更新日時:2025.02.16
守護神負傷で緊急出場も、浦安歴8年・福重勝徳が見せる余裕「ラスト2試合、無失点で守り切れれば優勝できる」【F1第26節|インタビュー/浦安vs町田】
PHOTO BY伊藤千梅
【Fリーグ】バルドラール浦安 1-5 ペスカドーラ町田(2月8日/岸和田市総合体育館)
2月8日、岸和田市総合体育館にてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第25節が行われ、バルドラール浦安とペスカドーラ町田が対戦。浦安は1-5で敗れた。
1-2で試合を折り返した浦安は、同点に追いつくべく意気込んで第2ピリオドに臨んだ。
しかし24分に追加点を許し点差が広がると、26分に浦安の守護神・イゴールが相手選手と接触し、腰から落下。浦安にとっては不穏な空気が流れるなか代わってピッチに立ったのは、浦安在籍歴8年目のベテラン・福重勝徳だった。
一時は先発時の勝率の高さから“無敗の男”と呼ばれた福重は、カウンターのピンチを片手で阻止。30分には得点を許してしまったが、第3節ボルクバレット北九州以来、8カ月ぶりの出場とは思えぬ落ち着きを見せた。
2位・名古屋オーシャンズ戦を前に手痛い敗戦後、“余裕”さえ感じられる柔らかい表情で、福重が優勝争いのクライマックスに向けての思いを語った。
いつ出てもいいように、日頃から準備はできている
──試合を振り返って。
悔しいですね。もう優勝が目の前まで迫ってる状況で、勝ち点3を積み上げられなかったことは本当に悔しいです。散々シュートを打ってなかなか決まらなかったことを考えると、日頃僕たちも練習でもっと止めて楽にして、点が入るようなところまで僕らもサポートできたらよかったです。
──イゴール選手が痛んでしまい、26分で急遽出場する形になりました。どういう気持ちでピッチに立ちましたか。
イゴールも今シーズンすごいパフォーマンスをできているからこそ、怪我につながる可能性が高いと理解をしていました。僕は一応ベテランなので、あの状況で緊張することはないし、いつ出てもいいように日頃から準備はできている状況だったので、逆に落ち着いてプレーはできていました。それでも、1失点してしまったところは悔やまれます。
──ピッチに立ってすぐにカウンターのピンチを防いだシーンは胸が熱くなりました。
僕らは普段からGKをあげてプレーしていて、キャッチして返すのも逆に返されるのも日常的に起きていることなので、あのシーンもGKにキャッチされた瞬間にしっかり戻るという意識づけができていました。だから焦りよりも、むしろ余裕をもってプレーできました。
──今シーズンうまくいかずに勝ち点を逃した試合と今日とでは、なにか共通点があるのか、外から見ていて気になるところは?
同じ共通点があるのならば、チームとしてそこは絶対に改善しなきゃいけないと思うんですが……。ただ、どうしても、点が入らない試合で苦しんでいるというのはありますよね。点を取られても取り返せる力が今シーズンのチームにはあると思っていて、今日も本来であれば4点か5点は取れたはずです。でも、今日は1ゴールしか取れなかったず、そのまま攻撃も守備もリズムに乗れないまま試合が進んでしまいました。セットプレーでもいいので、「ゴールを決める」ことを打開策として、次の名古屋戦に臨みたいです。
──個人として悔しさもあるかと思いますが、福重選手をはじめベンチメンバーの協力があってこそ、今の浦安の強さを支えているんだろうな、と。どんな気持ちでここまでのリーグ戦を戦ってきましたか?
僕はもう、今シーズンに関しては「チームが勝てばいい」とずっと思っています。だから、出れていない時間も、ベンチでできることを最低限やる。そのなかでも、「声で1点は防げる」という話は僕が浦安のセグンドにいる頃からずっと刷り込まれてきたことです。ベンチからの声かけで得点に結びつけることは難しいと思うんですが、「右に相手の選手がきてるよ」と外からの声が届けられれば、一瞬動きが速くなって失点を防げるかもしれない。
この間SALの記事で染野(伸也)も話をしていましたけど、空(涼介)も含めてセグンド上がりの選手はそういう意識でずっといるんじゃないかなと思います。
──次節の小牧ラウンド、浦安のGKチームとしてどんな戦いを見せていきたいですか?
藤原潤GKコーチも含め、イゴール、成田宇弘と全員がいいマインドをもってずっとトレーニングできています。ラスト2試合、無失点で守り切れれば優勝できる。必ず勝ち点を1でも積み上げて、しっかり優勝をつかみ取りたいです。
取材・文=青木ひかる
1996年7月31日生まれ。神奈川県出身。大学在学中、Jリーグや学生サッカーに魅了され、スポーツライターのアシスタントとして現場での取材経験も積む。スポーツ写真販売などを手がける一般企業を経て、2023年にスポーツメディアを運営する株式会社ウニベルサーレに入社。現在は横浜FCのオフィシャルライター、サッカー専門新聞エルゴラッソの横浜FC担当としても活動しながら、フットサル全力応援メディアSALにてFリーグやフットサルの魅力を発信中。
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