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作成日時:2024.04.23
更新日時:2024.05.05

【アジアカップ2024|ミックス/日本vsタジキスタン】短い出場時間ながらもチームに安定感をもたらしたピレス・イゴール「日本代表として戦えたことは自分のフットサル人生で最大の幸せでした」

PHOTO BY本田好伸

4月22日、日本代表はタイ・バンコクアリーナでAFCフットサルアジアカップ2024グループステージ第3節・タジキスタン代表戦に臨み、1-1で引き分けた。この結果、グループステージ敗退が決定すると同時に、今年9月にウズベキスタンで開催されるFIFAフットサルワールドカップの出場権を逃した。

今大会の開幕直前、ゴレイロのフィウーザ・ファビオが怪我のため代表を離脱。国内合宿からサポートメンバーとして帯同していたピレス・イゴールがメンバー登録されることとなった。

イゴールは出場時間こそ短かったものの、途中出場で存在感を発揮。第2戦の韓国戦では相手のFKの場面で登場し、ファーへの鋭いシュートパスを好セーブするなど、ベテランらしい安定感でチームに貢献した。ベンチからも常に仲間に声をかけるなど、献身的な姿勢でチームを支えたイゴールだったが、目標としていたワールドカップ出場権獲得はならなかった。試合後、イゴールに話を聞いた。

■タジキスタン戦 ハイライト(グループC第3戦)

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日本代表選手として、今日が最後の試合だったと思います

──お疲れ様でした。難しい大会だったと思いますが、いまの率直な気持ちを聞かせてください。

……すみません。本当に悔しいね。日本代表はリトアニアのワールドカップでも、優勝した前回のアジアカップでもいいパフォーマンスを見せました。日本のフットサルをもっともっと盛り上げたかった。でも、今回は残念……できなかった。本当に悔しい気持ちしかないです。

──試合直後なので難しい質問になってしまうかもしれませんが、結果が伴わなかった理由はなんだったと思いますか?

いまはちょっと答えを出すのは難しいね。足りないこと……わからない。最後までみんな全力で戦った。チームもまとまっていたし、どうして勝てなかったかわからないね。(オリヴェイラ)アルトゥールも清水(和也)もファビオ(フィウーザ)も怪我をしてしまったけど、それでも日本代表選手はみんないい選手だし、いいプレーをしていたと思う。まだ整理がつかないし、言葉がないです。

──イゴール選手は日本代表として、ワールドカップリトアニア大会とアジアカップクウェート大会に出場しました。メジャー大会が終わるごとに代表引退も考えた時期があったなかで、その度に「またワールドカップを目指したい」という気持ちでプレーを続けてきたと思います。その夢がついえた直後で難しいとは思いますが、未来に向けてはいまどんなことを考えてらっしゃいますか?

前回のワールドカップに出てからずっと「また次のワールドカップでプレーしたい」と思っていました。いまはただ悔しい気持ちだけで、次のステップはまだ考えていないけど……代表の選手としては今日が最後の試合だったと思います。こんな終わり方はしたくなかった。フットサル人生の最後に、こんな気持ちになりたくはなかったね。いまは……いまはうまく言えないです。ごめんなさい。

──今大会も出場時間は決して長くなかったかもしれませんが、イゴール選手は最後までとても頼もしかったです。あなたのプレーをたくさん見させてもらった者の1人として、ありがとうと言わせてください。

こちらこそありがとうね。いつもみんなすごく優しくしてくれて。俺の日本語もそんなに上手じゃないのに、いつも一生懸命話聞いてくれた。日本人になって、日本代表で8年間プレーできたことは本当に誇りです。自分のフットサル人生のなかでも、日本代表として戦えたことは最大の幸せでした。皆さんへの感謝の気持ちは、ずっと心のなかにあります。

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