更新日時:2024.12.04
「普通に打っても入らないから…」シュート決定率1位・加藤翼、首位・浦安の守護神から2点を決めた“一工夫”とは?【F1第17節|インタビュー/浦安vs大阪】
PHOTO BY伊藤千梅
【Fリーグ】バルドラール浦安 3-4 シュライカー大阪(11月30日/バルドラール浦安アリーナ)
S11月30日、バルドラール浦安アリーナにてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第17節が行われ、バルドラール浦安とシュライカー大阪が対戦。大阪が首位の浦安から残り15秒でゴールを奪い、4-3で勝利した。
この試合、2ゴール1アシストの活躍を見せたのが、エース・加藤翼だ。GKのイゴールを筆頭に、リーグ最小失点の鉄壁ディフェンスを誇る浦安に対し、一工夫を加えたシュートで先制点。さらに同点ゴールと、逆転弾をお膳立てするラストパスでチームを勝利に導いた。
ホイッスルが鳴った瞬間、ピッチに膝をついて喜びを噛み締めた加藤に、試合後、話を聞いた。
落ち着いてプレーができた
──試合を終えて、今の気持ちは?
素直にうれしいです。
──どんな気持ちで首位の浦安との一戦に臨みましたか?
今シーズン首位を独走していて、強い、うまい相手に対して、自分たちは下位のチームで、しかもアウェイでの戦いになりました。なので、とにかく気持ちでは負けないようにと思って試合に入りました。
──それは個人としてですか?
個人としてもですけど、チームとしても「前からアグレッシブにかけていく」と監督からも言われていたので、そこは全員で共通意識をもって戦えたかなと思います。
──点差を追いかける時間帯もありましたが、その時はどういう気持ちでプレーしていましたか?
追いかける展開でしたが、ずっと1点差だったんですね。なので、2点差にならなかったら、僕としてはゲームは潰れないという印象でした。最後にパワープレーで同点はできるかなと思っていたので、僕個人的には焦りはなく試合を進めていました。
──自身の2ゴールを振り返っていかがですか?
意外と落ち着いてプレーできたかなと思います。
イゴールはみんながわかっているように素晴らしいGKなので、普通にシュートを打っても入りません。先制点の時は、最後に運んでタイミングをズラしてから打ったように、一つ工夫を入れてから打つようにしました。でもボールを持ちすぎると相手が戻ってくるので、そこの塩梅が難しかったですが、落ち着いて決められたんじゃないかなと思います。
2点目はセットプレーからですね。自分たちで積み上げてきたものを出せたかなと。あのシーンも、いくら崩しても最後ゴール前にいるのはイゴールなので(笑)。そこでも普通に打たずに、股下トーキックを狙いました。
──最後の安彦憲史郎選手の決勝弾は、加藤選手のラストパスからでした。あのシーンは、自分で打とうとは思わなかったのですか?
そうですね、自分で打つ選択もありましたが、勝ち点3が懸かっていたので、できるだけゴールの確率が高いほうを狙いにいきました。
その時は相手に菅谷知寿選手がいて、僕がボールを持って、安彦選手が上がってきているのが見えていました。ただ、すぐに安彦選手にパスを出したら、菅谷選手はディフェンスがうまくて対応できてしまうし、たぶん安彦選手も僕にボールを返してきてたんですよね
なので、できるだけ引きつけて引きつけて引きつけて、出しました。もうあれ以上は引きつけられなかったですね。できるだけ自分に矢印が向くようなボールの運び方をしてから出したので、あとは頼む、と。憲史郎は「めっちゃ緊張した」と言っていましたが、僕も緊張しました(笑)。でも決まって良かったですね。
──安彦選手にはどんな声かけをしましたか?
憲史郎は、今シーズンは出場のチャンスをつかんで、いいパフォーマンスが出せているので、一つ見える結果が出て良かったなというのが僕の素直な気持ちです。このゴールを自信にしてほしいですね。もうロッカーに帰ってからもめちゃめちゃ褒めました(笑)。
──今節で浦安に勝利して、今後の試合にどうつなげていきたいですか?
自分たちの目標は、上位リーグ進出なので、正直1試合も落とせない状況です。次の相手である町田は、開幕戦にアウェイでコテンパンにやられているんですよ。その悔しい思いがあるので、今日以上に絶対に勝ちたいですね。ホームですし、勝つことがマストです。上位リーグ進出に向けてがんばります。
▼ 関連リンク ▼
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