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作成日時:2024.03.20
更新日時:2024.03.23

【Fリーグオールスターゲーム|フォトレポート】笑顔であふれた7シーズンぶりの“祭典”!大盛り上がりの1日を振り返り!

PHOTO BY本田好伸

3月19日、墨田区総合体育館にてFリーグオールスターゲーム2024が行われた。
Fリーグ開幕10周年を迎えた2016年以来7シーズンぶりの“祭典”は、平日夜の開催にも関わらずチケットはほぼ完売。大盛況で幕を閉じた。

豪華ゲストによる点取合戦

17時の開場直前には、入場受付の3Fから施設外まで長蛇の列が並び、ファン・サポーターの姿でにぎわっていた。サブアリーナには、普段フウガドールすみだのホームゲームで販売されているアリーナグルメのほか、エキシビジョンマッチに参加する「あしざるFC」のグッズや、Fリーグ公式缶バッチガチャなどが販売された。

17時45分からは、豪華ゲストメンバーによるエキシビジョンマッチが行われた。

Fリーグアンバサダーを務める元サッカー日本代表の松井大輔氏、人気YoTuberLISEM」のTAKA、元広島エフ・ドゥの選手で結成した「あしざるFC」ら率いる「チームイノベーション」と、今季限りで現役を引退する、すみだの10番・田口元気や昨季Fリーグを引退した岡村康平、女子Fリーガーの藤田実桜率いる「チームFリーグ」が対戦。巧みな個人技を披露しながら得点を重ねる「チームイノベーション」に対し、「チームFリーグ」が終盤に驚異的な追い上げを見せ、試合は点取合戦に。最終スコアは6-5で「チームイノベーション」が勝利した。

7分に先制点を決めた、「LISEM」のTAKA。

13分、カウンターで岡村康介が持ち上がり、左サイドにパス。髙橋裕大からの折り返しを藤田実桜が決め、チームFリーグが同点に追いつく。

「あしざるFC」の紅一点として奮闘したかにゃ。

“フウガコンビ”が復活。32分に岡村康平のアシストで田口元気がゴール。

アシストを量産した松井大輔。

残り10秒でロングスローを胸トラップし、反転ボレーで神ゴールを決めた岡村。過度なゴールセレブレーションで自らイエローカードを提示して試合終了。



FリーグEAST vs FリーグWESTの“夢の対決”

会場の雰囲気も温まり、いよいよ待ちに待ったメインマッチへ。ファン・サポーターの投票のもと、各クラブから選りすぐりの選手32名が、FリーグEASTとFリーグWESTにわかれて戦う“夢の対決”が実現した。

先発メンバーは、FリーグEASTが関口優志、中村友亮、ヴィニシウス、水上玄太、室田祐希とベテラン揃い。一方のFリーグWESTは上原拓也、宮崎岳、清水和也、加藤未渚実、仁部屋和弘と日本代表選出経験の豊富な面々で、試合はスタート。まずは開始2分、FリーグWESTの加藤未渚実が右サイドからの勢いよく左足を振り、ファーストシュートを放つ。

“祭典”といえども「やるからには負けられない」と互いのプライドがぶつかり合い、試合は拮抗。スコアレスのまま時計が進むと、迎えた8分、ゴール前中央の加藤竜馬が左サイドに斜めのパスを送ると、これを受け取った上村充哉がネットを揺らし、FリーグEASTが先制点を奪った。

 

対するFリーグWESTは15分、佐藤玲惟から右サイドを突破した堤優太にパスがとおりチャンスを作ると、折り返したボールを金澤空がダイレクトで流し込み1-1に。

さらに17分には仁部屋和弘が右サイドでの1対1を制し、鋭い右足シュートを突き刺して逆転に成功。FリーグWESTの1点リードで第1ピリオドを終えた。

第2ピリオドは、よりエキサイティングな試合展開に

試合が再開し激しい攻防が繰り広げられるなか、スコアを動かしたのは1点を追うFリーグEAST。31分、上村が一度逆サイドの中村にボールを預けてから落としのパスをしっかりと決め切ると、ゴールパフォーマンスのあとにはDJブースに呼ばれ、「中村選手と目が合っていたので、信じてパスを出しました」と自らゴールシーンを解説した。

しかし、上村の決死のゴールも束の間。32分には相手陣内で田村龍太郎がボールを奪い一気に駆け上がり、横パスを受けた宮原勇哉が華麗なループシュートを決め、FリーグWESTが再びFリーグEASTを引き離す。

残り10分を切り選手たちの疲労もピークを迎え、試合は徐々にオープンな展開となり、攻守が激しく入れ替わる。途中、FリーグEASTの誠也とFリーグWESTの和也の“清水兄弟”による球際の競り合いが勃発すると、スタンドからは歓声が湧き上がった。

試合も終盤に差し掛かり、FリーグEASTはGKのイゴールによるナチュラルパワープレーで、自ら敵陣内に押し入り1点を追う。

すると37分、パワープレー返しを狙った加藤未渚実を室田祐希が体で止め、追加失点の大ピンチを凌ぐ。すると残り2分で左サイドを抜け出した室田がドリブルで中に運んで右足を振り、3-3に追いつく同点弾をマーク。

ピッチに立っていた中村、室田、加藤、日根野谷建を取り囲み、会場は今日一番の拍手に包まれた。



PK戦による勝敗の行方は…

試合は3-3の引き分けでタイムアップしたものの、ファン・サポーターからは延長戦を望むコールが響き、協議の結果急遽PK戦の実施が決定。

それぞれのチームの“引退表明組”を中心にキッカーが並び、順に現役最後のPKを蹴り込む。
両チームともに1本ずつ失敗し、FリーグWESTの5人目のキッカーに名乗りを挙げたのはなんと、狩野新監督。

気合いを入れるべくジャケットを羽織りなおし、いざゴール前へ。

しかし、勢いよく蹴り込んだボールは左ポストに直撃してしまう。

対するFリーグEASTも、選手たちに煽られながら小宮山監督がペナルティエリア前へ。

十分に距離を取り、フィウーザが立つゴールにシュートを蹴り込むも……。

「ガシャン」と音が鳴り、渾身のシュートはバーに弾かれ、思わずその場に崩れ落ちる小宮山監督。

ここで時間切れの笛が鳴り試合は終了。両監督による連続PK失敗というまさかの幕切れで、1日限りの特別なイベントを締め括った。

なお、大会MVPには試合終盤の失点のピンチを救い直後に同点ゴールを決め、最後まで“フットサルがうますぎる男”を全うした室田が輝いた。

マスコット総選挙で優勝したアスレくん。

順番に胴上げされる現役引退選手たち。

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