考えていました。それは大阪というチームをリスペクトした上でもありますし、うちのチームにはまだまだ成長していかないといけない若手が多くいるので、その選手を起用する考えもあります。ですが逆に、ここまでは時間を与えてきたからこそ、今日は一つ、本当に実力で使う日ということで、そういった選手へのメッセージも込めた2セットにしました。2セット目については、いろんなバリエーションを、大薗(諒)と渡井(博之)を軸に考えていたんですが、選手たちがその中でやるべきことを明確にできたと思います。それはプレーモデルがあったからだと思います。
──中3日での試合はキツイと思うが、どうやって準備してきたのか。
これは非常に酷な話かもしれないのですが、僕は大阪は、普通に準備して普通に戦ってしまうと、簡単に勝てる相手ではないと思っています。そのリスペクトがあります。それはまず、アルトゥール選手とチアゴ選手が素晴らしいことと、日本代表を経験しているような素晴らしい選手が数多くいるチームだからです。なので、何も考えずに殴り合いをすると負けてしまう。そこにどういう自分たちの特殊能力を増していくのか。一つは、準備からそういうマインドでやっていくところだと思っていました。
(前節の試合翌日はオフで)中1日で(のトレーニングでは)疲労があって、やはり選手も苦しい状態でしたが、そこでもう一つギアを上げようと。苦しいから、普通に苦しいという練習をしては負けてしまうのではないか。逆に、苦しいからこそもう一つギアをあげてやるんだと。試合の前日もかなり激しい練習をしたことが、そういうマインドでやったことが、本当のチームであれば、苦しくていいわけにしてしまうところを、うちの選手はもう一つ上げてくれて、そして、その中で選手が結果を残してくれました。あと、こういう試合は、うちの短い時間でセットを回すことが生きるのかなと思っています。前回も3セットで回し切りましたし、短い時間でハイパフォーマンスを発揮するというやり方が、短い期間での連戦に生きたのではないかなと思います。
──GKは2試合連続で大黒選手でした。
もともと、大黒と矢澤(大夢)は2人とも素晴らしいゴレイロだと思っています。その中で、今シーズンは矢澤が中心のことが多かったのですが、大黒は日々しっかりと準備をしてトレーニングに向かっていたのは、チームのみんなが知っています。それで前回のホームが、彼がトレーニングからつかんだチャンスです。そこで0失点、それだけではなく、うちはトランディションの攻撃のところにもこだわっているので、彼の配球、攻撃の起点になれるところはチームも欲している部分でもあるので、それらを考えて今日は彼がスタートでした。
──次節に向けて。
また2連戦になるのでタフな試合になると思います。相手も大分と湘南で苦しい試合になると思います。ですが僕は、このチームでたくさん試合をしたいと思っています。なぜなら、彼らが日々、成長していることがトレーニングから非常に伝わっているので、その意味では、一度は負けた相手だからこそ、もう一度、思い切りぶつかりたいなと。個々の思いがぶつかるような、小細工のないような試合になると思うので、僕は選手を信じて思い切りぶつかりたいと思います。
諸江剣語(フウガドールすみだ)
──今日の試合を振り返って。
本当に苦しかったのですが、フウガらしい、心が震える試合ができたと思いますし、こういう素晴らしい試合ができたのは、素晴らしい相手がいて、最高のサポーターがあってのこと。皆さんに感謝したいと思います。
──次の試合に向けて。
まだまだ苦しい状況ですが、1巡目の最後に大阪に勝てたことは本当に自信になります。2巡目に巻き返せるように頑張りたいと思います。
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