更新日時:2019.01.19
【F1第21節/町田×大阪】 絶体絶命のピンチを脱して引き分け「同点で終われたことに満足しないといけない」(町田 岡山孝介監督)
PHOTO BY軍記ひろし
11月11日(日)にDUARIG Fリーグ2018/2019 ディビジョン1 第21節が行われ、ペスカドーラ町田はシュライカー大阪に1-1で引き分けた。
室田祐希、中井健介が出場停止、森岡薫、ヴィニシウスがケガで欠場という、チーム内の上位3人のスコアラーとチャンスメーカーが不在の中での試合だったが、前半は町田のペースで試合が展開した。3-1システムと4-0システムを使う2つのセットで、ハーフで様子を伺いながら守る相手を攻略するために小気味の良いパス回しでチャンスを作り出した。
それでも、チャンスでゴールを奪えないままスコアレスで試合を折り返すと、後半、31分に一瞬の隙を突かれて失点してしまう。町田は、36分からゴレイロを滝田学に替えてパワープレーをはじめると、その1分後、中央のダニエル・サカイが決めて同点に追いつく。
しかし38分、そのダニエル・サカイがエリア内でファウルを犯し、2枚目の警告を受けて退場。守備の要を失い、かつ痛恨のPKを相手に献上してしまった。
この絶体絶命のピンチで守護神・ピレス・イゴールに代わって登場したのは、“PK職人”小野寺優介。すると、チアゴのシュートを見事にストップして窮地を脱した。町田はしかし、そこから試合終了まで1人少ない中での戦いを強いられることになったが、そこでも高い集中力を発揮。大阪の猛攻を凌ぎ切って、辛くも引き分けで“逃げ切った”。
PKを止めたコンボイ(小野寺優介)を称えたい
岡山孝介監督(ペスカドーラ町田)
──今日の試合を振り返って。
前半のいい流れの時間帯の時に1点でも取れれば違ったと思うが、そこでゴールを奪えなくて、後半に少し攻めあぐねてしまったところもあり、それを差し引いても勝つべき試合だったと思うので今は悔しいです。ただ最終的にはあの流れ(1-1の場面で退場者を出してPKを与え、そのPKを防いだものの残り1分強をフィールドプレーヤー3人とゴレイロで戦わないといけなくなった状況)になって。その中で同点で終われたことは、満足しないといけないのかなと思っています。
──ケガ人と主力の出場停止が重なった中で、この試合のプランは?
町田は層が厚いチームだと思っているので、誰が抜けても普段通りの戦いができる自信がありますし、そこまで大きくやり方を変えたわけではないです。実際に、(出場停止の)室田(祐希)や中井(健介)を外して紅白戦をしてもかなりいいプレーができていたので、全く心配なく自信を持っていつも通り試合に臨みました。
──前半は球際も勝っていたしボールも回っていた。かなり優位に進めていたが、決定機が少ない印象だったのでは?
決定機の数を数えるとそれほど変わらなかったと思います。ポストやバーに当たっているシュートもあったので、こちらが劣っているわけではありませんでした。ただ特に、前半の終わりの方のピヴォ当てや(ボールを)さらした状態でカウンターを受けたので、点を取れないことで、攻め急いでしまったところがあった。そこは老練に、0-0でしたし、考えて戦う必要があったのかなと。チャンスの数はそんなに悲観をしていないです。それでも、前半の(相手も)元気なうちに崩し切るのは簡単ではないので、最低でも遠目からシュートを打ったり、積極性を出していこうと話していたので、そこに関してはそれほど悲観はしていないです。逆に、疲れてきていた後半にもうちょっとチャンスを作りたかったですね。
──ピヴォを使わない2ndセットでは特に4人のパス回しが際立っていたが、一方で相手に「持たされていた」ような印象もありました。ハーフで守る相手の裏のスペースを突き切れなかったような。
持たされていることはないです。自分たちの思うように回していたのでその中で、横パスなどの簡単なミスが出たことは問題だったのですが、ああいう中で崩す狙いを共有できていたので、回している最中の簡単なミスがなければ、もうちょっとチャンスが作れていたと思います。
金山友紀(ペスカドーラ町田)
──今日の試合を振り返って。
終盤にドラマがありましたが、上位の大阪を相手に勝ち点を与えなかったこと、あの状況で引き分けたところをプラスに捉えないといけないなと。ただし、通常のゲームのところでやはり得点を取れていないので、そこをどう捉えていくかが課題になってくると思います。今日の試合については、(ゴレイロの)コンボイ(小野寺優介)がベンチからもずっと、僕も同じですけど、声をかけて他の選手を励まし続けていたので、最後(の相手のPKの場面)にああやって出て、(シュートを止める)仕事をして、自分も同じような形で試合に出ていますけど、チームに貢献していたなと。今日は本当にコンボイを称えたいと思います。
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