【Ｆリーグ】フウガドールすみだ 4－5  バルドラール浦安（1月10日／ひがしんアリーナ）

1月10日、ひがしんアリーナにてＦリーグ2024-2025 ディビジョン１の第21節が行われ、フウガドールすみだとバルドラール浦安が対戦。すみだは4－5で敗れた。

試合を終え、すみだの岡山孝介監督と諸江剣語が記者会見に出席した。

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地道にやっていくしかない

●岡山孝介監督｜フウガドールすみだ

──試合を振り返って。

率直に言うと、非常にいい試合をしていたので、この結果になってしまったのは本当に残念です。ただ、選手たちは勇気をもってしっかりボールをつないで、いい戦いをしてくれました。その点については、彼らを誇りに思っています。

──2失点目と3失点目がすぐに決まってしまいました。2点差になったタイムアウトを取られましたが、その時はどのような話をされたのでしょうか？また、パワープレイのタイミングについて、2分を切った1分43秒から残りというタイミングでしたが、その決断に至った経緯を教えてください。

内容的には十分に戦えていると感じていて、攻め急いでしまうと逆に傷口が広がってしまう可能性があるので、焦ってリスクを冒して攻めに転じるのは避けるべきだと思いました。なので第1ピリオドのタイムアウトでは、「まずは守備からしっかり入って落ち着いてプレーすることを徹底しよう」と話しました。

特に3失点目はちょっとしたミスで決められた場面でしたが、浦安は個々の選手の質が非常に高いので、少しの隙やミスを突いて決められてしまいます。2点差なら今日の選手たちの動きなら挽回できると思いましたが、それ以上差が開いてしまうと厳しくなってしまうので、まずは失点を防いで冷静にプレーしようと伝えました。

パワープレーのタイミングについては、第2ピリオドの終盤まで決定的なチャンスが続いていたこと、それと（パワープレーの）主要メンバーである丹羽（脩人）が脳震盪気味で使えないという状況でした。そこを踏まえて、残り2分半から2分ごろかなと決断しました。

──今日は、星龍太選手、丹羽選手、中田秀人選手、福田亮選手のセットを組み換えて、ピヴォの福田選手の位置に甘利斗亜選手をポイントで入れ替えて起用していました。その狙いは？

最近、甘利は非常に動きがよくて、ボールを失わないし、攻撃にパンチもあるので、そこを期待していました。福田もまた別の特徴があって素晴らしい選手ですが、交代をさせながら、お互いのいいところを出し合う形にできれないいな、と。ずっと同じセットでプレーしていると疲労も後々出てきてしまいます。強度の高い相手との試合では、よりいろんな選手を使い分けて戦うことが重要だと考えた上での判断でした。

──ここまで、1点差で敗戦する試合が続いています。内容としてはいい試合をしていつつも勝ち切れないという印象ですが、その1点差をひっくり返すために必要なものは何だと思いますか？

メンタル的な部分が大きいと思います。

自信をしっかり積み上げることができれば勝ち切る力もついてくると思いますが、フットサルって一瞬でその自信を失ってしまうようなスポーツなので、こうしたサイクルに入ってしまうと非常に難しいんですよね。僕が浦安で監督をしていた時も、パワープレーでいくら練習しても最後に失点する試合が続くと、選手たちがだんだんと怖くなってきてしまうといったことがありました。1人ならまだしも、5人や6人になると、その不安は5倍、6倍に膨らんでいきます。

逆に町田にいた時は、内容は悪い試合でも不思議と勝てる試合が続いて、「また勝てた、また次も勝てた」といいサイクルができていた時期もありました。根拠があるかどうかはわからないけれど、いわゆる「勝者のメンタリティ」というような、そういった信じられる何かをつかむと、今の浦安のような常勝チームになれる。そしてそのメンタリティをつかむためには、しっかり土台をつくって再現性があるプレーを増やしていく必要があります。そこはもう、地道にやっていくしかないかなと考えています。

うまくなるため、強くなるために前向きに

●諸江剣語｜フウガドールすみだ

──試合を振り返って。

今日は首位相手にも関わらず、しっかりボールを保持してアグレッシブに自分たちのフットサルができていました。リーグ最小失点の相手に対して4点取れたことは、自信にしてもいい部分だと思います。ただ結果的に負けてしまったので、今後はしっかり勝ち切る力をつけていけるように引き続き努力していきたいです。

──監督の話を受けて、キャプテンとしてはこのチームに今後「勝者のメンタリティ」をつけるために、どのようなことを意識していきたいですか？

やっぱり、勝つことが一番の薬だと思っています。そのためには、本当に毎日を大事にして、岡山さんがいつも話してくれるように、練習から100％、いや120％で全力で取り組むことが一番重要だと感じています。まずはそこが最低ラインだと思っているので、そこを積み上げていくしかないのかなと。

自分の役割としてはメンタル的な部分も大事ですけど、試合の流れを読む力や、そういった経験をみんなに伝えていくことが大切だと思っています。試合のなかでどうチームを引っ張っていけるか。そういう部分を、僕がもっと率先してやっていかなければいけないと感じています。

──今シーズン、望んでいた順位ではなかったと思いますが、下位リーグを戦う残り6試合でファン・サポーターにどんな姿を見せたいですか？

上位リーグを目標にしていましたが、それには届かないことが確定しました。ただ、選手である以上は少しでも上を目指して、シンプルにうまくなるため、強くなるために前向きにやっていかなければいけないと感じています。

今日も本当に素晴らしい雰囲気を作ってもらいましたし、サポーターや応援してくれる人たちのために、少しでも熱い気持ちを伝えられるように戦い続けていきたいです。

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