更新日時:2023.09.28
【F1第15節|記者会見/町田vs湘南】今季2度目の境川決戦は勝ち点3を目指しながらも……。町田・甲斐修侍監督「僕は一番、引き分けが嫌い」
PHOTO BY本田好伸
9月24日、Fリーグディビジョン1の第15節、ペスカドーラ町田vs湘南ベルマーレが町田市立総合体育館で行われ、湘南は2-2で引き分けた。
今シーズン、2度目となる“境川決戦”。7月にアウェイ、小田原アリーナで対戦した前回は3-1と勝利したが、この日は思うようなゲーム運びができなかった。12分に野村啓介のゴールで先制しながらも15分に追いつかれ、第2ピリオド、30分に逆転を許してしまう。それでも、33分、クレパウジ・ヴィニシウスが4試合ぶりとなる起死回生のカウンター弾で再び試合を振り出しに戻し、ドロー決着となった。
試合後、甲斐修侍監督とキャプテン・原辰介が記者会見に出席した。
パワープレーを始められる状況がなかった
●ペスカドーラ町田|甲斐修侍監督
──今日の試合を振り返って。
率直に引き分けたことに悔しい思いもあります。第1ピリオドと第2ピリオドの失点の局面は今シーズン起きたことのある内容ではなかったので、ピヴォ当てを含め、ロースコアになってしまい、勝つことが難しかった。チームの状態といいますか、今日は3セットをある程度、同じ時間で使うことができて、ここまでのゲームで出場時間の少なかった選手が自信をもってプレーできたことは、チームとしてポジティブです。
僕は一番、引き分けが嫌いなので。勝ちにいきたい気持ちをもちながら、最後の最後まで狙っていました。長い時間パワープレーをするつもりはなかったのですが、伊藤圭汰がいなかった。最後のチャンスを狙っていましたが、チャレンジをしないまま引き分けになりました。
引き分けが嫌いなので、悔しい。ここまで一度も引き分けがなかったので、今後も引き分けを狙うことはありません。今日のようなゲームで引き分けになったことは正直、仕方がなかったかなと思います。
──2位をキープしての中断。上位争いも熾烈ですが、この期間で継続と改善したいことは?
昨シーズンからもそうですが、今の我々は全選手がハードワークして粘り強く、1点差でもなんとか絞り出して勝つことは変わりません。今日も最後のフィニッシュを決め切ること。決め切るまでのプロセスをある程度増やしたり、トランジションの回数も頻度を出せましたが、決定力は昨シーズンから引き続き高いわけではありません。フィニッシュの練習はこれまでもやっていますが、そこは成果をあげないと。タレントの能力ではなく、グループとして、チームで取り切る部分をもっと高めたいです。
ディフェンスの部分で戦わないといけない。限りなく少ない失点にする。ただ、今日の失点は、これまでのゲームでは起きない失点の方法だったので、無失点でいけるように再認識して精度を上げる期間にしたいです。
──ヴィニシウス選手は、ゴールを決めたものの、攻撃に直接絡むシーンが少ない印象がありました。
ちょっと怪我をしていて、本来であれば出るかどうか、一週間かけて調整しながら挑んだ今日のゲームでした。コンディション的に不安があるという見方をしていました。それでも実は、試合の途中から怪我していることを忘れるくらい、僕から見たら、チームの中での貢献度は高かったですし、守備においても、ここぞという場面でボール奪取してくれたり、想定以上の出来でした。
攻撃において決定的なシーンを生み出せていないように感じたのは、湘南のハードワークがあり、いい状態で打ち切れなかったから。ヴィニシウスが悪いという見方はしていませんでした。
──レギュラーシーズン1位を目指せる位置にいますが、どこを目指すかという想定は?
そうですね。勝ち点のポイントとか、何勝とかを考えるのが僕はあまり好きではありません。ただ、名古屋に食らいつかないと、優勝はない。名古屋と(ファイナルシーズンを含め)あと2回戦うことを考えると、勝ち点5以上を離されると優勝できないので、そこは最低限となります。
ただし、名古屋だけではなく他チームも上がってきています。前半戦は僕らも勝ち点を積み上げることができましたが、長いシーズンにおいて、勝ったり、負けたりはどのチームにも起きること。どのチームの監督も言うと思いますが、目の前の試合で勝ち点3を目指すと思います。優勝は意識していません。勝ち点を離されず、自分たちの戦いを積み上げていくことを意識しています。
──パワープレーをしなかったこと、また、「引き分けは仕方なかった」というのは?
パワープレーで1点だけ取れたらいいな、と。1点を取るには、約1分半くらいあればできる。ただし、その1分半くらいから最後の最後まで、すんなり始められるマイボールにならなかった。54秒で相手がタイムアウトをとりましたが、相手コートでこちらがいい状態でのフィニッシュをできたら、残り15秒くらいでもやることを想定していたのですが、すんなりと始められることがなかったので。
──それよりも前からやるイメージは?
長い時間やる予定ではなかったので、長くても1分半。最低でも10秒あれば、というイメージでした。
パワープレーを始められる状況がなかった
●ペスカドーラ町田|原辰介
──今日の試合を振り返って。
率直に、悔しいゲームでした。今シーズンはロースコアでしっかりと勝ち切る戦いをしています。攻撃は“水物”なので、割り切って。守備もハードワークすることがコンセプトにあるなかで、2失点とも、みんな防げると思っていたからこそ悔しさは大きいです。
そのなかでも、甲斐さんが言うように3セット目の若い選手がプレーできたことは一つの収穫かなと思います
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