更新日時:2025.02.03
契約満了から1年で初の日本代表入り。すみだ・丹羽脩人が今、大事にしていること【F1第24節|コメント記事/すみだvs大分】
PHOTO BY青木ひかる
1月27日から2月3日にかけて行われている、フットサル日本代表のインドネシア遠征。
これまで代表経験の少ないメンバーを中心にフレッシュな顔ぶれがそろうなか、すみだのドリブラー・丹羽脩人が初招集された。
しながわシティを契約満了となり、古巣・フウガドールすみだに戻った今シーズン。
丹羽は水を得た魚のように躍動し、現在チーム内最多の15得点を決め、抜群の存在感を発揮している。
「気負わずに、自分らしく」
F1での“リベンジイヤー”を戦う29歳が今、大切にしているマインドを語った。
無得点の1年で得た気づき
2024年、6月2日。すみだにとってホーム開幕戦となったこの日、チームのシーズン初ゴールを決めたのも、丹羽脩人だった。2019-2020シーズン以来、5年ぶりの古巣復帰を自ら盛り立てるファーストゴール。高まるファン・サポーターの期待感に応えるように、丹羽は、自身のFリーグキャリアで初の2ケタ得点まで、その数字を伸ばしている。
「チームメートも自分を生かす動きや声かけをしてくれるので、本当にやりやすい。ボールを持った時の、ファン・サポーターからの声援にも勇気づけられています」
昨シーズンは、自身にとって3年ぶりとなるF1での戦いに挑んだものの、結果は27試合出場で無得点と苦しんだ。
2021-2022シーズンにしながわに加入してからの3年間で、リーグ戦で1点もゴールを決められなかったのは初めてのこと。チームのF2優勝、そしてF1昇格に貢献してきた丹羽だったが、2023-2024シーズン終了後にクラブからは「契約満了」の通知を受けた。
「特に体の状態がすごく悪かった、というわけでもなかったんです。ただ、昨シーズンは、気負いすぎてしまったというか……。自分を追い込んで、より力を発揮できる選手もいると思うんですけど、僕はそれをやるといい結果につながらないタイプなんだなと実感しました」
自分が楽しみ、見ている人を楽しませる
ゴール数を意識しすぎて空回りをした経験を活かして臨む、この2024-2025シーズン。
丹羽は何よりも、大事にしていることがあるという。
「今シーズンはとにかく、『自分が楽しむ』そして『見ている人を楽しませる』ことを考えています。なので、自分がピッチに立つ時も、得点にこだわるのではなくて、いかにおもしろいプレーをできるかを考えています」
結果を追い求め、挫折を味わったからこそわかった「フットサルを楽しみ、楽しませる」ことで発揮される、自分の100%の力。しながわでも苦楽を共にした岡山孝介監督の下、その手応えを実感している。
「岡山さんがもっている、確固たるプレーモデルと秩序はブレない部分としてあります。だけど、チャレンジしてのミスには寛容だし、若手にも『もっと自分らしくやっていい』とチャンスを与えてくれる監督です。岡山さんの下で長くプレーできたからこそ自分のベースは上がったし、すみだでまた一緒にやれているからこそ、長所を尖らせることができていると感じています」
そしてつかんだ、日本代表のユニフォーム。この千載一遇のチャンスを無駄にはできないと意気込む。
「ひき続き、固くなりすぎず。絶対に緊張はすると思うんですけど、やっぱり“自分らしさ”は忘れずに。そして、このあとも続くファイナルシーズンや選手権でも、この遠征を経ての違いが見せられるように頑張ります」
日の丸を背負うプレッシャーを楽しんだその先、つるりと一皮剥けた丹羽の姿が見られるはずだ。
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