更新日時:2023.09.27
【日本代表】U-20アジアカップ優勝メンバーが直面するフル代表の壁。井口凜太郎「パワーだけではなくテクニックも……」
PHOTO BY大西浩太郎
日本代表は9月26日、高円宮記念JFA夢フィールドで国内合宿2日目のトレーニングを行った。
午前練習を終えた木暮ジャパンは、17時30分から午後練習をスタートした。3対1の“ロンド”でウォーミングアップを行った後、午前と同じくハーフコートで2組に分かれて“ピサーダ”を織り交ぜたパス練習や連係のメニューを実施。その後、メンバーを入れ替えながらゲームを行い、約2時間、汗を流した。
練習後、2019年のAFC U-20フットサル選手権(U-20アジアカップ)の優勝から、5年越しでフル代表入りした井口凜太郎に話を聞いた。
今度は日向くんと一緒に行けるように
──フル代表としては初招集で、世代別では2020年10月のU-19日本代表候補合宿以来の代表活動かと思います(参加を予定していた2021年のU-20アジアカップはコロナ禍で大会中止)。あらためて今のお気持ちを聞かせてください。
同世代の選手がU-23代表やフル代表に選ばれているなか、選ばれていない期間も長く、悔しい思いもしていたので、選出された時は本当にうれしかったです。カテゴリーも違ってレベルももちろん高いですし、自分としては課題が明確に出たので、そこに対しては今後も意識して取り組みつつ、自分のいいところをもっと出せればいいなと思っています。
──課題というのは、具体的にどういう部分ですか?
細かい技術的なところですね。木暮監督からも「フィクソはゲームを組み立てるポジションでもあるので、しっかり技術を高めてチームの舵を取らないといけないぞ」と言われました。
──井口選手はどちらかというとパワー系というか、フィジカルに絶対的な自信をもっている選手ですよね。一方で、ゲームメーカーとしての役割をもう少し磨いてほしいと。
はい。シュートや体の強さには自信があるし、トレーニングでも見せられているし、評価してくれていると思います。その分、細かいところは誤魔化しながらプレーしていたのは自覚していて、今回の活動でそこのボロが出てしまいました。今後も代表メンバーに食い込めるようにちゃんと向き合いたいなと思います。
──先ほどのゲームでも、かなりパワフルなシュートを打っていましたね。
ああいうプレーは残しつつ、周りもやりやすいプレーを増やさないといけないですね。優しいパスも心がけます。
──今の代表のフィクソは、アルトゥール選手は得点力も高く、石田健太郎選手はゲームメイクにも優れていますよね。
そうですね。ただし結局、一つひとつのプレーはていねいですし、巧さがある選手ですよね。レベルの高いフィクソになるにはそこが絶対に必要になってくるので、頑張らないといけないですね。
──普段のチームで求められている役割もあるので、なかなか簡単ではないですよね。
そこはみんな一緒なので、言い訳にしないでやるしかないですね。
──今年の年明けに、加藤未渚実選手が「うちにもポテンシャルのある若手がいるけど、代表になかなか選ばれる機会がない」と話していました。今回、2人が招集されたことはすごくポジティブかな、と。
そうですね。なのでチームに戻ってからも、代表選手に選ばれているという自覚をしっかりもってみんなを上回る姿勢で取り組まないといけないですし、さらにもう一つ高いレベルを目指して練習や試合に臨みたいと思います。
──チームメートの齋藤日向選手はこのままアジアカップ予選にも参戦します。やはり刺激になる部分はありますか?
日向くんもずっとこの場所に戻るために突き詰めてやってきていたし、仲も良いのでとてもうれしいですけど、やっぱり同じ選手なので悔しい気持ちもあります。今度は一緒に行けるようにしっかり自分に矢印を向けていきたいです。
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