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作成日時:2025.02.16
更新日時:2025.02.16

浦安初優勝のキーマン、本石猛裕。スランプを乗り越えるエースの決意「自分が決めて、勝つ」【F1第26節|インタビュー/名古屋vs浦安】

PHOTO BY伊藤千梅

【Fリーグ】名古屋オーシャンズ 3-6 バルドラール浦安(2月14日/パークアリーナ小牧)

Fリーグ初優勝に王手をかけたバルドラール浦安。その牽引役が本石猛裕であることに異論はないだろう。序盤戦からゴールの山を積み上げて、得点王レースを独走してきた。

だが、終盤戦ではチャンスを逃す場面が目立ち、驚異的なペースで追い上げてきた名古屋オーシャンズの清水和也(29得点)に1位を明け渡してしまった。

逆転のために残されたチャンスはあと1試合のみ。単独1位には5点が必要な状況だ。浦安のエースは「Fリーグ王者」と「Fリーグ得点王」、二つの称号を貪欲に狙う。

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名古屋に勝つことだけを意識した

──本石選手は町田時代にリーグ戦で名古屋に勝った経験がありますよね。

はい、最後に所属したシーズン(2022-2023)は1勝1分でした。ただ、浦安に来てからは初めてです。

──浦安優位とされながらも負けたら状況がひっくり返る一戦でした。どんな感覚で臨んでいたのでしょうか?

名古屋には今シーズンも(1分1敗と)勝てていないのですが、ゲーム内容は前節も前々節も、僕らがずっと攻めていて決めきれなかったことが一番の要因です。なので名古屋への苦手意識はそれほどありませんでした。

僕らは1位にいましたけど、勝ったほうが優勝に近づくなかで、名古屋にはすごく勢いがあったのでチャレンジャーの気持ちで向かおうと。先週の町田への敗戦によりメンタル的にかなり難しく、みんな落ち込んでいました。そこから「名古屋を倒す」とマインドセットできたことが良かったと思います。

──名古屋に追われるプレッシャーは相当なものではないでしょうか。

やはり名古屋は終盤戦に入って追い上げてきましたし、本当に油断できない相手だなと。ずっと1位で走り続けたことは僕自身、Fリーグのキャリアで初めてですし、みんなも迎え打つ立場は初めてだったと思います。でも、順位は関係なく、チャレンジャーの気持ちを忘れずに、ベンチを含めて全員で戦うことができました。

勝ったら本当にデカいという一方で、負けたら本当に地獄というか。脳裏には両方がありました。ここを乗り越えないと選手としてもチームとしても一皮剥けられないことを、みんなが理解して体現した成果が出たと思います。

──どうやってマインドセットしたのでしょうか。

特別、変わったことはありません。とにかく名古屋だけ見て、この試合に勝つことだけを考えました。勝てば、自分たちで優勝をつかめる。本当にラストのラストのところにきているので、もう一度、一からというか。今まで積み上げてきたものを無駄にしないで、でも、意識しすぎないように。この1週間、一人ひとりが名古屋だけを意識して取り組んできたことが一番だと思います。



5点決めて勝って優勝できたら最高

──ご自身のパフォーマンスはどうでしたか?

僕は点を決めないといけないポジションですし、ずっと試合に出ていましたから(ゴールで)勝利に貢献したかったですけどね。みんな気合が入っていたし、体を張っている姿を肌で感じていました。イゴールもずっと止めてくれて、僕が出ていない時でも他のセットが体を張ってくれていたので、本当に勝つことだけを意識していました。

チームが勝ったことが本当にすべてです。もちろん葛藤はありますし、個人として悔しい気持ちもあります。清水(和也)選手とは得点ランキングで4点差があって、追いつきたい気持ちはあります。得点王争いは、見ている人にとってもそうですし、自分のキャリアということでも一皮剥けることを今シーズン大事にしてきたので。

本当に今日も取れるチャンスがいっぱいありましたし、みんながゴールを取らせてくれるパスを出してくれたので、その期待に応えられなかったことが悔しいですね。

──もっと難しいゴールを決めてきたことを考えても、意識しすぎていた?

何かが違うわけではないんですけどね。自分としては気負っているわけではなく、本当に勝つことがすべてだったので、得点は取れればいいかなって。(田中)晃輝が2点を取ってくれて、アシストもありましたから、僕はあわよくばという感じで。ゴールについては悔しいですけど、やっぱり勝てて良かったという思いがあります。

──シーズン序盤のインパクトがやや薄れてしまった印象もあります。

そうですね。対策をされているかわからないですけど、マークも厳しくなってきましたし、今までなら出てきたようなパスを消されることもあります。自分で打開しないといけないところは自分の課題ですね。そうやって点を決めることが求められていますし、日本代表でもそこは必要不可欠なポジションだと思っています。

序盤と比べてゴールを取れていないことは自分が一番感じていますし、悔しさがあります。もどかしい気持ちもあります。でも、そこで焦れることなく、チームが勝つことを大事にしてやってこれたとは思っています。

──次の試合は引き分けでも、あるいは負けても得失点差で優勝となります。ただ、本石選手のゴール数で言えば清水選手の数字を超えるには5点が必要で、なおかつチームも「勝って決めたい」と。意気込みをぜひ。

得点王争いにはあと5点が必要です。それに、負けて優勝するよりは、得失点差のことなどもありますけど、絶対に勝って優勝できるように。自分が決めて勝ちます。5点決めて優勝できたらそれは最高ですね。

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