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作成日時:2024.12.10
更新日時:2024.12.11

【日本女子代表】「どれだけやれるか試そう」巡ってきた1年ぶりのチャンスで残した、たしかな爪痕(松木里緒/立川アスレティックFCレディース)

PHOTO BY伊藤千梅

11月28日から12月1日にかけて、フットサル日本女子代表候補国内トレーニングキャンプが高円宮記念JFA夢フィールドにて行われた。

28日に行われた初日のトレーニングでアルコ神戸・伊藤沙世が負傷離脱となり、2日目から追加招集でメンバーに加わったのは、立川アスレティックFCレディースの松木里緒だった。

予期せぬアクシデントとはいえ、巡ってきたまたとないチャンス。

今シーズン長年過ごしたアニージャ湘南から立川に移籍を決断し、リーグ戦で得た“手応え”を自信に変え、自身二度目の代表活動に臨んだ。

30日と12月1日の中国女子代表とのトレーニングマッチでは、強みである技術とスピードを生かしたプレーでチャンスシーンをつくりだし、自分でもスコアを動かすなど、その存在感を発揮した。

代表に定着することが、個人としての目標です」

常連組への“ライバル宣言”の通り、他メンバーよりも少ない時間でも爪痕を残した松木に話を聞いた。

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気持ちも身体も準備はしていた

──今回の代表活動は追加招集での参加となりました。声がかかった時の気持ちと、どんな思いをもって今活動に参加しているか教えてください。

去年11月の福島での合宿で、初めて代表に招集していただきました。そこから1年の間で自分の長所の部分もより磨かれ、できることが増えてきているなかで、それがどこまで通用するのか。今どれだけやれるのか試そうという気持ちで、ここに来ました。

──湘南のエースとして活躍していた松木選手にとって、立川への移籍はチャレンジの一つだったと思います。決め手は?

立川の特徴として、失点も少ないけど得点も少なく、ボールは回るけどゴールにまでつなげられないという課題があり、そこに対して、自分が加入することでゴールを生み出せればという思いがありました。プラス、立川のプレーモデルが好きだったというのも大きいです。

仕事を辞めるという選択肢もなかったので、関東圏のクラブで検討して、立川に決めました。

──そして、現在チーム内1位の9ゴールを決めています。これだけ結果を残しているので、“追加招集”だったことの悔しさを感じた部分もあったのでは?

個人としてもチームとしても得点力が課題で、今シーズンも自分たちより上位のチームとの試合では得点数を重ねることができていません。個人としても、上位3チーム(SWH西宮レディース、アルコ神戸、バルドラール浦安ラス・ボニータス)に対しては、ゴールを奪えていません。どんな状況でもアグレッシブに結果を残せる選手になりたいと思いながら、今プレーしています。

もっとストロングを伸ばさないといけないし、ウィークポイントもまだまだあると感じていたので、これが現状だなと捉えていました。

ただ、いつ呼ばれてもいいように、気持ちも身体も準備はしていました。

選手としてもチームとしても高みを目指して

──トレーニングマッチではどんなことを意識して臨みましたか?

今入っているセットは3-1のピヴォがいるシステムなので、ライン間をつなぎながら前進していくこと、そのあとに自分の強みである推進力を出して、裏を取ったりフリーランで背後を取る動きを意識しながらプレーしていました。前からのプレスもうまくいっていた時間もあったし、シュートで終われるシーンも多かったので、そこは良かったです。ただ、「決め切る」というところは、もっとこれから磨いていかないといけません。

──松木選手が入っていたセカンドセットは、久しぶりに選ばれた選手が多いなかでスコアを動かしました。やはり「自分たちがやってやるぞ!」という気持ちも強かった?

少ない時間で結果を残さないといけないので、そこはメラメラと……。野心をもってやっていました(笑)。

──2025年に予定されている、AFCフットサルアジアカップやFIFAフットサルワールドカップに向けての意気込みを聞かせてください。

まずは代表に定着することが、個人としての目標としてあります。そして日本がW杯で優勝するために、基準を上げていかないといけないので、プレーモデルを体現して強度高く、選手としてもチームとしても高みを目指していきたいです。

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