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作成日時:2023.10.20
更新日時:2023.10.23

平井成美・競技編「仲間のためにどれだけ体を張れるか」|映像インタビューで伝える、女子フットサルの魅力【Fクイーンズ】

PHOTO BYSAL

日本女子フットサルリーグ、通称「女子Fリーグ」。

2016年のプレシーズン開幕から7年目を迎え、2023-2024シーズンは過去最多の11チームが加盟。約200名を超えるプレーヤーが“女子フットサル最高峰”の舞台で、日々高みを目指し続けている。

そんな彼女たちの競技に懸ける想いと魅力に迫る、映像インタビュー【Fクイーンズ〜私たちが戦う場所〜】がスタートする。

今回、登場するのは、バルドラール浦安ラス・ボニータスの平井成美だ。

強みは、長身を生かした前線でのプレーや得点力だが、技術に裏打ちされたていねいなパスワークや、チームのために守備を怠らない献身性も光る。

サッカーの元日本女子代表選手を母親にもつ平井は、なでしこジャパンを目指し、高校生までサッカーのエリート街道を突き進んできた。

今は、舞台をサッカーからフットサルに変えた。日本代表にも選ばれてきたが、直近の活動では選出されなかった。2024年2月の国際大会に向け、闘志を燃やしている。

「やるからには一番になりたい」

フットサルへの想い、そして事を成し遂げる意志の強さは彼女の“武器”だ。Fクイーンズ、平井成美の“競技編”をお届けする。

平井成美・私服編「メイクはナチュラルに、自分らしく」

インタビュー・青木ひかる
映像・大西浩太郎

フットサルは「自分のため」

──競技を始めたきっかけを教えてください。

私のお母さんがなでしこジャパンだったので、その影響からサッカーを始めました。

サッカーは、お母さんが私をなでしこジャパンの選手に育てたいっていう思いもあったので、自分のためじゃなくて、ちょっとお母さんのために続けていた部分もありました。

フットサルを始めたのはサッカーをやめてからなんですけど、始めるからには一番を目指そうっていう思いで、自分で決めて選んだ道です。

──プレーで譲れないポイントを教えてください。

フットサルの戦術は3-1とクワトロ(4-0)があるんですが、自分はクワトロでもプレーできることが強みだと思っています。

セット間での会話を大切に

──試合前のルーティンはありますか?

試合前は特にないですけど、ジョギングはよくします。

──コンディション維持で心がけていることを教えてください。

試合の時は体が軽くなっていたほうが自分は動けるので、オキシレグというハイアルチ(高地トレーニング専用スタジオ)のトレーニングをしています。

──仲の良いチームメイトは誰ですか?

セットでたくさん話をすることがすごく重要なので、セット間のメンバーで出かけたりもしています。全員、仲は良いですけど、そのなかでも江口未珂とか倉持杏子とか……。セットのメンバーは特に仲が良いです。



代表への思いは「人一倍強い」

──日本代表への思いを教えてください。

自分は世界で戦ったこともありますが、2022年は代表に選ばれませんでした。すごく悔しい気持ちも味わったので、代表への思いは人一倍、強いです。

──絶対女王としてのプライドはありますか?

チームとしても今年の目標を高くしているので、そこはみんなと同じ目標でトレーニングしています。フィジカル面やプレスといったベースのところは、絶対に他のチームに負けないように取り組んでいます。

──女子フットサルの魅力とは。

パワーやスピードは男子がすごく速くて、フットサルでもそういうところが多く見られると思います。

ただ、女子フットサルでも女性だからといって戦わないというわけではなくて、私たちのチームは体を張るプレーも当たり前にやっているので、そういった面も見てほしいです。

あとは戦術ですね。監督が言ったことをみんなでやっているので、チーム力も見てもらいたいです。

──今後、女子フットサルをどうしていきたいですか?

今すぐに変わるのは、難しいのかなと思っています。ただ、代表として戦っていい結果を出せれば、どんどん(競技の認知度も)広がっていくのかなと。まずはリーグ戦から絶対に負けないとか、いい試合をするとか、結果にこだわってやっていきたいです。

仲間のために、どれだけ体を張れるか

──仕事と競技との両立はできていますか?

職場のみなさんにはたくさんサポートしていただいているので、両立できています。

──ちなみに、何のお仕事をされていますか?

歯科衛生士です。

──ゴールパフォーマンスの意味を教えてください。

いつも支えてくださる職場のみなさんのイニシャルを、ゴールパフォーマンスとしてやらせていただいています。あとは、スポンサーさんのイニシャルを使う時もあります。

──今、個人として考えている目標はなんですか。

チームで結果を残すことが一番ではありますが、個人としては代表でも世界で戦って活躍できるような選手になることを目標にしています。

──平井選手にとってフットサルとは?

私は、フットサルを「仲間とやる」ということをすごく意識しています。

みんなとコミュニケーションをとってどんな思いで競技をやっているかを聞いたりしながら、仲間のためにどれだけ体を張れるかという部分を大切にしてるので、見ている人にもそういうところが伝わったらうれしいです。



■プロフィール

平井成美(ひらい・なるみ)
FP18
バルドラール浦安ラス・ボニータス

1992年6月24日生まれ、静岡県出身。女子サッカーの強豪、常葉大学附属橘中学校・高等学校でプレーを続けてきた。競技フットサルは、東海リーグのゴリラ・シズオカ(現:ゴリラ巴川)でキャリアをスタートし、2019年に浦安に加入。同年には関東女子リーグで得点女王に輝き、日本女子代表にも初選出された。長身とフィジカルを生かしたキープ力でピヴォとして得点を重ねるだけでなく、自陣での攻撃の組み立てや守備へのフォローも光る。

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