更新日時:2018.09.15
【独占取材】ロベカルのゴールをアシストした齋藤日向と北野聖夜はピッチ上で何を感じたのか──。
PHOTO BY軍記ひろし
出場時間わずか6分36秒の間に決めた2つのゴラッソ──。
しかしその2つのゴールはロベルト・カルロスだけのゴールではない。1点目は齋藤日向のピンポイントの優しいロングパスから。2点目のゴールは北野聖夜の冷静な判断と正確なキック技術から生まれている。
そんなスーパーゴールを生み出す立役者となった二人に、大阪集中開催が終了したあとの練習後に、ピッチ上でなにが起きていたのか、ロベルト・カルロスのすごさについてインタビューをした。
勝つための言葉はすごく響きました
──かなりタフなゲームになった名古屋戦の翌日に行われた仙台戦を改めて振り返ってみていかがでしたか。
齋藤 試合する前は仙台と勝ち点1の差で、仙台戦を勝つか負けるかでこれからの順位もすごく変わってきますし、2連敗も避けたかったので名古屋戦の反省するところは反省して気持ちを切り替えて、絶対に勝たなければいけない試合だったので試合に臨みました。
──齋藤選手がロベルト・カルロス選手に出した1点目のアシストについて教えてください。
齋藤 あれは正直、僕が右サイドからボールを運んだ時にロベカルがピヴォみたいな感じで落ちてきていると思ったんですけど、すごく深い位置にロベカルがいて、そこまで体が大きくないので僕に対して体の大きいマルロン選手が前に来ていたのでドリブルで運ぶか迷いましたがパスを選択しました。
──マルロン選手の後ろに大きいスペースがあったかなと思います。
齋藤 ロベカルのマークもついて行かないで残っていたのが見えたので、素直に迷わず出しました。
──パスを出してあんな結果になると思いましたか。
齋藤 いや、あれはすごいですね……(苦笑)あの胸トラップから股抜きは想像してなかったです。トラップしてからシュート打つまでにどこにシュートコースがあるか見ていて、最終的に股を選んだんだと思うのですごいですね。
──ロベルト・カルロス選手からは何を学びましたか。
齋藤 試合前のロッカールームで一言、勝つための言葉はすごく響きましたね。あとは得点やチャンスになるシーン、カウンターの場面とかがそうなんですけど一番良い判断をして。あとは技術がすごく高かったです。もし自分が(2点目のような)ジャンプボレーを逆足で打てるかって言われたらきついですね。そういう意味では何度も世界一になっているので。
──勝ち方を知っているということでしょうか。
齋藤 そうですね。
「このままやり続けていれば絶対にチャンスが来るから」
──かなりタフなゲームになった名古屋戦の翌日に行われた仙台戦を振り返っていかがでしたか。
北野 前回対戦した時は負けてしまったんですよね。勝たなければいけない相手だと思っていたので勝ちにこだわったのと、ロベルト・カルロス選手が来るのでみんなで気持ちを入れ替えてチーム一丸となって戦おうと思いました。
──2点目のアシストがすごくうまく連係が取れているように見えました。
北野 アップの時からもアウトサイドでパスしていていたので。それで試合中、カウンターになった時に3対2の状況になっていて「これは(自分のところにパスが)来るな」と思ってスピードダウンしたら案の定、左足のアウトサイドからパスが来たので、僕がトラップしたら僕のところに相手キーパーとマルロン選手がプレスに来ていて(逆サイドにいた)日向はマークに付かれていて、ロベカルが空いていたので敵に当たらないように蹴っただけです。
──北野選手のところにプレッシャーが集中していてゴール前のスペースに出したらロベカルがいたということでしょうか。
北野 そうですね。3人のディフェンスうちの1人とキーパーの2人が俺のところへ来ていて、スペースが空いてフリーになるはずなので、敵に当たらないように出しました。
──守備も3人で守っていた感じはしました。
北野 でもマークはちゃんとついてくれたのでそこまで不便ではなかったです。
──カウンターの時のために前線に残っていた。
北野 後ろでマークがズレてしまうと直ぐに失点してしまうのでそうなると前にいた方が良かったですね。
──結果としては1失点に抑えることができましたからね。
北野 でもあの失点は俺のミスですね……。残り1秒で荒牧選手がピンポイントでヒュンってすごいボールを出して堀内選手に決められましたね。
──ロベルト・カルロス選手からは何を学びましたか。
北野 俺がミスして失点した時も頭なでなでしに来てくれて「このままやり続けていれば絶対にチャンスが来るから」って言って、後半にもう1ゴールですからね。試合前の円陣でかけた言葉も勝利に対するあり方だったり。すごく勉強になりました。
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