更新日時:2025.03.21
「最近“やっとフットサル選手になれたかな”と感じています」1ゴール1アシストで勝利の立役者となった藤川侑哉【全日本選手権準々決勝|インタビュー/しながわ】
PHOTO BY伊藤千梅
【第30回全日本選手権|準々決勝】しながわシティ 4- 1 フウガドールすみだ(3月20日/駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場)
3月20日、駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場でJFA 第30回全日本フットサル選手権大会の準々決勝が行われ、第3試合ではしながわシティとフウガドールすみだが対戦。しながわが4-1で快勝を収めた。
今シーズンのF1でクラブ史上最高位の3位と健闘したしながわが、立ち上がりから試合の主導権をにぎる。第1ピリオド2分、藤川侑哉の落としを受けた山田凱斗がゴール左上隅に決めて先制。同11分には藤川の意表を突いたヒールキックが決まり、2点を連取する。その後、第1ピリオド最終盤に星龍太のPKで1点差とされるも、第2ピリオドにさらに2点を追加。危なげなく準決勝に駒を進めた。
1ゴール1アシストの活躍を披露した藤川に、ここまでの手応えと準決勝への意気込みを聞いた。
「マサくんやチアゴにいろいろ教えてもらっています」
──勝利おめでとうございます。終始主導権をにぎりながら試合を進められましたね。
そうですね。全体として自分たちのペースで戦えた時間が長かったように思います。第1ピリオドの終盤にPKで1点返されてハーフタイムに入りましたけど、そこでマサくん(平田・ネト・アントニオ・マサノリ)とか中心の選手たちがチームをうまくマネジメントしてくれて、第2ピリオドに落ち着いて入ることができました。その後は隙を見せずに危なげなく戦えたと思います。
──第1ピリオド2分の山田凱斗選手の先制点の場面では、前線で縦パスを収めてうまくポイントをつくりましたね。
イメージした通りのラストパスが出せました。今シーズンはピヴォで受けてからの最後のパスであったり、周りの選手を使う時のコツみたいなものを、マサくんやチアゴ(・セウバック)にいろいろ教えてもらいながら練習していて。継続してきたものが試合で出せた場面だったと思います。
──さらにその9分後、追加点を決めたのは藤川選手でした。ゴールに背を向けた状態からの、意表をついたヒールキックでしたね。
あれはノリですね(笑)。ラッキーゴールでしたけど、あの体勢からでも打ってみて良かったです。
──この全日本選手権だけでなく、今シーズンはリーグ戦を含めても出場時間がかなり伸びましたよね。藤川選手個人としても充実の1年になっているのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
本当にその通りで、自分としても手応えを感じながらプレーできています。僕は元々サッカー上がりですし、これまではフットサルっぽい動きを覚えることにあまり積極的ではなかったんです。でも、今シーズンは経験豊富な上手い選手たちがたくさん入ってきたので、動きの部分を教えてもらったり、自分のなかでも試行錯誤していくうちに、最近「やっとフットサル選手になれたかな」と感じています。比嘉(リカルド)監督はもちろん、チームメイトにも感謝しないといけません。
──たしかに、今シーズンのしながわは現役日本代表選手やチアゴ選手らも加わって、さらに競争力のあるチームに進化しましたよね。
そうですね。そういう厳しい環境に身を置けていることが、僕個人としてもめちゃくちゃプラスになっていると思います。同じピヴォでもチアゴ、(新井)裕生くん、マサくんをはじめ素晴らしいライバルたちがいるので、切磋琢磨しながら、同時に仲間の良い部分を盗みながら成長していけたらと考えています。
──藤川選手といえば、左奥で相手を背負ったところからの時計回りの反転がとても上手い印象があるのですが、それ以外にも得意な型が増えてきているのではないでしょうか。
そうですね。もともとあの位置での右回りの反転は得意な形でしたけど、今はそれ以外の場面でも周りを使うプレーのバリエーションが広がってきた感覚があります。相手を背負ったシーンでも、以前よりも多くの選択肢を持ちながら駆け引きできているので、そこの質はさらに上げていきたいです。
──明日はいよいよ準決勝です。リーグ戦では初優勝まであと一歩届きませんでしたが、だからこそ、この全日本に懸ける思いは強いのではないかと思います。準決勝に向けて、意気込みを聞かせてください。
優勝まであと2つですが、まずは明日勝たないことには何も始まらないので。今日と同様に、チーム一丸となって最後まで戦い抜きたいと思います。
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