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作成日時:2024.12.01
更新日時:2024.12.02

【日本女子代表】「ハードワーク世界一」を掲げて挑んだ中国との2連戦。多様な組み合わせから大量得点で勝利!

PHOTO BY伊藤千梅

【トレーニングマッチ】日本女子代表 5-1 中国女子代表(12月1日/高円宮記念JFA夢フィールド)

12月1日、高円宮記念JFA夢フィールドにて日本女子代表と中国女子代表のトレーニングマッチ第2戦が行われ、日本が5-1で勝利した。

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狙いは「セット、個人のカラーを出していく」こと

日本は11月30日に中国女子代表と15分×3本のトレーニングマッチ第1戦を行い、3-0で勝利。翌日の12月1日、同じ中国を相手に連戦に挑んだ。

1戦目は須賀雄大監督が「トレーニングで積み重ねてきたセットを、中国相手にどれだけできるかを試すために、準備していたプラン通り選手を送り出した」と話したように、セットをある程度固定しながら試合に臨んだ。

一方の2戦目は、ゲームのスコアや状況に応じてメンバーを入れ替えながら、1戦目と異なる組み合わせを試し、より実践的に試合を進めた。

1本目は、GK・中田凪咲、FP・宮本夏奈、宮原ゆかり、松本直美、筏井りさが先発でピッチに立った。今回アラとして招集されていた宮本は、伊藤沙世が負傷離脱をしたこともあり、フィクソとしても試合に出場。須賀監督も「日本のバリエーションになり得るプレーをしてくれた」と高く評価したように、170cmの身長を生かしながら体を張った守備を見せた。

試合は、立ち上がりに攻め込まれると、立て続けにシュートを打たれる時間が続く。自陣でボールを取られる場面も目立ったが、GK・中田を中心に最後にブロックし、ゴールを割らせない。

そのなかで先制したのは、徐々にリズムを取り戻した日本だった。8分、右サイドを突破した宮原からのパスに、筏井がファーで落ち着いて合わせた。

その後、リズムをつかんだ日本は、追野沙羅、四井沙樹、江口未珂、江川涼のセットでコーナーキックのチャンスに。10分、キッカーの四井がボールを入れると、江川が競り合い、オウンゴールを誘発した。

その後はファーストセットにキャプテンの伊藤果穂、セカンドセットに網城安奈を投入しながら日本のペースで試合を運び、2-0で1本目を終えた。

今回のトレーニングマッチを戦う上で、須賀監督が一つのテーマに挙げていたのは「個人での打開」。縦に速いフットサルではなく、ある程度攻撃のテンポを抑えながら、2対1の局面を生み出すことや、1対1の仕掛けを重視。加えてセット、個人のカラーを出すことを要求したという。

2本目は、今回新たに代表メンバーに選出された選手たちがその狙いを体現したと言える。1戦目で代表初ゴールを挙げた高橋京花がドリブルで2人抜きを披露。さらに追加招集の松木里緒は、ボール奪取から自ら運び込み、シュートチャンスをつくり出した。

このピリオドでも、日本は2ゴールを挙げた。

7分、藤田実桜が左サイドでボールを奪うと、GKの須藤優理亜を経由して、逆サイドの伊藤果穂に展開。伊藤がドリブルでサイドを突破し、マイナスの折り返しから、山川里佳子がワンタッチでシュート。ゴールから少し逸れたところを、最後に松木里緒が押し込み、ピッチ上の全員が絡んだ息の合ったゴールを見せた。

10分には、初招集・原川菜々子が右サイドを突破し鋭いシュートを放った。相手GKに弾かれたところを岩崎裕加が詰め、さらにこぼれたボールに反応した高橋が、ブロックしてきた相手をいなす切り返し。ペナルティエリア前で相手を抜き去りフリーになると、最後は足を振り抜き、高橋はこの合宿2得点目を挙げた。

今回の合宿で最多5人ずつが選出されている「バルドラール浦安ラス・ボニータス」と「SWHレディース西宮」の選手が中心となったセットを組んでいたが、3本目はこれまでにない組み合わせで選手たちはピッチに登場。

6分に得点を挙げたのは藤田、高橋、松本、岩崎のセット。岩崎が自陣の左サイドからボールを運び、逆サイドを駆け上がっていた松本にパス。最後は松本がシュートを左サイドネットに突き刺してゴールを挙げた。

残り7分で中国がパワープレーを選択。日本は5分間、GK・井上ねねを中心に固いパワープレーの守備を見せていたが、13分に中央からのシュートを食い止め切れず失点。それでも最後まで集中を切らさず、1-1で3本目を終えた。

今回の代表活動から須賀監督が掲げたテーマは「ハードワーク世界一」。

4日間の合宿のうち最初の2日間は2部練を実施し、残りの2日間で中国との連戦を行った。来年5月にワールドカップの出場権を懸けて開催される、第4回AFC女子フットサルアジアカップでの過密スケジュールを踏まえ、この2戦目を決勝戦と想定した戦いは、5-1で日本が勝利した。約半年後のアジアカップ、1年後のW杯に向け、日本はさらなる成長を目指す。

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