更新日時:2018.11.02
シックスポインターとなる境川決戦!! 湘南を支えるカルテット・マジコに注目
PHOTO BY軍記ひろし
2018 JリーグYBCルヴァンカップ決勝戦は湘南ベルマーレが横浜F・マリノスとの“神奈川ダービー”を1-0で下して、悲願の初優勝を遂げた。今年でクラブ創立50周年を迎えた湘南にとって、1994年の天皇杯以来となるタイトルだけに大いに盛り上がりを見せている。
そんな中、同じ“湘南ベルマーレ”が今度はフットサルで負けられないダービーマッチを迎えようとしている。今週末に行われるFリーグ第20節で湘南は、ペスカドーラ町田との“境川決戦”を迎える。両チームのホームタウンを隔てる河川の名前にちなんで名付けられた伝統の一戦は、まさに両チームの意地と意地のぶつかり合い。
さらに今回は5位の湘南が勝ち点35、4位の町田は勝ち点36(1試合未消化)と順位を争うシックスポインター。そんな激戦必至の一戦を前に、湘南を支える“カルテット・マジコ”を紹介しよう。
湘南のカルテット・マジコとは
サッカーでよく耳にする“黄金のカルテット”。これは1982年に行われたスペイン・ワールドカップに出場したブラジル代表のジーコ、ソクラテス、ファルカン、トニーニョ・セレーゾを称えて用いられたものだ。
近年では2006年のドイツ・ワールドカップに出場したブラジル代表のロナウド、ロナウジーニョ、アドリアーノ、カカのカルテット・マジコ(=魔法の4人組)。ユーロ2008を制覇したスペイン代表のシャビ、イニエスタ、シルバ、セスクのクアトロ・フゴーネス(=4人の創造主)などがそれにあたる。
4選手に対する羨望を込めて用いられてきたそんな栄誉ある言葉に、フットサルで値するのは湘南の刈込真人、鍛代元気、内村俊太、植松晃都の4人だろう。
キャプテンを務める刈込は“湘南のマジシャン”というキャッチフレーズが示す通り、対峙する相手を幻惑して抜き去り、一瞬の隙を見逃さずにシュートを叩き込んでしまう。時折見せるループシュートは“時を止めるループ”として観客の心をわしづかみにするなど、2006年のブラジル代表で例えるならばロナウジーニョと言ったところ。
ブラジルへの武者修行を経てゴールへの嗅覚が研ぎ澄まされた鍛代は、ゴール前でその力を発揮する。味方のボールに合わせるうまさや、どんなに悪い体勢でもシュートを放つゴールへの意識を高く持った選手。この4人の中では最もゴールが求められており、ロナウドのように多くのゴールでチームを救ってきた。
“湘南のエル・マタドール”と呼ばれる内村は、このメンバーの中では心臓的な存在。相手のキーマンを徹底したマークで押さえ込んだかと思えば、積極的なフリーランニングでゴールへの道筋を作り出す。ゴールを奪うよりも、味方を活かす動きが得意であり、カカのような存在。
最後の植松は、サッカー仕込みの強靭なフィジカルが持ち味。メンバーの中で最年少ながらも、デュエルの部分では負け知らず。そのフィジカルを活かしたボール奪取能力が高いだけでなく、前線でしっかりとボールを収めることもできるなど、そのフィジカルはアドリアーノのようだ。
カルテット・マジコを彷彿とさせる湘南の4人組。さらに彼らこそが「湘南スタイル」をフットサルで体現するものたち。4人が連動して繰り出すハイプレスやボールを奪ってからのスピードある攻撃は、曺貴裁監督の下で見せる湘南ベルマーレの戦い方を彷彿とさせる。
ルヴァンカップ優勝の次は俺たちだ──。境川決戦は、ぜひ湘南のカルテット・マジコに注目して観てもらいたい。
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