更新日時:2023.10.12
【日本代表】内田隼太「スペインに渡ってから日本にいた時とは違った役割も求められていますし、それによってプレーの幅を広げられている」
PHOTO BY本田好伸
フットサル日本代表は10月11日、AFCフットサルアジアカップ2024予選でチャイニーズ・タイペイ代表と対戦し3-0で勝利し、4月にタイで開催される本大会への出場権を獲得。試合を終えた直後、2ゴール1アシストで全得点に絡んだ内田隼太に話を聞いた。
🏆AFCアジアカップ2024予選
📅10.11(水)20:00
🆚日本🇯🇵3-0🇹🇼チャイニーズ・タイペイ
👥
🇯🇵内田隼太 @shuntauchida7#フットサル日本代表 #RoadToUzbekistan2024──3得点全てに絡む大活躍でしたね。… pic.twitter.com/IcwfIHG8X1
— SAL-フットサル全力応援メディア- (@sal_japan) October 11, 2023
練習してきたことが試合で出せた
──お疲れ様でした。2ゴール1アシストで全3ゴールに絡む活躍でしたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか?
得点に絡む仕事をするのが自分に求められている部分なので、結果を出せたのは素直にうれしいです。
──前日練習では自陣からの攻撃に時間を割いていたと思いますが、結果的には相手の守備を剥がしてのゴール、セットプレー、相手のミスをついてのゴールが生まれました。得点のかたちに関してはどのように感じてらっしゃいますか?
チャイニーズ・タイペイが守備ラインを自陣まで下げて対応してきたので、オーストラリア戦と似たような展開になりました。結果的に得点につながったシーンは(自陣からの攻撃とは)少し違いましたけど、セットプレーのトレーニングもかなりしてきましたし、全体として練習してきたことが試合で出せていたように思います。
─平田ネトアントニオマサノリ選手の先制ゴールの起点となった右サイドのライン際でのターン、お見事でしたね。狙い通りのプレーでしたか?
そうですね。狙った通りのトラップで前を向けました。クワトロで相手ディフェンスを引き出せていたからこそ、僕がターンした時にカバーリングも来ていなかったので、チームとして狙った形が体現できたと思います。
──2点目はキックインからでした。堤優太選手とのパス交換から石田健太郎選手が折り返して、内田選手が左足で合わせました。あれはサインプレーだったのですか?
最初に狙った形とは少し違いました。あのプレーの前に僕が何度かセグンドに入るシーンがあったのですが、それも踏まえたうえで(セグンドにいくフェイクから)中に入っていくプレーを選択しました。日本でプレーしていた頃の自分にはあまりなかった得点の取り方だったので、スペインでプレーしている経験も少し生きたシーンだったのかなと思います。
──3点目はプレスで相手のミスを誘発したところからでした。
そうですね。しっかり前から連動してプレスをかけて取りきって、最後にしっかり決めきれたというのは大きかったと思います。
ゴールに絡む部分で違いを作っていけたら
──Fリーグでプレーしていた頃の内田選手は左サイドからのカットインシュートなど、ボールプレーヤーの印象が強かったのですが、今回の2戦ではそれ以外での貢献や動きのなかでのプレーもかなり増えていたように感じました。
今の代表のコンセプトとしてモビリティをかなり求められているというのもありますし、自分はボールを持っても持たなくても、どちらでもプレーできるタイプだと思うので。スペインに渡ってから日本にいた時とは違った役割も求められていますし、それによってプレーの幅を広げられているのかなと思います。
──吉川智貴選手のプレースタイルに少し近づいているのかなとも感じたのですが。
彼のプレーから見習うことは多いです。ただ、自分はどちらかと言えば攻撃の選手であることに間違いないので、やはりゴールに絡む部分で違いを作っていけたらいいですね。
──練習から見ていて、今の日本代表が新たにやろうとしているコンセプトに一番フィットしているように見えました。今回の代表活動でかなり自信も得られたのではないですか?
そうですね。ブラジル遠征からいい積み重ねができましたし、今回の2試合でも本当にいい経験を積めたと思います。チームとしてのコンセプトを体現しながら、自分の良さも出していく。そこが難しいところでもあるのですが、そのバランスも常に意識しながらプレーできました。
──1点目の起点となったターンの場面のように、内田選手のプレースタイル的には相手がボールを奪いに来てくれた方がいなしやすいように思います。そのなかで、今日のように相手が引いてディフェンスしてきた時に、アラが1対1を仕掛けれられるかどうかがアジアカップ本戦でも重要なポイントになりますよね。その部分についてはどうやって鍛えていきたいですか?
チームとしてトライしている、止まった状態からでもモビリティによって相手ディフェンスをズラすという部分、あとは止まった状態からでも個で仕掛けて相手を下がらせるプレー、その2つをやっていく必要があるのかなと思います。
──昨年、クウェートで行われたアジアカップでも本来であればメンバーに入るはずだったと思います。あの時は所属クラブからNGが出たのですか?
それもありましたがビザの問題もあって、クウェート、モロッコ、タイには行けませんでした。先月のブラジル遠征でようやく参加することができたところなので、周りの選手たちよりも遅れを取っていることは間違いないです。ただ、この2試合ではその遅れをチャラにするくらいの収穫はあったのかなと思います。
──昨年のアジアカップに出られなかった分「次こそは!」という思いも強いと思います。来年4月に行われる本大会に向けての意気込みを聞かせてください。
「タイでの本大会に出場して、日本代表のアジア連覇の力になりたい」と今、一番強く思っています。そのためにもまずは、12月に行われるアルゼンチン代表との2戦ですね。出場すれば僕にとっては初めての日本国内での代表戦ということにもなりますし、まずはその代表メンバーに必ず選んでいただけるように、所属クラブで2カ月間しっかり頑張りたいと思います。
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