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作成日時:2024.03.05
更新日時:2024.03.08

【第29回全日本選手権|ミックス/名古屋vs立川】長年過ごしたアスレでのラストゲーム。立川・新井裕生「これまでで一番『裕生!』という声が届いた」

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3月3日、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場にて第29回全日本フットサル選手権大会の決勝戦が行われ、名古屋オーシャンズ立川アスレティックFCが対戦。試合は6-2で名古屋オーシャンズが5年ぶり6度目の優勝に輝き、立川は惜しくも準優勝という結果に終わった。

今シーズン、自己最多の23得点を決め、Fリーグ得点王に輝いた立川・新井裕生。育成組織から過ごしたクラブで実力を示したストライカーは、新たな活躍の場を求め退団を決断。

この決勝戦では、自分を育ててくれたクラブに“恩返し”をするべく、果敢に相手ゴールに迫ったものの、最後まで得点を奪うことは出来ず。日本一の座をつかむことは叶わなかった。

試合後、その胸中を新井に聞いた。

取材・文=木元陸斗

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昨季のプレーオフでの3連敗が移籍を考えるきっかけに

──まずは、試合を終えた率直な今の気持ちを聞かせてください。

僕自身、このチームでやる最後の試合だったので、「絶対に勝ちたい」という強い思いで試合に臨みました。前半1-2でリードされて折り返したところまでは想定内だったのですが、後半に失点してしまってからは緊張の糸が切れてしまい大量失点を許してしまいました。一つの失点で集中力が切れてしまったという点が名古屋との差であり、敗因でもあると思います。

──後半は相手ゴールに迫るシーンが何度もありました。

今シーズンは僕の得点で何度かチームを勝利に導くことができた場面がありましたが、今日は最後の試合だったので、チームへの恩返しとして得点という形で力になりたかったです。11本のシュートを打って1点も出来なかったというのは、本当に悔しい試合となってしまいました。

──今日の試合では多くのサポーターが来場し、最後まで声援を送っていました。

これまでで一番「裕生!」という声が僕の耳にも届いて、胸に響いた試合でした。だからこそ、サポーターに対して結果を示せなかったことは本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも、ここまで活躍できたのはチームメートやスタッフ、そしてサポーターの力が本当に大きかったと思います。決して一人では得点王というタイトルは獲得出来なかったので本当に感謝しています。



──試合後には、少し涙ぐんでいましたね。

この大会がアスレというチームを背負って戦う最後の舞台になるということを、ずっと考えていました。今日も家を出る前から感慨深いものがありましたね。ジュニアユースからアスレでプレーしていて、ユースでは一度高校サッカーを挟みましたが、サテライトという形でまた戻ってきた時は中々トップチームに昇格することが出来ませんでした。その後、他のチームに移籍することもありましたが、またこうやって戻ってきてここ1、2年は活躍することが出来た、といったような色々な記憶から思いが込み上げてきました。加えて、自分自身が結果を残せなかったという点で、悔しいという気持ちが溢れ出てしまいました。

──アスレに在籍した期間の中で印象的だったエピソードはありますか?

2022-2023シーズンはリーグ戦で2位になったのですが、プレーオフで3連敗してしまったことは、僕にとってフットサル選手として差を感じてしまった出来事でした。その経験が今回移籍を考えるようになった一つの要因にもなったので、印象的な出来事ですね。

──来シーズンはアスレは対戦相手となりますね。

対戦はすごく楽しみです。絶対にやらせないですけどね(笑)。



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