更新日時:2024.11.03
【F1第13節|記者会見/湘南vs立川】6戦未勝利で5位に転落。立て直しを図る上で必要なマインドとは。立川主将・上村充哉「良くない時こそ、いいプレーに目を向けることも大事」
PHOTO BY伊藤千梅
11月2日、小田原アリーナにてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第13節が行われ、湘南ベルマーレと立川アスレティックFCが対戦。立川が1-5で敗戦した。
試合を終え、立川の饗場健監督とキャプテンの上村充哉が記者会見に出席した。
チームとしての選択の上で、個人の強みを出す
●立川アスレティックFC|饗場健監督
──今日の試合を振り返って。
スコアのとおり難しい試合だったと思います。ただ、点差もそうですが、一つひとつの勝ち点のほうが大事になってきます。パワープレー返しもありましたし、点差がどうというよりは、しっかりこの負けを受け入れて、検証して、次の町田戦に向けてやっていくしかないのかなと思います。
──あえて敗因を挙げるとしたら?
敗因は一つだけということはありません。ただ、チームとして、選手一人ひとりがやるべきプレーを、より全体として共有しなければいけないと思います。
選手個人の選択だけでなく、しっかりチームとしてするべき選択を、練習のなかでは落とし込んでいます。それを忠実にやったなかで、選手としての強みを出していくことが、今日はあまりうまくできなかったのかなと思います。
──中断明け1敗3分と、勝てていない要因は?
この要因も一つではないとは思っています。勝てていない試合のなかでも、いいゲームはありましたし、今日の試合でもいいシーンと悪いシーン両方がありました。追いつく試合は多かったので、試合が崩れた時に立て直すことはできても、逆転して勝ち切るところまでいけていなかったことが要因の一つだと思います。
あとは、最初のほうに勝利が続いていた分、うまくいかない時に、なにがうまくいっていないかが、若干わかりきっていない部分があったかもしれません。
ただ、そこから数試合をこなしていくなかで、より集中する時間帯などは、先週から少しずつ理解してきたと思います。今後はそういうところをトレーニングのなかから向き合っていくことが必要だと思います。
──今後どんなアスレになっていきたいですか?
若い選手からベテランまでいますし、選手だけでなくスタッフも含めて、チーム全体としてのある程度の再現性が必要だと思います。
繰り返しになりますが、そのなかでいろいろな選手がいるからこその強みは出せると思います。選手の強みと、チームとしての強み、そこを基盤として両面を上げていくことが今後は必要だと思います。
うまくいかない時に盛り返す力が課題
●立川アスレティックFC|上村充哉
──試合を振り返って。
1-5で負けて、すごく悔しいです。
昨シーズンも、その前も、もう何年もそうなんですけど、うまくいかない時に盛り返す力が、うちの課題です。うまくいかなくても、どこかで点を決めて勝つとか、大事なところで守るとか、そういうところが今日は足りなかったのかなと思います。
2失点目も僕が大事なとこでファウルをしてしまったし、3失点目もフェリペ(林田・フェリペ・良孝)に裏を取られて、僕がカバーに入りましたが、もう少しうまく守れたと思います。
誰かのせいではなく、一人ひとり自分が一番やらないといけない。とはいえ、それぞれが好きなことをやりすぎても、チームとしてまとまることが難しくなります。
うちはみんなが誰かに合わせようとか、誰かの良さを出していこうとする優しい選手が多いです。ただ、自分の良さをもっと生かせるように、コミュニケーションをもう少し取っていかないといけないなと思います。
──チームの雰囲気はいかがですか?
悪いか悪くないかで言えば、勝てていないので良くはないと思います。
ただ、勝っていない時はダメなところばかり見てしまいがちですが、もちろんいいプレーもあります。若い選手もいいプレーが出ているし、例えば花田耀祐もインターセプトが得意で、そういうプレーが出てきています。そのプレーを褒めることは、すごく大事かなと。良くない時こそ、いいプレーに目を向けることも大事です。
負けている時はダメなところしか見られなくなると思いますが、いい部分にもフォーカスして、自信にしていかないといけないなと思います。
──中断明け1敗3分と、勝てていない要因は?
すごく難しいですが、いまは、全員が少し「どうしよう、どうしよう」となっているかもしれません。「この選手はどうプレーするのかな?」と、みんなが探りながらやっている感じがして、良さが出ていません。
みんなが、みんなに合わせようとしているから、「俺はここにパスがほしい」とか「こう動いた時はここにいてほしい」といった話し合いが、もう少し増えてもいいのかなと思います。
今シーズンはセットをつくっていないので、練習から誰とでも組みます。昨シーズンは4人がある程度決まっていたから、そこで話し合いをしやすい状況ではありました。ただ今シーズンはそうではないので、昨シーズンと同じようにやっていたら、中途半端になる部分もあると思います。より意識的にコミュニケーションを取らないといけません。
──「どうしよう」という現象は、どうして起こっているのでしょうか?
やり方の問題ではないですね。正直、はじめから「どうしよう、どうしよう」となってる部分もあったけれど、その時は勝っていたから、それが薄まっていただけです。
今は負けているから、自分も含めてよりそこを感じてしまいます。こういう時こそ、どういうマインドでやるかが僕はすごい大事だと思いますし、若い選手もこういう時を経験しているかしていないかで、年を重ねた時に、選手としての深みは違うと思います。
チームを引っ張る立場で言えばつらいですが、ここはチームをまとめて、頑張らないといけないなと思います。
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