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作成日時:2024.11.23
更新日時:2024.11.23

【F1第16節|記者会見/横浜vs町田】逆転負けから中4日、不安定なシーソーゲームで我慢の先につかんだ1勝。町田・甲斐修侍監督「今後につながる忍耐力を見せられた」

PHOTO BY伊藤千梅

【Fリーグ】Y.S.C.C.横浜 3-5 ペスカドーラ町田(11月22日/ひがしんアリーナ)

11月22日、ひがしんアリーナにてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第16節が行われ、Y.S.C.C.横浜とペスカドーラ町田が対戦。町田は5-3で勝利した。

試合を終え、町田の甲斐修侍監督と伊藤圭汰が記者会見に出席した。

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気持ちを切らさずにハードワークを続けてくれた

●甲斐修侍監督|ペスカドーラ町田

──試合を振り返って。

名古屋に負けたあとの試合だったので、まずは連敗をしないということ、そして優勝への望みをつなぐために、レギュラーシーズンの残り7試合については順位を抜きにして、勝ち点を取り続けられるかが大事だとチーム全体で認識を合わせて、今日の試合に臨みました。

難しいゲームになると想定していた分、最初の入りは思っていたよりも良かったものの、そこから安定しない展開が続きました。ただ、試合前から我慢のゲームになるだろうということ、我慢を続けた先の差をどれだけ埋めるかというところの話をしてたので、選手たちが気持ちを切らさずにハードワークを続けてくれました。うまくいかないことに対しても、ネガティブな捉え方をしなかったことが最後の勝利につながったのかなと感じています。

ゲームコントロールをはじめ、今日起きた多くの問題は残りのレギュラーシーズン6試合でも出てくると思うので、いかにエラーを起こさずに勝ち点3を取れるチームになれるかが、今ある課題だと思います。

──第2ピリオドから、GKを土岡優晟選手からビゴージ選手に変更しましたが、その狙いを教えてください。

怪我で離脱していたので、まだ本調子ではないですが、練習では徐々に調子を戻してきている状態でだったので、第2ピリオドから送り出しました。

一つは第1ピリオドに起伏を生んでしまったことで、選手たちの体の疲労もあるように見えたので、GKを使う時間をつくって少し回復させたいという意図がありました。加えてビゴージは攻撃的なGKなので、ゲームラインを上げ、状況によってはフィニッシュまで持ち込む頻度を増やしていくための交代でした。

──前節の敗戦から、今週は金曜日の16時半の試合とイレギュラーなスケジュールでした。この試合に向けて、メンタルとフィジカルの準備は、どのようにコントロールしましたか?

ああいう悔しい負け方をして、 勝たないといけないゲームを勝てなかったというところの残念さはありました。ただ、選手たちはいい意味ですぐに切り替えていたので、週明けのトレーニングも非常に明るく、メンタルについてはネガティブな引きずり方をしている様子はほぼありませんでした。

フィジカルのコントロールについては、短いスパンで次の試合を迎えるなかで、ある程度練習から追い込むべきなのか、試合当日のコンディションを優先すべきか、難しい判断でした。

怪我人も何人かいて、試合のメンバーに入った数人も痛みを抱えている状態だったので、 目標とするコンディションまでは届かない状態で試合を迎えましたが、選手たちは今できる100%を出せる状況だったと思います。その証拠に、試合開始から5分くらいは違いを見せられる局面をつくれていました。

一方で、いい形で先に点を取っても、失点した瞬間にそれまでうまくいっていたはずのことが、捉え方によっては逆に足を引っ張っる要因になってしまうことは、これまでも経験してきました。そういう面を考えても、今日は「ゲーム中のメンタリティ」というところでの難しさが最後まで続きました。そういったなかでも、今後につながる忍耐力を見せられたんじゃないか、と感じています。

──第2ピリオド途中まで3-3の状態が続き、そこから流れで2点を重ねました。パワープレーを選択するかどうか、迷いはなかったのでしょうか?

バナナ(クレパウジ・ヴィニシウス)と(森岡)薫がいたらもっと早いタイミングでパワープレーを選んでいたと思いますが、その2人がいないことでどうしても精度が落ちてしまうため、そこでの迷いがありました。

短い時間で流れから仕留めるのは難しいので、1分半くらいからパワープレーでワンチャンスを狙うか、それとも1点を取って相手のパワープレーを凌ぎ切るか、いろいろなことを考えました。でも今日は、いつもの試合よりも流れのなかで得点の可能性を感じたので、北隅(智宙)コーチとも話しながら、「やらない方向でいこう」と決断した瞬間に、点が決まりました(笑)。

結果的にはその選択が功を奏したと言えますが、今日のような試合を繰り返して何度も勝てるわけではありません。万が一そうなった時に引き出しをどれだけもっているかどうかも、勝ち続けるためには必要だとは思いますが、まずはそういう迷いが生じるゲーム運びをしないことのほうが大事です。

──試合後はチームにどんな話をしましたか?

今話をした試合中の感情のコントロールの話を含め、常にアグレッシブに戦う姿勢はうちのスタイルではありつつも、状況を見て判断しないといけないということは伝えました。それは攻撃でプラス1を生む時もそうですし、ディフェンスのエラーが起きた後の修正のスピードの部分もですね。そのすべてを100%でやるべきなのか、ある局面ではそうではないほうがいいのか。勢いだけでは、今後勝ち点3を取りつづけることはできないので、そういった駆け引きの話や状況判断のところはこれから重要になるので、その話をしました。



巡ってくるチャンスのために、いい雰囲気で練習もやれている

●伊藤圭汰|ペスカドーラ町田

──試合を振り返って。

前節は名古屋戦に負けて悔しい思いもありましたが、 目の前の試合にしっかり向き合っていくことが大事だと思っていました。どちらに転ぶかわからないようなゲームを勝てたのは、良かったなと思います。

──久しぶりに三宅悠斗選手や毛利元亮選手にゴールが生まれたり、(コンディション不良から)復帰したビゴージ選手が出場したりと、いいところもたくさんありました。悔しい負け方をしてもこうして吹き返せるチームを、どう見ていますか?

若い選手が多いからなのか、「なぜか」と聞かれるとわからないところもありますが……。前向きな選手が多いですし、元亮も三宅もなかなか点が取れず苦しい時間を過ごしてきたと思いますが、こうして巡ってくるチャンスのために普段から頑張っているので、いい雰囲気で練習もやれているなと感じています。

──監督からは「難しいゲームになると予想していた」という話もありましたが、ピッチで戦う選手としては、どんなところに「難しさ」を感じていましたか?

名古屋戦であれば、相手の強度に合わせて自分たちの強度も上がったりしますけど、 逆に自分たちより順位が低い相手にも合わせてしまい、そのなかでゲームスピードを無理に上げようとしてばらつきが出てしまうので、その調整の部分ですかね。順位という目に見えるものもあり、どうしてもモチベーションの部分が変わってきてしまうところもあるので、そこは「順位を抜きにして」という監督が話していた意識が重要なんだと感じます。

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