更新日時:2025.02.09
ファイナルシーズン3戦2敗…タイトル獲得へ、首位の指揮官・小宮山友祐監督が目指すマインドセット【F1第25節|記者会見/浦安vs町田】
PHOTO BY伊藤千梅
【Fリーグ】バルドラール浦安 1-5 ペスカドーラ町田(2月8日/岸和田市総合体育館)
2月8日、岸和田市総合体育館にてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第25節が行われ、バルドラール浦安とペスカドーラ町田が対戦。浦安は1-5で敗戦した。
試合後、浦安の小宮山友祐監督と石田健太郎が記者会見に出席した。
優勝を投げ出すか、つかみ取るかは自分たち次第
●小宮山友祐監督|バルドラール浦安
──試合を振り返って。
タイトルを獲る上で大事な試合でしたが、立ち上がりからうまくいかず、難しい試合になってしまいました。特別何かが悪かったというよりも、いろいろな要素が絡み合ってしまった結果だと思っています。その要素には、プレッシャーや責任などもあると感じています。なにより勝ち点3がほしかったですし、悔しい気持ちはありますが、切り替えたいと思います。
──パワープレーの途中でタイムアウトを取っていましたが、そこで選手たちに何を伝えましたか?
難しいところなのですが、1-4がパワープレーをして同点にできる点差か、という考えは正直ありました。優勝争いを考えた時に、得失点差はすごく大事になります。
GK攻撃とパワープレーで、どちらが勝つ可能性が高いかを考えた時に、イゴールからチャンスが生まれていたので、GK攻撃を継続してもいいと思っていました。ただイゴールが負傷してしまったので、一旦パワープレーを選択して、うまくいかなかったらやめようと思っていました。
なので、タイムアウトでは「パワープレーはもうやめよう。このまま1-5で終わっていい。この試合を捨てるというわけではなく、タイトルを獲るために必要なことで、俺の全責任でそうしたいと思っているから受け入れてほしい」と伝えました。ある意味で負けを覚悟したと言いますか、勝ち点も大事だけど、失点を重ねて得点差が広がることのほうが良くないと考えました。
1-4の時に決断できたら良かったな、とも思います。ただ、選手たちは絶対に勝ちたいと思いますし、このまま終わっていいと伝えるかどうかは難しい判断でした。
──敗戦にはいろいろな要素があるなかで、一番の要因は?
そうですね。攻撃の終わり方は良くなかったですし、失点した場面は、何度かある攻撃のなかでも終わり方が悪くてカウンターを受けたシーンでした。撤退も一瞬遅かったですし、ファウルしてでも止める選択肢もあったと思います。
そういった部分がなぜこの試合で出てしまったかはわからないですが、もったいなかったと感じています。どんな試合でも、最後まで体を張ってやり切ることは、ここまでの試合でやってきました。それが今日出せなかったのは、徹底しているようで、まだまだ足りなかったのかなと思います。
──残り1週間、改めてそこを徹底するために何をしていきますか?
もうマインドセットだと思うんですよね。一旦、今日の試合のことは忘れていい。いつも言いますけど、負けは戻ってこないですから。今日の試合で悪かったことは受け入れて、自分たちがこれまでやってきたこと、何で勝ってきたかも含めて、もう一度気持ちをセットするしかありません。
2連戦の相手は名古屋としながわです。そこに対してどれだけ自分たちのプレーができるかが大事です。今日のように出せない時もありますが、それは選手を続けている以上、絶対につきまとうことなので、逃げても仕方がありません。
ただ逆の言い方をすると、これは自分たちだから体験できることでもあります。タイトル争いをしているから今のようにうまくいかない経験ができるわけで、それは喜んだほうがいいし、うれしく思ったほうがいい、と。
優勝は今、自分たちの手の中にあります。それを投げ出すか、つかみ取るのかは自分たち次第です。
先ほど選手たちにもミーティングで伝えましたが、全力でやって結果が出るときもあれば、出ないときもある。だから、まずは自分たちの力をすべて出すことを考えて、結果を出すために必要なことをやり続けるしかない。全力でやっていなくて、勝ってしまうことが一番良くないと思います。今日は負けてしまいましたが、それをしっかり受け入れたら、絶対成長できると思うんですよね。
他責にしないで自分と向き合う。それは私もそうです。もう一度、しっかりと向き合わないといけないと思います。
──自分と向き合った上で、監督として選手たちにどんな働きかけをしていきたいですか?
なかなか浮かばないですが……おそらくプレッシャーや緊張が選手にとっていらないものなのかなと思うんですよね。だから、そういうものをどれだけ排除してあげられるか。
当然この記者会見でもそうですし、選手たちは当たり前のように「あと二つ勝ったら優勝だよね」といろいろなところで言われると思うんですよ。それをしっかりと受け止めて進んでいけるメンタリティが必要です。
ただ、今日はうまくいかなかったけれど、選手たちはそれをすでにもっています。だから、自分たちらしさを出させるために、ヘラヘラするということではなく、今置かれてるところをきちんと理解して、今日の敗戦をしっかりと受け止める。なにで勝つかも、どうしたら負けないかも含めて、進むべき方向へと導いていけたらな、と。
私はピッチに立てないですが、本当に選手たちのことを、全員を信じています。エラーが起きようが、ミスしようが、失点しようが、そこへの信頼は何一つ変わりません。
だから選手には、ここでプレーする実力があるからFリーグの舞台にいることを、もう一度しっかり伝えたいです。優勝争いができる選手たちであり、チームなのだということを彼らに伝えて、自信をもってプレーをしてもらうための準備をすることが一番だと思っています。
小牧ラウンドでも“いつも通り”
●石田健太郎|バルドラール浦安
──試合を振り返って。
優勝が懸かっている、いないにかかわらず、負けていい試合はないですし、シンプルに勝ちたかったです。湘南戦でも言いましたが、連敗しないことが大事なので、名古屋としながわに勝って、自分たちの力で優勝したいです。
──小牧ラウンドで、サポーターにどんな姿を見せたいですか?
見せたいのは、優勝して喜んでいる姿です。僕らは誰もリーグ戦で優勝したことはないですが、それを1週間イメージしてやり続ける必要があります。
試合後のミーティングで、監督は「俺のせいにしてくれ」と言っていましたが、ピッチでプレーしているのは選手たちです。うまくいかないことも、誰かがミスすることもありますが、チームとしての決まりごとはもっと徹底してやらないといけません。そこを全員でもう一度確認して、やり続けて、残り2戦を勝って終わりたいと思います。
──ピッチに立っていて、得点が入らない要因は何だと思いますか?
湘南戦ではフィウーザがいい活躍をしていたように、自分たちの要因だけかはわからないですが、たくさん点を取っている試合はいろいろな形からゴールできています。今シーズンの浦安は得点パターンが多いですが、単発で終わるのは良くないですし、今日の試合も攻撃にもう少し厚みをもたせたほうがいいと感じました。ただ、打ち続けるしかないですし、やり続けるしかないと思います。
──自分と向き合った上で、次の試合に向けて何をしていきますか?
僕はいつも通り、体のケアも含めて1週間しっかり準備することが一番大事だと思っています。
こういう試合は楽しいですし、しながわ、名古屋と最後に対戦できるので、楽しみな気持ちのほうが僕は大きいです。
その上で、そういう大事なときに勝たせられるような選手にならないといけないと強く思っています。来週こそはチームを助けられるように、いつも通り、頑張りたいと思います。
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