更新日時:2018.12.09
【Youはどうやって日本語が上手に?】来日12年目のボラは聞いた言葉をマークして意味がわからなかったら人に聞いて覚える!
PHOTO BY本田好伸
ひらがな、カタカナ、漢字の3種類がある日本語は「世界で一番覚えるのが難しい言語」とも言われている。
現在、フウガドールすみだで活躍するブラジル人のボラはFリーグ初年度からプレーし、今年で来日12年目になる。12シーズンもプレーしているだけあって得点数は歴代3位。そして今では日本語も流暢に操り難なくコミュニケーションを取っている。
そんなボラはこれまでどんな努力を重ねて日本語を話せるようになったのだろうか。ボラ流の外国語の覚え方を伝授してもらった。なおインタビューは、本人が話した言葉を可能な限りそのまま再現する形で掲載する。
実は日本語に自信がない!?
■Step1 (来日前~1年目)来日前から1年目はどれくらい話せたの?
──来日前、ボラ選手は日本語をどれぐらい喋れましたか?
もう全然。本当、ゼロ。
──そして来日1年目、名古屋オーシャンズに加入したときはどうしていましたか?
1年目は名古屋でちょっと勉強していたけど、1年目は5%ぐらい。通訳いたから。あとは日本人もポルトガル語ちょっと喋れるからそんなに。
■Step2 (2年目)先生を付けて本格的に勉強した
──名古屋に居たときは5%?
「頑張って」とか「おはよう」とか簡単な言葉、1年目覚えた。2年目は(覚えた単語は)どんどん増えたけど文章はできない。
──それからどのようにして日本語を上達させましたか?
最初は、先生を頼んだ。本当、ちょっとだけ勉強した。クラスみたいな感じで文章、例えば「今日は水曜日です」とか。そんな感じの簡単な日本語。あとはもう今まで全然。聞くから覚える。だからそんなにまだ上手くない。
──上手くないと言いつつすごく上手だと思いますが……。
いやぁ……。僕は自信ないよね。インタビューのとき、全然なにも出てこない。普通だったら話せてるけど、インタビューとかするときはもう全然。間違える多いね。もっと綺麗に文章を使いたいけど、出てこない。
■Step3 (3年目~現在)湘南ベルマーレ時代にどんどん上達
──それから湘南ベルマーレに移籍しましたがそのときはどうでしたか?
ベルマーレにいたときは20%ぐらいかな。今は35か45%だけど(笑)。ベルマーレのときからどんどん慣れたと思う。通訳いないから自分でも話さないといけないからそれはどんどん上手くなっていった。前(名古屋)は通訳いたからそんな気持ちなかった。ベルマーレのときは自分で頑張らないといけなかったから、それからちょっと勉強して上手くなった。
■Step4 (現在)新加入のガリンシャの日本語のスキルは?
──ちなみに、9月に加入したガリンシャ選手は何%ぐらい日本語ができますか?
ガリンシャは、1%ぐらいかな(笑)。「大丈夫」とか「おはよう」とか「お疲れ様です」とかそれぐらい。
──アドバイスとかはしないのですか?
アドバイスはしないかな。ガリンシャは来たばかりだからプレーのことにすごい集中しているから。
──なるほど。試合中、同じセットになったときはピッチ上でガリンシャ選手の通訳をしたりしますか?
練習のときはする。聞くのは全然大丈夫だけど、喋るのは難しいね。だから日本語からポルトガル語の通訳だったら全然大丈夫。逆は難しいね。ガリンシャが言うポルトガル語から日本語、それは難しい。
■Step5 ボラ流の言葉の覚え方とは?
──今、外国語を勉強している方のためにもボラ選手がどうやって日本語を上手く覚えたのかアドバイスをお願いします。
例えば聞く言葉をマークしたら日本語を覚えやすいと思う。いつも日本人と一緒だから知らない言葉言ったら「何それ?どういう意味」って。それやったらたぶん覚えやすいと思うけど、それは俺してない(笑)。でもこれからやる。それと先生に頼む。先生に頼んだらもっと上手くなる。
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