更新日時:2025.02.21
「サポーターを煽ったのは、初めて」冷静なバランサー・菅谷知寿が見せた先制ゴール後の衝動【浦安/優勝インタビュー】
PHOTO BY伊藤千梅
【Fリーグ】バルドラール浦安 5-5 しながわシティ(2月16日/パークアリーナ小牧)
2月16日、Fリーグ2024-2025 ディビジョン1 ファイナルシーズンの小牧ラウンド(第27節/最終節)が行われ、レギュラーシーズン終了時点で首位・バルドラール浦安と2位・しながわシティが対戦。5-5で引き分け、悲願の初優勝を果たした。
ファーストセットの主力である菅谷知寿は、加入1年目ながらリーグ戦全27試合に出場。最終戦となるしながわ戦では、優勝へ大きく弾みをつける先制点を挙げた。
普段は冷静なプレースタイルの菅谷だが、このゴールの直後、珍しく観客席のほうを向いて両手を突き上げた。その煽るような仕草に、ファン・サポーターからも大きな歓声が沸き起こった。
試合後、菅谷は先制点を決めた瞬間に何を感じていたのかを語った。
先制点を取って、流れを自分たちのものに
──率直に今の気持ちを聞かせてください。
本当にうれしいの一言でしか表せません。「やっとだ」という感じです。ファイナルシーズンの初戦で負けて、追いかけられる立場として勝ち点を迫られるなかで、うまくいかないこともありました。
それでも、自分たちがやってきたことを信じて1年間積み上げてきたものを出せれば、絶対に負けないし優勝できると、みんなが思いながら戦ってきました。
Fリーグのタイトルは毎年目指していましたけど、それが現実になったことで、自分のキャリアアップのために移籍をして、この1年間やってきたことは間違いなかったと確信しました。もう、本当にうれしかったです。
──今日の試合を振り返っていかがですか。
優勝するための点差としては、だいぶアドバンテージがあったと思います。そのなかでも先制点を取って、ゲームの流れを自分たちのものにするという話は、前日のミーティングからしていました。守るのではなく、勝ちにいく姿勢を体現する意味でも、先制点が取れて良かったです。
長い時間パワープレーをされてしんどい時間もありましたが、なんとか引き分けで、負けずに終われたことは良かったと思います。
──先制点を決めた時は、ファン・サポーターに向かって煽るような仕草をしていました。
そうですね。僕がサポーターのみなさんを煽ったのは、初めてだと思います。なかなかそういったことを人にやるタイプではないのですが、今日は本当に優勝したい気持ちが強くありました。サポーターのみなさんもそれに応えてくれましたし、ここからもう一つギアを上げていこうという思いで、ちょっと気持ちが溢れ出てしまいましたね(笑)。
──今節、アシストやゴールにつながるプレーが多くありましたが、意識していたことはありますか?
相手も点を取らないといけない状況だったので、強くプレスを掛けてくるだろうなと予想していました。僕はどちらかというと、そういうふうに前から来てくれたほうがうまく入れ替われるので、そこでチャンスを生み出せればと思っていました。
最初の1、2点目に絡むことができたのは良かったですが、パワープレー返しを決めていたら、よりチームが楽になった場面が3回ほどあったので、そこは反省です。
──浦安加入1年目ですが、チームにかなりフィットしているように感じました。
僕は、この選手と一緒に出たいとか、この選手がいないとやりづらいみたいなことはありません。どの選手も一人ひとり特徴があるので、そこをうまく引き出してあげられるようにと思いながらプレーしています。練習を一緒にすれば、得意プレーややりたいことはなんとなくはわかります。
もちろん長く一緒にプレーしているほうが、何も言わずに意思疎通できることもありますけど、僕はサポートする側の選手ですし、元々クワトロもやっていました。本石(猛裕)とは一緒にプレーをしていましたし、(石田)健太郎は同い年で、移籍をする前から「一緒にやりたいね」と話もしていたことからも、すぐに馴染めたと思います。
──リーグ優勝をして、今後の展望を聞かせてください。
今シーズンは、一度負けても連敗をしていません。チームの状態が悪くなっても、そこから這い上がって戻ってこれたことが、優勝した要因だと思います。
ここからは今まで以上に、経験したことがない責任やプレッシャーを感じる立場になると思います。でも、自分たちがやってきていることに間違いはないので、それを一つひとつ積み重ねていければ、また優勝できる。
小宮山監督は今シーズンで退任しますが、監督が変わっても、自分たちが今までやってきたことを変えずに、強い集団として一緒の方向に向かっていければいいと思います。
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