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作成日時:2025.02.28
更新日時:2025.02.28

王座陥落。名古屋オーシャンズの象徴、吉川智貴が語ったクラブの現在地「“絶対王者”に値しなかった」【F1第27節|記者会見/名古屋vs立川】

PHOTO BY本田好伸、伊藤千梅

【Fリーグ】名古屋オーシャンズ 3-2 立川アスレティックFC(2月16日/パークアリーナ小牧)

2月16日、Fリーグ2024-2025 ディビジョン1 ファイナルシーズンが行われ、小牧ラウンドの第27節で名古屋オーシャンズと立川アスレティックFCが対戦。名古屋は3-2で勝利した。

14日の浦安戦での敗戦後、記者会見を欠席した吉川智貴が、最終戦後に姿を現した。吉川は多くを語らなかったが、「今季のオーシャンズは“絶対王者”と呼ばれるに値しなかった」と厳しく総括。自分自身に対しても「何かが足りなかった」と省みた。

吉川が会見で口にした言葉とは。

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歴史上一番競争率の高いシーズンだった

●名古屋オーシャンズ|イマノル監督

──試合を振り返って。

苦戦した試合となりました。試合に入るのが難しくなりましたが、それでもいいプレーはできたと思いますし、最後までプロフェッショナルな姿勢を見せることはできたと感じています。

──主力である清水和也選手とアンドレシート選手を欠くなかでの試合でしたが、選手の組み合わせが変わるなかで、どのようなプランで試合に臨んだか教えてください。

清水とアンドレシートはいませんでしたが、メンバーの層は厚いと思っています。それ以外の選手たちで戦えましたし、どの選手も準備はできています。今日の試合で勝つためのプレーをしっかりと表現してくれたと思います。

──優勝を逃してしまった要因をどのように考えていますか。

今シーズン起こったことは、今ロッカーにいる選手たちがよくわかっていると思います。このチームは負けてはいけないチームです。しかし、データ的に見ても、今シーズンは歴史上一番競争率の高いシーズンだと思います。前半戦で勝ち点を「15」落としたことや、上位チームとの直接対決で勝てない試合があったことが、リーグ優勝を逃した要因だと思っています。

また、最後まで優勝のチャンスがあったなかで、自分たちがそれをつかみ切ることができませんでした。それでも今シーズン、さまざまな変化をしてもついてきて、最後の最後まで人生を懸けて戦ってくれた選手たちには本当に感謝しています。

優勝を逃したことに関しては、しっかり自分たちが学びに変えて次に進んでいかなければなりません。うまくいかない時でも、自分たちはするべきことを継続して、次につなげたいと考えています。

──篠田龍馬選手が、久しぶりにピッチに立つことになりました。ベンチからの声出しなど、チームを支えてきたと思いますが、篠田選手の存在をどのように考えていますか。

今日、いい試合をしてくれたことは喜ばしいことで、感謝しています。彼は常に試合に出る時でも出ていない時でも、みんなのことをサポートしています。練習でも一瞬も手を抜かずにいつもいいプレーをしています。

GKに関して言うと、監督はどちらかが出られないという決断をしなければならないので、すごく苦しいことです。フィールドの選手も、12人全員を出すことは難しい。それでも常に準備してるメンバーもいますし、その状況でもそのような振る舞いができることはすごく素晴らしいことだと思います。

全日本選手権は連戦となりますし、彼を起用しようと思っています。すでに準備できているとは思いますが、試合勘のこともあるので、全日本選手権を見据えて今日は起用する判断に至りました。



今までの名古屋オーシャンズではなかった

●名古屋オーシャンズ|吉川智貴

──試合を振り返って。

リーグ戦の最後を勝利で締めることができて良かったです。

──浦安戦の敗戦で優勝の可能性が潰えることになりました。浦安戦後に、吉川選手がチームメイトに声をかけた言葉はありますか。

正直何もなく、昨日は何も話していません。今日の試合前までも特に何も話しませんでした。こういう状況でも最後までやり続けることは、当たり前です。プロである以上、それは最低限のこと。今できる状態で100%を出し切ることが、普通のことだと思います。

試合前には、「自分たちは優勝しなければならないチーム。優勝の可能性がなくなったにもかかわらず、応援に来てくれたたくさんのサポーターのためにも今日は勝つ必要がある」と、みんなに伝えました。

──優勝を逃した要因について。

負けた原因は自分のなかでは正直はっきりしてますが、どこまで喋るか整理できていません。選手権の時でもいいですし隠すつもりはないので、また後日、別の機会にしっかり話したいと思います。

ただ、一つ言えることは、今までの名古屋オーシャンズではありませんでした。残念ですが“絶対王者”と呼ばれるチームには値しなかった。そこに尽きると思います。

──そのチームの状況に吉川選手は気づいていたなかで、自身の働きかけが足りなかったと感じていますか?

そうですね。結果が出なかったということは、何かが足りなかったということです。選手のなかで責任のあるキャプテンという立場で、このような結果になったことに対して、自分が一番責任を感じています。

もっと違うやり方もあったのでは、とも考えています。いろいろと振り返っていますが、何かが足りなかったことは事実です。それを受け入れて、次に向かうチャンスがあれば、チームとして次の戦いに向かわなければなりません。絶対王者と呼ばれる名古屋オーシャンズに戻れるかどうかわからないですが、絶対そういうチームにならないといけないと思っています。

──気持ちの整理はまだできていないと思いますが、浦安戦が終わった瞬間にどのようなことを感じましたか。

そのことについては後日でもいいですか……。またしっかり話します。

──この後、すぐに全日本選手権が始まります。気持ちの切り替えは難しいと思いますが、大会に向けてどのように臨みたいですか。

自分たちはプロなので、どのような状況でも試合が来ればやらなければなりません。立ち直り方は一人ひとり違うと思いますが、やらないといけない、それだけです。前のオーシャンズのような強さを取り戻すためにも、しっかりと試合することは大事です。当たり前のことを当たり前にやるだけです。

──前回優勝を逃した時、吉川選手はスペインにいました。今回は当事者として、優勝を逃す経験をして、クラブのためにも王者の座を取り戻さなけければならないという気持ちはありますか。

取り戻さなければならないと思いますが、どうでしょうかね。そういう気持ちも含めて後日お話ししたいと思います。



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