更新日時:2025.01.26
勝ちに行くために考えていた“二つのプラン”と、想定外の失点。浦安・小宮山友祐監督「まさか先に点を取られると思わなかった」【F1第23節|記者会見/湘南vs浦安】
PHOTO BY伊藤千梅
【Fリーグ】湘南ベルマーレ 1-2 バルドラール浦安(1月25日/北九州市立総合体育館)
1月25日、北九州市立総合体育館にてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第23節が行われ、湘南ベルマーレとバルドラール浦安が対戦。浦安は1-2で敗戦した。
試合後、浦安の小宮山友祐監督と石田健太郎が記者会見に出席した。
もう一つ早くパワープレーに切り替えてもよかった
●小宮山友祐監督|バルドラール浦安
──試合を振り返って。
点がなかなか取れない試合になりました。
フィウーザ選手が素晴らしいGKだということはわかっていたなか、チャンスもたくさんありましたし、 シュートもたくさん打ちました。こじ開けることができなかったっことが、全てだったかなと思います。
失点に関しては、やってくることわかっていた中での1失点目、そして最後のトランジションについては湘南の強みでもあり、そこを抑えきることができませんでした。2失点目に関しては点を取り行った結果なので、仕方ない部分もあります。だからこそ、何度も言う通り「点を取れなかった」ことが、この結果です。
とはいえ我々のシュートが下手だったというよりかは、フィウーザ選手のプレーが素晴らしかったところに尽きるのかな、と。それでも、なんとかしてゴールにつなげることが大事なのかなと思います。
非常に痛い敗戦となりましたが、これで何かを失ったわけでもありません。まだタイトルは自分たちの手の中にあるので、しっかり目の前の試合に向き合っていきたいです。
──今日は先発のメンバーを入れ替えて臨みました。その意図を教えてください。
理由は二つあって、一つは自分たちとの噛み合わせの時に、 相手の堀内迪弥選手に対して田中(晃輝)をつけたかった、という守備での狙いがありました。それと、攻撃面でピヴォのところでは僕たちに優位性があるのかなと思っていたので、 入れ替えました。
蓋を開けてみたら、(石田)健太郎もしっかり掘内選手のことを抑えいてたので、どちらが出てもそんなに変わらないのかな、と。スタートに関しては始まってみないとわからないことですが、その2つの理由で今日はああいうメンバーになりました。
──染野伸也選手のゴールで同点に追いついてから、残りの時間のプランをどう考えていたか教えてください。
これも二つあります。
まずは、すごくいい時間帯に伸也が同点ゴールを決めてくれたので、定位置攻撃でそのまま押し切るか。それともう一つが、パワープレーをするか。
その中で、一度落ち着きたい気持ちもあったのと、自分たちが持っている一番の武器は何かを考えて石田、本石猛裕、長坂拓海、菅谷知寿が定位置攻撃で1点を取ってくれるんじゃないかと、期待を込めて一度その4人を送り出しました。
チャンスもつくっていたのであともう少しだったとは思うのですが、点を取るために2分を切った時に高い位置でのマイボールだったら、パワープレーをしようと準備はしていたのですが、その前に失点してしまいました。
高い位置でのキックインかコーナーになるのを待つのではなく、もう一つ早く、ゴールクリアランスでマイボールになった時にパワープレーに切り替えてもよかったかなというのは、私の反省です。あのタイミングでタイムアウトをとっておけば、もしかしたら選手たちも回復して、最後の局面でさらにいいパフォーマンスが出せたかもしれません。
定位置攻撃で押し切るかパワープレーするのか。その二つは正直悩みましたけど、まさか先に点取られると思わなかった。そこまで配慮ができなかった、考えられなかったところが私の大きな反省点ではあるかな、と。もっとしっかり押し切って、 最悪同点で終えられるっていうように、もう一つ早くプレーを切っておけなかったのは、大きな反省です。
──レギュラーシーズンの中で、何度かパワープレーに踏み切り失点して負けてしまうということが何度かありました。その経験も最後の決断を悩んだ要因としてあったのでしょうか?
そうですね。今シーズン、パワープレーでひっくり返されている試合の方が多いので……。練習では非常に質が高いので悪くないはずなんですが、試合になったらやっぱりわからないですよね。 ピッチのコンディション状態だったり、緊張だったり、練習ではない、いろいろなことがあると思います。
たとえば、最後の局面で菅谷がシュートをふかしてしまうとか、ロドリゴの足が当たらないとか、ああいうことがどうしても起こるじゃないですか。 それは誰もが起きることなので仕方ない部分だと思います。じゃあそれと、 リスクとリターンを考えた時にどうするかという迷いは常に頭の中ありました。
ただ、今日に関しては引き分けでは嫌だったし勝ちたかったので、最後の局面ではやっぱりパワープレーをしよう決めてはいました。ただ、その前に先に点を取られて、1–2から追いつけなかった。ただ、今日に関しては、前に失点したからどうかというところでの迷いは、そこまでありませんでした。もっと早くやりゃよかったなっていうところは、結果論としてあります。
──石田選手は、ファイナルシーズンだからという気負いはなかったという話がありましたが、監督はどうでしたか?
僕も気負いとかは、特別なかったです。残り5試合を自分たちが首位で迎えられるというところの方が大きかったですし、 もし負けたとしても勝ち点は失いますが、 優勝できなくなるわけでもない。なので気負いよりも、ここから1戦ずつチームがタイトルに近づいていけるかどうか、という楽しみの方が大きかったです。
ただ、今日勝てなかったので、今は悔しさのほうが強いです。こればかりは、全部勝ちが約束されているチームはないですからね。ここからのチーム力問われると思うので、次の試合が大事になるなと思っています。
──監督はどうでしたか?
僕も気負いとかは、特別なかったです。残り5試合を、自分たちが首位で迎えられるというところの方が大きかったですし、 もし負けたとしても、勝ち点を失っても、 優勝できなくなるわけでもないでというのは正直あったので、気負いとかっていうよりは、ここから1戦ずつチームがタイトルに近づいていけるかどうか、という楽しみの方が大きかったです。
ただ、今日勝てなかったので、今は悔しさのほうが強いです。こればかりは、全部勝ちが約束されているチームはないですからね。ここからのチーム力問われると思うので、次の試合が大事になるなと思っています。
──明日以降の試合に向けて、選手たちに声をかけたことは?
終わってしまった試合はもう戻ってこないので、もう気にする必要はないと伝えました。あと4試合をどう戦っていくかでしかないので、 1秒でも早く回復して、そこに向けていい準備をしていくことが、今自分たちができることです。
なので選手たちには、「早く飯食ってもう寝ろ」と。次の試合に向けて、いい準備をしてほしいと伝えました。
ここまでもずっと、完璧なプレーをしてきたわけではない
●石田健太郎|バルドラール浦安
──試合を振り返って。
監督も言っていた通り、自分たちの中のシュートが入らなかったことが全てだと思います。最後のカズ(菅谷知寿)のオウンゴールも全力で戻った結果です。
いつもと僕らが練習しているピッチとは違うところがあるので、そこにストレスを感じていたところもありましたが、それは全チーム同じことなので言い訳はできません。本当に失ったものはないので、明日勝ちます。
──上位の6チームとの5試合で、「全部勝って優勝する」と気負ってしまったところも?
「全部勝とう」と改まって話してはいないので、みんながどう思っていて、それがプレッシャーになっていたのかどうかかはわかりません。 でも、今シーズンは湘南にもシュライカー大阪にも名古屋オーシャンズにも負けているし、ここまでもずっと完璧なプレーをしてきていたとも思っていません。 ただ連敗もしていないので、1敗したからといってそこまで心配もしていないし、特に気負いとかはないんじゃないかなと、個人的には考えています。
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