更新日時:2019.01.19
【F1第26節/立川・府中×大阪】大阪とのシックスポインターを分けた部分は「相手には良いカウンターさせず、こちらは良いカウンター」(立川・府中 谷本俊介監督)
PHOTO BY軍記ひろし
12月8日(土)、DUARIG Fリーグ2018/2019 ディビジョン1の第26節、立川・府中アスレティックFCvsシュライカー大阪がアリーナ立川立飛で行われ、2-1で立川・府中が勝利した。
2位の大阪と3位の立川・府中による上位対決は、開始早々の19秒に大阪が先制して立川・府中が追いかける展開となる。しかしその後はミドルレンジから積極的にシュートを狙うなど、ホームチームがよりゴールに迫っていくと、13分にはカウンターからゴール前で混戦となり、最後はジョーが押し込んで同点で試合を折り返した。
後半の立ち上がりこそ大阪が主導権を握ってチャンスを作っていく。しかし立川・府中も徐々に攻勢を強めると試合はオープンな展開へ。それでもお互いにチャンスを決め切れずに終盤を迎えると残り39秒。高い位置でボールを奪った立川・府中がショートカウンターから最後は内田隼太がゴールを奪い逆転に成功。直後に大阪がパワープレーへと移行するも最後まで防ぎきって試合は終了。勝利した立川・府中は、大阪との今季3試合で3連勝としている。
雑草魂が功を奏す
谷本俊介監督(立川・府中アスレティックFC)
──試合を振り返って。
色々な意味で今日のゲームはビッグマッチでした。我々のホームゲームで今年のラストでした。お客さんの前で試合ができる状況で、伊藤園さんという素晴らしいスポンサーが盛り上げてくれました。
また、プレーオフ争いの中で順位が1つ上の相手を抜くためには勝たなければいけません。そういう大きく2つのトピックでどう試合を勝ちに持って行くか。そのポイントも2つあって1つはメンタル面が大きいです。
実力が均衡した相手だと思うので、その中で勝つためにはグループの一体感。彼らにあってこちらにないもの、こちらにあって彼らにないものとして環境の差があると思います。彼らは大きなスポンサーがあり、扱えるお金も大きくプロに近い環境です。
僕らは逆で、選手は仕事をしながらプレーしている環境は変わりませんし、練習も外に近い屋内コートです。なので、選手たちには雑草魂。いかにむしり取られて、踏みつけられても何度でも立ち上がる精神が大事だと話しました。
その言葉通り、最初に失点しましたが倒れずに起き上がって最後まで勝ちを目指しましたし、そこが功を奏したと思います。
2つ目は技術、戦術面です。攻守の切り替えが差を分けると思った中で、彼らの先制点はカウンターからの失点。逆に僕らの最後の点もカウンター。そこでの攻守の切り替えがうまくいくチームが勝つであろうと。相手には良いカウンターさせず、こちらは良いカウンターをする。その分かれ目がポイントでした。
その部分で最後に結果として得点に繋がってよかったと思います。ただ、まだまだ地力の差は相手の方にあるのかなと。うちが足りていない部分があるので、まだ残り7試合あるのでその中でしっかりとプレーオフに行けるように、選手たちと戦いながら成長させていければと思います。
──大阪を相手に今季は3試合で3勝だが、良い印象があるか。
それぞれの試合で、内容は違いますが今日の試合でいえば8人の対決ならば負けているでしょう。1stセット2ndセットだけならば相手が上かもしれませんが、9人、10人、11人を合わせると自分たちが上回っていたかもしれません。
彼らは限られた8人しか出ておらず、たまに違う選手が出てきました。そこ部分での疲れ、疲労感があったのかなというのが今日の分かれ目だったかもしれません。また、彼らの強みは攻撃力。その攻撃力の抑え方。守備で簡単にやられない。
相手が守備している時も良いカウンターをさせないかのマネジメントが、3戦ともにできていたと思います。その2つですね。守備と選手層。彼らはチアゴが欠場していて、そこは大きな差だったと思います。彼らにとってはマイナス要素に働いたでしょう。
前の2戦も結局は同じことなのかなと。守備で良い攻撃をさせないこと、こちらが点を取るときはほとんどがカウンターシチュエーションでしたが、運動量や切り替えの速さで上回れたと思います。
──大阪は同点の状況ならば立川・府中が先にパワープレーをしてくると言っていたが、その考えはなかったのか。
前回も同じように3-3のスコアで、最後に自分たちの良い4枚をぶつけて挑みました。これはある意味パワープレーで、今はチームの力を分散させて平均化していますが、それを最後にまとめて最後のスクランブルを組みました。それがダメならばパワープレーの考えもあったかもしれません。
今日はそのままの状態で勝てると思った中で、ミックスしたセットがそのまま点をとってくれました。一応、ピッチ上の感覚を確かめるために、皆本を呼んで話を聞きました。彼はパワープレーよりもそれが良いと言ったので、僕も同意しました。
彼に聞いたのは、残り1分で時間稼ぎも含めてこちらがリスクマネジメントしながら1チャンス決め打ちで何かの形をやってシュートで終わってブザーで終わる。そういうシナリオもあるのではないかと聞きました。
彼はパワーセットで行ったほうが良いんじゃないかと言ったので、選手を信じてその選択をしました。
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