更新日時:2025.03.26
「名古屋からタイトルを取りたいと思っていた」“しながわシティの選手として”、国内に復帰した平田ネトアントニオマサノリの1年目の覚悟【全日本選手権 決勝|インタビュー/しながわ】
PHOTO BY伊藤千梅
【第30回全日本選手権大会|決勝】立川アスレティックFC 2-5 しながわシティ(3月22日/駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場)
3月22日、駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場でJFA 第30回全日本フットサル選手権大会の決勝が行われ、しながわシティは立川アスレティックFCと対戦。しながわは5-2で勝利し、日本一の栄冠を手にした。
今シーズン、スペインのインダストリアス サンタ コロマからしながわに加入した平田ネトアントニオマサノリは、日本一を目前にしたこの大舞台でも普段と変わらないパフォーマンスを発揮。29分に均衡が破れ、2-1になった1分後、平田は笠篤史に追加点のアシストをし試合をさらに優位なものへとした。
そして、4-1で迎えた36分にパワープレーから失点し2点差に詰められた2分後に、平田は前線に送られたロングボールを巧みにコントロールし、見事な落ち着きからシュートをねじ込んだ。
名古屋オーシャンズで幾度となくタイトルを争い、日本代表やポルトガル、マレーシア、スペインでの海外経験も豊富になった平田が、チームに落ち着きをもたらしていた。国内では初めて名古屋以外のチームのシャツに袖を通し、いかなる思いでピッチに立っていたのか。
決勝の舞台で落ち着いてプレーすることは本当に難しいこと
──優勝おめでとうございます!今の気持ちを教えてください。
うれしいです!クラブに来シーズンも残る選手も、退団する選手も、みんな笑顔で終えられたのでよかったですね。
──決勝戦の舞台でも、平田選手が決めた5点目のプレーなどピッチでの落ち着きを感じました。
名古屋オーシャンズでずっとタイトルを取ってきて、海外でもプレーをしてきたので、こういう試合でこそ自分のプレーができれば勝たせられる自信はありました。
──チーム内では上の年齢になってきましたが、日本代表歴も長い平田選手自身が決勝戦を前にチームメイトに伝えていたことは、なにかありますか?
こういう決勝の舞台で落ち着いてプレーすることは本当に難しいことなので、試合が始まる前には「普段とは別の試合になるから、気持ち(が大事)だよ」と伝えました。楽しんだもん勝ちだとも思っていますし、僕は楽しんでいただけですから。それでいいプレーができたと思っています。
じゃんけんで負けた時でもストレスがすごく溜まる(笑)
──名古屋を退団してからマレーシア、スペインでの挑戦を経て、しながわに移籍した1年目の今シーズンはどんな思いをもってプレーしていましたか?
シンプルに、名古屋からタイトルを取りたいと思っていました。リーグタイトルはバルドラール浦安のものになりましたけど、来シーズンはうちがタイトルを取ればリーグはもっと盛り上がると思う。どの会場も観客で満員になって「Fリーグ、盛り上がってるじゃん」となることを目指していますし、日本代表の強化のためにも国内リーグが活気づくように取り組んでいきたいですね。
──今シーズン、しながわはリーグタイトルに惜しくも届きませんでしたが、最後に全日本選手権のタイトルを獲得して締めくくることができました。どんな1年を過ごせましたか?
すごく充実した1年だったと思います。ダニエル(サカイ・ダニエル・ユウジ)がヒーローインタビューで答えていたように、このチームはファミリーのようなチームで、監督も勝つために熱い人で、自分たちのことも考えてくれる。このチームで優勝したかったですし、みんなでタイトルを獲得できて本当によかったと思っています。
──来シーズン以降は、どんなことを目標にプレーしていきたいですか?
まだなにも考えていません。全日本のことしか考えていなかったので。でも、取れるタイトルは全部取りたいですね。来シーズンはリーグ優勝しなければいけないと思っています。もちろん簡単ではないことは分かっていますけど、じゃんけんで負けた時でもストレスがすごく溜まるくらいなので(笑)、練習試合でも全部勝ちにいきたいと思います。
▼ 関連リンク ▼
- 【最新情報】JFA 全日本フットサル選手権大会|試合日程・結果・順位表・ゴールランキング|試合会場|日本サッカー協会
- 王者・名古屋を圧倒したしながわシティが2度目の決勝へ!2大会連続ファイナリストの立川アスレティックFCと激突【全日本選手権 準決勝|試合結果】
- 「自分が選んだ道は間違っていなかったと証明するために」愛着ある古巣と、タイトルを懸けた決勝へ臨む新井裕生の覚悟【全日本選手権 準決勝|インタビュー/しながわ】
- 「本当にタフで、優勝は特別で、選手たちのおかげ」。比嘉リカルド監督、就任1年目で日本一へ導いた万感の想い【全日本選手権 決勝|記者会見/しながわ】
- 「どんな形であれチームのために」鬼塚祥慶が引き継ぎ、貫いてきた“常勝軍団”の一員としての姿勢【全日本選手権 準決勝|インタビュー/名古屋】