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作成日時:2024.12.15
更新日時:2024.12.16

【女子F第16節|記者会見/すみだvs西宮】参入から5年目で悲願の初優勝!シーソーゲームを制した上久保仁貴監督「全員で勝ち取ったリーグタイトルです!」

PHOTO BY伊藤千梅

【女子Fリーグ】フウガドールすみだレディース 4-5 SWHレディース西宮(12月15日/セーレン・ドリームアリーナ)

12月15日、セーレン・ドリームアリーナにて日本女子フットサルリーグ2024-2025(女子Fリーグ)の第16節が行われ、フウガドールすみだレディースとSWHレディース西宮が対戦。5–4で西宮が勝利し、クラブ史上初のリーグ優勝を成し遂げた。

前節、バルドラール浦安ラス・ボニータスとの天王山を制した西宮は、引き分け以上で自力、敗戦しても2位・アルコ神戸の結果次第ではトロフィーを手にできる優位な状態で、最終節を迎えた。

しかし、ファイナルシーズンで4試合中3勝していたすみだを前に、西宮も苦戦。高尾茜利、江川涼のゴールで2点を先取するも、逆転を許し、3−4で試合を折り返した。

それでも西宮は、第2ピリオドでギアを入れ直し守備を修正。攻撃もGKやフィクソから長いボールを入れる戦い方に切り替え、22分に斉下遼音のゴールで5-5に。

最後はGK・中田凪咲が相手のゴール前で待ち構える江川へと蹴り込んだロングボールが、そのままゴールに吸い込まれ勝ち越しに成功。この1点を守り抜いた西宮が、女子Fリーグ参入初年度の2020-2021シーズンから目標としてきた、悲願の優勝をつかみ取った。

試合を終え、西宮の上久保仁貴監督と尾川奈穂が記者会見に出席した。

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勝利という結果しかないと思っていた

●SWHレディース西宮|上久保仁貴監督

──試合を振り返って。

今シーズンもこの女子Fリーグを開幕から最終節まで運営してくださった関係者のみなさまに、この場を借りて感謝したいです。

試合については、リーグ優勝の経験者が四井(沙樹)しかいないなかで、チームとしてすごくプレッシャーもあったと思います。また、相手のすみだのマインドも素晴らしいものでした。ただ最終的に勝利をつかみ取ることができ、前節の浦安戦に引き続き、勝ち切ってくれた選手たちの力で優勝を果たすことができました。

すみだのGKが庄子彩選手ではなかったことをはじめ想定外な点もありましたが、すみだのロングボール戦術に対しては、ここ2週間ほど時間を費やして、準備してきたものをうまく出してくれました。また、前節同様に「自分たちのフットサル」よりも「勝ち点3」だけを考えて、しっかり目線をそろえて戦えた結果かな、と。選手たち全員で勝ち取ったリーグタイトルです!

──前節・浦安戦に勝って最終節まで時間が空きましたが、優勝するためにこの期間でチームに対して一番伝えたことは?

僕たちはかなり優位な立場にいて、たとえ敗戦したとしても他チームの結果次第で、優勝が決められる状況にありました。ただ、本当にタイトルにふさわしいチームになるためには、勝利という結果しかないと思っていました。この3週間、「引き分け」というワードも出していないくらい“勝ち点3”のことしか考えていなかったですし、自分たちで勝って優勝を決めようと何度も話をしてきました。選手たちもそのつもりで、今日の試合に挑んでくれました。

──今日は、途中でセットの内容を入れ替えながら試合を進めていました。その意図は?

もちろん得点を取りたいという狙いもそうですし、リズムを安定させようという理由もあって、第1ピリオドの途中で組み合わせを変えていました。うちのチームはいつもいろんな組み合わせで練習をしていて、試合の直前にセットのメンバーを決めているので、その強みを生かす機会になりましたね。

普段であればどのメンバーで出ても問題ないのですが、今日に関しては最初に選んだセットの動きに違和感を感じていました。なので、その局面に応じてダブルピヴォにしてみたり、4枚で回してみたり、ポジション特性をうまく発揮できるように進めていきました。

──今日はGKに見矢明日香選手を起用しました。その狙いは?

ロングボールの対応については、この2週間の練習で見矢も中田もしっかり準備ができていました。ただ、コーチングは見矢のほうが良く、シュートストップも悪くなかったので先発で起用しました。もう一つは、すみだはカオスを引き起こすチームなので、僕たちも同じようにGK攻撃を活用して守備を難しくさせたり、ラインを簡単に押し上げたりすることでの変化を期待しました。

──胴上げの感想は?

胴上げですか?これまでも、けっこうされてきているので……。いや、でもリーグ戦では初めてでしたし、この重たい体をよく上げられたなあ、と。そこにも、日々のトレーニングの成果も出ているのかなと思います(笑)。

──中田選手のスーパーロングシュートでの勝ち越しは、とても驚きました。ああいったシュートやゴールは練習中も見せている?

ゴールクリアランスってフットサルだとスローで始めることが多いですが、うちの選手はすみだのように長い距離を投げられないので、基本的にはゴールキックで始めるんですよ。それに加えて今日はすみだ対策で、長めのボールをわざと蹴るように指示を出していました。直接点を取るためのものではなかったですが……(笑)。結果的に、それがいいゴールにつながりましたね!



「今度こそやってやろう」という気持ちだった

●SWHレディース西宮|尾川奈穂

──試合を振り返って。

まずは、女子Fリーグで初めてタイトルを取ることができ、率直にうれしい気持ちです。失点も多い試合になってしまいましたが、チームみんなで勝ちにこだわって、最終的に勝ち点3をもぎ取ることができて本当に良かったです。

──前回対戦で引き分けた相手に連続失点し、ビハインドを追う形でハーフタイムを迎えました。どんな心境でしたか?

たしかに前回勝ち切れなかった相手ではありましたが、苦手意識というよりも「今度こそやってやろう」という気持ちでした。監督からもあったように「最後に勝てばいい」という考えをチーム全員が共通してもっていたし、その言葉を信じて、得点を一つずつ重ねて勝ちにつなげることしか考えていなかったです。

──普段はチームメートを笑顔で鼓舞したり、励ましたりしている尾川選手ですが、今日は涙も見せていましたね。

この女子Fリーグに参入してから一度もリーグ優勝はできていなかったですし、個人的には1年目の2020-2021シーズンに目の前で浦安に優勝を決められた悔しさがずっとありました。その気持ちもあっての涙でした。

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