更新日時:2024.10.11
Fリーグクラブ特集|立川アスレティックFC「飛び立つ新生アスレ」
PHOTO BY高橋学、勝又寛晃、伊藤千梅
24年という、約四半世紀の歴史を紡ぎながら、クラブは変革を遂げてきた。
立川アスレティックFCには、移りゆくものと、変わらないものがある。
「府中市」と言えば、競馬ファンからすれば東京競馬場がある場所だが、フットサルのオールドファンからすれば、よく知られた「フットサルの町」でもある。今もその熱は消えることなく、毎年開催されてきた老若男女、複数カテゴリーが設定されている府中市フットサル大会は、今年でついに38回を数えた。
アスレとは、そんな場所から始まったクラブである。
競走馬の蹄鉄を模したエンブレムや茶色のカラーは、彼らのアイデンティティでもあった。
しかし、彼らは府中を飛び立った。
関東リーグの戦いを経て、2009年にFリーグに加盟し、2015年にリーグカップのタイトルを獲得。実績を重ね、2018-2019シーズンからは、ホームを現在の「アリーナ立川立飛」に移し、クラブ名も「立川・府中アスレティックFC」に変更、翌シーズンから「立川アスレティックFC」と、クラブは根底から色を変えた。
2022-2023シーズンに運営法人「一般社団法人 立川アスレティックFC」を新たに立ち上げ、ホームタウンを「立川市」に移転、代表理事にはチームの顔役・皆本晃が就任。驚きの様変わりを見せた。
クラブカラーは「青」。ただし、エンブレムには“蹄鉄”も残されている。
皆本や完山徹一といった、府中の歴史を知る30代、40代の選手たちと、上村充哉や中村充ら、20代の選手たちが融合する今のアスレは、どことなく“変わらないアスレ”も感じさせる。
キャプテン3人体制、勢いを増す若手たち、誰よりもピッチ内外で汗を流す選手兼代表理事、リソース不足を嘆くばかりでなく、努力と工夫を続け成果をあげるフロントスタッフ。そして、クラブを大きくバックアップするスポンサーの存在。いろんな想いと覚悟が重なり合って、アスレというクラブは歴史に敬意を払いながら、進化を続けている。
刷新を遂げた新生・立川アスレティックFCに焦点をあてる。
取材・構成・編集=北健一郎、本田好伸、伊藤千梅、青木ひかる
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