更新日時:2024.12.17
超ロングシュート炸裂!決勝点を挙げた“ヒロインGK”中田凪咲が、どうしても伝えたいこと「2人で勝ち取った最少失点優勝です!」【女子F第16節|インタビュー/西宮】
PHOTO BY伊藤千梅
【女子Fリーグ】フウガドールすみだレディース 4-5 SWHレディース西宮(12月15日/セーレン・ドリームアリーナ)
12月15日、セーレン・ドリームアリーナにて日本女子フットサルリーグ2024-2025(女子Fリーグ)の第16節が行われ、フウガドールすみだレディースとSWHレディース西宮が対戦。5-4で西宮が勝利し、クラブ史上初のリーグ優勝を成し遂げた。
西宮にとって、悲願のリーグタイトル獲得まであと一歩に迫った最終節。
2点リードから逆転され4失点目を喫した直後、先発GKの見矢明日香に代わってゴールマウスの前に立ったのが、女子Fリーグ2年目を戦う中田凪咲だ。
今シーズンは16試合中13試合で先発し、堅守のチームをけん引してきた。
それでも、ここまでリーグ最少失点で首位を維持できたのは、特徴が異なる先輩GKと役割を分担しながら共走してこれたから。
「自分だけの力じゃない」
それを証明するべく、中田は強い思いをもってバトンを引き継ぎ、追加失点を許さず。
そして4-4で迎えた第2ピリオドの26分、エリア内から約35m先のゴールを目掛けてボールを蹴り込み、試合を決定づける勝ち越しゴールを奪って見せた。
大一番の一戦で“西宮のヒロイン”となった中田が、「最少失点での優勝」を成し遂げた喜びを語った。
ロングキックをどこかで出せたらなと思っていた
──優勝おめでとうございます。まず、試合を振り返っていかがですか。
先制して逆転されてから「準備をしておいて」と監督に声をかけられて、途中から出場することになりました。リーグ最終戦で優勝もかかっている試合は初めての経験でしたが、「とにかく自分ができることを精一杯やろう」という思いでピッチに入りました。
みんなが点を積み重ねてくれたので、まずはしっかり守りつつ、自分のロングキックをどこかで出せたらなと思っていました。狙い通り、Fリーグ初ゴールを決めることができて本当にうれしかったです。
──周りも驚くスーパーゴールでの決勝点でした。決まったは瞬間どうでしたか。
あんまり入ったかどうか見えていなかったんですけど……(笑)。みんなが喜んで駆け寄ってくれたので、そこでしっかり実感しました。
──ロングキックはもともと得意なんでしょうか?
サッカーを高校生までプレーしていたので、キックの飛距離と強さは特徴かなと思っています。
──先発した見矢明日香選手とは、交代時か試合後にコミュニケーションを取りましたか?
まず、交代する時に「ごめん、頼んだ」と。試合後には「ありがとう、救われた」と声をかけてもらいました。ですが、ここまでずっと練習中から明日香さんと切磋琢磨してきましたし、リーグ戦でも試合中に交代をすることも多く、一緒に勝利をつかんできました。この試合も私だけの成果ではなく、2人で勝ち取った結果と最少失点優勝です。
「2冠」と「2連覇」ができるのは自分たちだけ
──ちなみに、フットサルに転向したきっかけは?
自分の兄は年子で、同じようにサッカーからフットサルに転向して全日本U-18選手権に出場したんですが、その試合を見てフットサルの魅力に取りつかれてしまいました。そこから自分が高校を卒業するタイミングで進路を考えた時に、サッカーではなくフットサルをプレーしようと決めて、昨シーズン西宮に加入しました。
──在籍年数が長い選手と一緒に、悲願の優勝を達成できました。改めてその気持ちを教えてください。
毎年上位に食い込むレベルの高いチームで練習や試合に出させてもらい、日々学ぶことだらけです。
私はまだ2年目ですが、このメンバーで優勝したいという気持ちをずっともっていました。キーパーチームとしてはなにより、「リーグ最少失点」で優勝を達成できたのも大きかったですし、今後の自信にもつながるなと感じています。
──リーグ優勝を叶えたばかりではありますが、このあとももう一つのタイトルを手にできるチャンスが待っています。
一つ大きな目標は達成しましたが、シーズン2冠と全日本選手権2連覇ができるのは自分たちだけです。この機会を逃すことなく、個人としてもチームとしても成長し、しっかり準備をして2連覇と2冠を達成したいです。
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