更新日時:2019.01.19
【F1第24節/浜松×大阪】1400人の観客の前で健闘したがおよばず。「負けても拍手の量は昨日とは違いました」(浜松 豊島明監督)
PHOTO BY軍記ひろし
11月24日(土)、DUARIG Fリーグ2018/2019 ディビジョン1の第24節、6クラブ共同開催 浜松ラウンド2日目の第2試合が行われ、アグレミーナ浜松はシュライカー大阪に2-5で敗れた。
前半8分までに2点を先行された浜松は15分、カウンターから日永田祐作が中央を駆け上がって右の山元優典に預けると、その折り返しに松浦勇武が合わせて1点を奪い返す。しかし18分、ゴール前の混戦から失点して2点のビハインドを負って試合を折り返した。
それでも終始、強度の高いプレーを続けていた浜松は後半、23分に右サイドの日永田からのパスを中央の野嶋倫が決めて反撃を開始すると、その後も上位の大阪を相手に、終盤まで一進一退の攻防を繰り広げてみせた。しかし34分、自陣でのパスミスを奪われて2-4とされると、浜松は中村友亮をゴレイロに据えてパワープレーに望みを託したが、これは奏功せず。37分にダメ押しとなる5点目を決められ試合は終了した。
浜松は、2試合続けて1400人の観客を集めたホーム開催で会場を盛り上げる試合を見せたものの、ここでも勝ち点を1つも挙げられないまま連敗。10月以降、1度も勝てないまま9連敗を喫してしまった。
粘り強く戦えば可能性はゼロではない
豊島明監督(アグレミーナ浜松)
──今日の試合を振り返って。
試合直後でまだちょっと整理がついていないですが、少なくとも、昨日のようなゲームをしないことで、もっと自分たちができるんだという自信を少しは得られたのかなと思います。なのでこういうゲームを続けて、リーグはまだ終わっていないので諦めないで、粘り強く戦えば可能性はゼロではないと思うので、そこに向けて切り替えてやっていきたいと思います。
──昨日は恥ずかしい試合をしてしまったと話していましたが、今日も(前日と同様に)1400人のお客さんが集まり盛り上がっていました。改めてではありますが、お客さんは浜松のどんなところを見にきてくれていると思いますか?
僕たちがこの街でやっている以上、最低限やらなきゃいけないことがあり、魅力を感じてきてくれているのだと思います。それはやはり、チームカラーである、アグレッシブさ、「アグレミーナ」の文字にもあるようなアグレッシブなフットサルで、今日はそのような試合を見せられたのかなと。あと一歩のところまできていますし、僕たちに期待してくれているのはそういうところだと思っています。もう一歩できていないのは残念ですが、今日のようなゲームであれば、伝わるものが少なからずあったのかなと信じて、下を向いていても仕方がないので、そんなフットサルが展開できて勝利できれば理想です。勝利も含めて、期待してくれているから動員数につながっていると思うので、歯がゆい気持ちもありますが、応援されているというありがたみを(感じてやりたい)。負けても拍手の量は昨日とは違う数だったので、そういうものを見せていかないといけないなと思います。
──「もっと自分たちができる」というのは、3-2に追い上げたところなども。
今シーズンは正直、接戦もある中で、もう一歩押し切れない部分が結果につながってこないところではあります。これだけ負けても指揮を執らせてもらっていて、選手はそこを信じてゲームをこなしてくれています。僕の采配も含めて足りないところではあると思うので、選手も含めて、クラブとして足りないところを追い求めていく。自分たちがやろうとしているフットサルは少なからずできていますが、結果が出ないことには自己満足になってしまうので、今日の試合で(同点に追いつく)3点目を取れなかったところを求めて。いいところと悪いところを修正していきたいと思います。
田中智基(アグレミーナ浜松)
──今日の試合を振り返って。
勝てなかったというのは、今の時点ではすごく痛いなと感じています。昨日の試合で惨敗してしまい切り替えることが難しいのかなと思っていたのですが、ロッカールームでいろんな発言があって、チームで一つになろうと話してきました。最後まで走り切れたのは、僕らがFリーグでやれている最低限のところなのかなと。これを継続していかないと勝ちも出てこないと思います。
──浜松はよくも悪くも、見るたびに印象が変わるチームのように感じます。メンタルコントロールという点で何か意識していることはありますか?
正直、どのチームもそうだと思いますが、働きながらプレーしているので、その部分で、休む時間がその週によって異なったりもしますし、試合に出る出ないによっても波が出てしまいます。そこは自分たちの甘さであって、名古屋やプロでやっているチームは、それを安定して高めていけていると思います。自分たちもプロ意識を持ってやっていますが、仕事を抱えている選手はもう少し仕事量を減らしたりできれば、もっと高い意識のメンタルでできるのかなと。そこをベテランの僕や野嶋(倫)、山元(優典)なども伝えながら選手のコントロールができるようになってくれば。浜松は特徴のあるいい選手が多いので、それをまとめるために僕らは動かないといけないと思います。最近のFリーグは(観客数などが)落ちてきていると思います。でもこうして1400人も来てくださる市民の方、お客さんのためにプレーで見せないと絶対いけないですし、そういう意識でやっています。勝てていないので説得力はないかもしれないですが、期待してもらいたいと思います。
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