更新日時:2023.11.17
“クワトロ”での動きを武器に、ウズベキスタンとの再戦に挑む長坂拓海「体が大きい相手を、いかに4枚での動きで崩せるか」
PHOTO BY本田好伸
11月16日、フットサル日本代表は、11月22日と23日に開催されるウズベキスタン代表との国際親善試合に向け、高円宮記念JFA夢フィールドにてトレーニングを行った。
昨年9月に行われたAFCフットサルアジアカップ2022以来、約1年2カ月ぶりに代表復帰を果たした長坂拓海。所属する浦安では日本代表の主要メンバーである石田健太郎と同セットで戦い、今の日本代表が取り組む“クワトロ”の戦術を得意とするアタッカーとして、今回の国際親善試合でも活躍に期待がかかる。
練習を終え、長坂に話を聞いた。
代表のクワトロは「やっぱり難しい」
──久しぶりの代表活動ですが、改めて招集された時の気持ちを教えてください。
もちろん呼んでもらうための準備はしてきましたけど、改めて選ばれてみたらすごくうれしかったですね。
──代表チームがあれだけクワトロをやっているなか、「俺の出番はまだか!?」と長坂選手が思ってるんじゃないかと、SALのメンバーは話をしていたんですが……。
あはは(笑)。クワトロには確かに慣れていますけど、(バルドラール)浦安とは全く違うので。僕は動きを決めてやるよりも自分の感覚で動くタイプですし、コンセプトに合わせてまずはやらなきゃいけないってなると、慣れない部分も多いです。今日も相手なしで動きの練習をやりましたけど、やっぱり難しいっすね。
──他のチームの選手も難しいとは言っていましたけど、長坂選手でもそう感じるんですね。
逆にチームでやっていることが体に染みついているので、そうじゃない動きが求められた時に一瞬迷っちゃうことがすごく多いです。やれる人はすごいスピードで求められた動きができますけど、迷いが重なっていくと大きなずれになってしまうので……。
──今シーズン、浦安は若い選手も多くチーム自体は少し苦戦していたかと思います。それでも個人のパフォーマンスを保つためにどんなことを心がけていましたか?
毎年そうですけど、とにかく目に見える結果を求めてプレーしています。若い選手も多いし、自分もチームの中では年齢が上の方になってきているので、引っ張っていこうと。ただ黒子に徹するわけじゃなく、自分がどんどん点を取ったりアシストすることがチームのためになると思っているので、そこを意識してやってきました。
──利き足も特徴もそれぞれですが、代表でのアラのポジション争いについてはどう考えていますか?
自分はサイドで1対1を仕掛けるタイプではなく、それ以外のボールがない時の動きで違いを出していると思っています。代表チームでもそこを出すために、まずは戦術とか要求されていることができないと、自分の強みを出すというところまで達していきません。もちろん1対1もやらなきゃいけないですけど、動きのなかで相手を崩すところで違いを出したいです。
──慣れさえすれば、自信はある?
そうですね。意識してやるっていうよりも、自分のなかで吸収できれば自然と体に出ると思うので、まずは言われることをやるとか、しっかり見ることを徹底してやりたいなって思ってます。
ウズベキスタンにやれなかったら、他の強豪にも通用しない
──前回のアジアカップ(クウェート)が初めての海外渡航だという話だったかと思いますが、今回2回目の海外遠征に対する不安はどうですか?
前の方が全然期間も長かったので、今回はそこまで不安はないですけど……。ご飯美味しいかな?ぐらいです。でも(小宮山)友祐さんが「美味しいぞ」って言ってたんで、信じてます。
──新しいメンバーもいますが、コミュニケーションや関係性はどうですか?
今日の午前中に一緒にやった選手は、帝京長岡の選手も多くて大体知っているので、普通に話してますね。初めての選手ともコミュニケーションもしっかり取れてるので、いい感じです。
──ウズベキスタンはアジアカップでも戦った相手ですが、印象は?
体が大きかった印象が特に強いです。そういう相手に対して、フィジカルの強さでも対抗しなきゃいけないですけど、いかにモビリティというか、4枚での動きで崩せるかですね。これから強いチームと戦っていく上で、ウズベキスタンにやれなかったら他のヨーロッパとか南米のチームには通用しないので、それを考えるとすごくいい相手なのかなって思います。
──次のワールドカップの開催国でもあるっていうところも意識はしますか?
開催国で先に試合ができるのは、アドバンテージというか、ワールドカップという舞台に向かう上ではいいことだと思います。相手に対して特別な意識はないですけど、同じ場所でできることはすごくうれしいです。
──このタイミングで招集されたことで、よりワールドカップ行きたいっていう気持ちもより強まるのでは?
今回呼ばれても呼ばれなくても、そこ向けてはやってきてはいるし、もちろん意識はします。年齢的にも若くはないですし、ワールドカップは本当に4年に1度しかないので。まだまだ戦術理解の部分では大事な部分はありますけど、しっかりと落とし込んでいきたいなと思います。
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